ベガルタ・マヴォイ

2017J1　34節　2017年12月2日（土）14:00 ベガルタ仙台0-1ヴァンフォーレ甲府　山梨中銀スタジアム

サブは、シュミットダニエル、梁、菅井、小島、クリスラン、ジャーメイン良、野沢。甲府は、ドゥドゥ、リンスがFW、小椋、山本スタメン。黒木、堀米、松橋、兵働はベンチスタート。島川が怪我で欠場。
ベガルタは、スタメン発表後の練習中に、蜂須賀が怪我で、急遽茂木がスタメン。ベンチには小島が入った。

試合は、立ち上がりからプレスをかけ、中央を締めた甲府を崩せず、決定機が作れないベガルタ。後半は、カウンターで再三フリーを許し、コーナーを多数与えて、勢いに乗らせてしまう。

後半45分には、甲府に退場者が出て相手10人になっても、決定機を再三逃して、勝ち切れないベガルタ。すると、AT4分に、リンスに一人で持ち込まれ敗戦。甲府のシュートミスが無ければ、大敗していた。今季も後味の悪い最終節となった。ベガルタは、札幌に抜かれて、勝ち点41の12位。


他力ながら、勝利による逆転残留に望みを託す甲府は、中銀スタジアムに今季最高14,680 人が入る。ベガサポも多数。

前半。
スタジアムの雰囲気に呑まれたのか、開始から様子がおかしいのはベガルタ。甲府のプレスもあるが、平岡やベテラン増嶋までが、イージーミスを連発。ベガルタの調子のバロメーター、奥埜の持ち過ぎ（出し所無し）も出て、攻撃のリズムが出ない。

立ち上がりは、ベガルタが攻め込む。1分、増嶋から西村へのパス、もう一歩。3分、左ライン際40ｍのフリーキックを得るが、三田のキックはキーパー。4分、平岡の自陣前の横パスをカットされ、シュートされるがキーパー。6分、三田が中央からシュート、ブロックされる。三田のミドルは警戒されていた。甲府のカウンター、これはエリア内でカットする。その後、石原が押し戻す。8分、新井にドリブルで持ち上がられるが、カットする。9分、石原がミドルシュート、ヒットせずキーパー正面。

10分、ベガルタエリア右奥40ｍで甲府のフリーキック。関がパンチング。その後ベガルタつなごうとするが、パスが雑で奪われてしまう。13分、三田がドリブルで持ち込み、石原、茂木とつないで、こぼれ球を茂木がシュート、枠外。15分、リンスがドリブル前進、これは奥埜がカット。17分、増嶋がボールを後ろに逸らすミス。18分、石原からの野津田のミドルシュート、枠外。

20分、ボールの奪い合い。西村がドリブル前進もシュートにつながらない。24分、三田カットインからシュート狙うが、ブロックされる。25分、甲府のカウンター、ドゥドゥからリンス、シュートされるが、関がセーブ。危なかった。27分、ドゥドゥにイエロー。30分、ドゥドゥにキープされるがカット。31分、甲府の左コーナー。これはクリア。33分、また、甲府のカウンター、クロスは大岩がクリア。

34分、また甲府のカウンター、新里のミドルシュートは枠外。35分、甲府が回す。しかし、カットする。36分、三田のロングボールを石原が落とし、最後は野津田のシュート、枠外。37分、ベガルタゴール前で、クリアし切れないところを狙われる。左コーナーを与える。ショートコーナーから、ヘッドを打たれるが、枠外。39分にも、パスカットされ、リンスにシュートされるが、枠外。甲府の焦りで助かっている。その後、ドゥドゥにも持ち込まれそうになるが、ここは3人で囲む。

41分、茂木のバックパスのミスで、コーナーを与える。フリーでヘッド許すが枠外。ベガルタ触っていて、2本目。こぼれはシュートブロック。ベガルタがカウンターに行こうとするところで、山本にファールで止められる。山本にイエロー。44分、ベガルタがカウンター、ボールをつなぐが、シュート打てず。今度は甲府のカウンター、ドゥドゥのシュート。コーナーを与える。これはクリア。ATは2分間。甲府エリア右角でフリーキックを得る。三田のキックはキーパー。
前半は、甲府のプレスに押され、決定機を許すも、相手の焦りもあって、スコアレスで終了。

後半。
2分、甲府に攻めこまれるが、シュートは打たせない。3分、西村が左サイドをドリブル前進、最後は茂木のシュート、枠外。4分、リンスから田中のシュートは枠外。5分、ベガルタエリア右奥40ｍで甲府のフリーキック。つなげられる。6分、ドゥドゥのシュートはブロックする。8分、茂木のクロスでコーナーを得る。決まらず、甲府のカウンター、シュートはブロックする。

10分、古林上がっていくがボールは流れる。11分、茂木がえぐってのクロス、シュート打てず。12分、古林のクロスから石原折り返し、打ち切れず。13分、左コーナーを得る。ここで、西村に代えクリスランを入れる。その後、茂木がゴール前を横切る絶妙のパス、クリスラン右足合わず。15分、ボールが行き交う間延びした展開に。16分、野津田のパスを石原ワントラップしてシュート、枠外。

17分、甲府のクロスは、関。18分、三田と野津田がワンツーで攻め上がる。シュート無し。その後、ドゥドゥが右足のでシュート、関。19分、ベガルタゴール前、リンスがフリー、大岩がなんとか阻止。20分、ベガルタのカウンター、最後は茂木のミドルシュート、枠外。これでコーナーを得る。右コーナーは、茂木が蹴る。決まらず。22分、甲府が右奥40ｍのフリーキック。ここで、甲府は田中に代えFW堀米を入れる。フリーキック、ヘッドでつながれ、最後は、ドゥドゥがフリーでヘッド、わずかにバーの上。危ない。

25分、ドゥドゥ足首痛で一時ピッチ外。26分、甲府のクロスを大岩ブロック。右コーナーを与える。キッカーはレフティーの掘米。ここは防ぐ。27分、古林に代え菅井を入れる。28分、リンスのシュートは枠外。その後、野津田が足裏見せてのスラィデイング受けるが、ノーファールの判定。31分、ドゥドゥが増嶋をかわしてのクロス、シュートは枠外もコーナー与える。右コーナー、リンスのヘッドはバーの上。

ここで甲府は小出に代え橋爪入れる。33分、ベガルタエリア右奥35ｍで甲府のフリーキック。ヘッドを打たれるが枠外。35分、甲府エリアすぐ外で、ハンドがあり、20ｍのフリーキックを得る。ここで、ベガルタは奥埜に代えジャーメイン良を入れる。良はシャドウへ。野津田がボランチか。三田のキックは枠外。37分、甲府はDF山本に代え、FW黒木を入れる。

38分、ドゥドゥがキープからのクロス、流れる。抑えてきたベガルタ守備陣も、ドゥドゥに振り切られるようになるが、ドゥドゥも疲れて精度を欠く。39分、良が粘ってキープ、左ライン奥40ｍのフリーキックを得る。平岡のヘッドはバーの上。40分にも良がキープ、左奥35ｍのフリーキックを得る。新井にイエロー。フリーキックはキーパー弾くが、押し込めず。41分、甲府にカウンター受けるが、阻止。

43分、ボール際での激しい争い。甲府がカウンターからコーナーを得る。これもしのぐ。44分、新井と野津田が交錯。両者イエロー。新井は報復で2枚目、退場。甲府10人。ATに入るところで、ベガルタは数的優位になり、勝負あったかと思われた。

さらに甲府はファールが多くなり、自滅の流れ。ATは5分間。しかし、AT2分、甲府のカウンター、ドゥドゥのヘッド、枠外。ベガルタもカウンター、石原から良、フリーも詰められる。さらに茂木が、こぼれをミドルシュート、キーパー。3分、カウンターから、クリスランがフリー、シュートは枠外。右コーナーを得る。野津田のキックから、シュートは打ち切れず。4分にも、ベガルタのカウンターからクリスランがフリー、右サイドから早めに狙うがキーパーの守備範囲。

そして、5分、甲府のカウンター、リンスが、ひとりふたりとかわし、エリア内侵入、最後はフリーで決め、0-1、土壇場で勝ち越し許す。リンスに仕上げられた。そして直後に笛。

甲府に、一縷の望みの勝ち点3を与えたが、15位の清水が神戸に逆転勝ちして、甲府は、勝ちながらJ2降格。勝利にも静まりかえたスタジアムとなった。そして、ベガルタは、今季も後味の悪い最終戦。


厳しいプレスで、後ろや中盤からのパス出しが遅れたり、余裕がなくなると、あっさりと「いいサッカー」ができなくなるのが、今のベガルタ。ひとりひとりがキープする力を向上し、自陣での危険なパスを減らし、カバーリングの動きも徹底していかないと、下位チームでさえ通用しなくなる。もちろん決定力も上げなければならない。
形ができたと言っても、勝つための形にまで至っていない。来季に向けて、まだまだ、やる事がありそうだ。

シュート数:13-19、CK:4-8、FK:19-11　得点: （甲府）リンス　警告:野津田　（甲府）ドゥドゥ、山本、新井2＝退場　　主審:東城　穣　入場:14,680人