42節対水戸3-0 千葉の鬼プレス復活、流れからを含む3得点で勝利

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2005年11月23日(水・祝)1300 ベガルタ仙台3-0水戸ホーリーホック 仙台




 バロン シュウェンク
(富田)(萬代) 
 梁    大柴
(菅井)  
千葉 シルビ
  
村上 根引 木谷 中田
         
高桑
 サブは、小針、熊谷、富田、菅井、萬代
キックオフの頃は快晴の仙台スタジアム。17,061人。いつもならリーグ戦は、とうに終わってる時期。この時期まで、緊張感のある試合ができる幸運、これは絶対、モノにしたい。13時でも陽がかなり低い位置、しかし、今日はそれほど寒さは感じない。それでも時間が経つにつれて、曇り空から薄暗くなり、小雨も落ちてくる。荒天はベガルタにとって吉兆。

 さて、試合は、失礼ながら、主力出場停止3人の飛車角落ちの水戸で、勝利は絶対、何点とれるかが焦点だった。しかし、試合が始まると、水戸FWや中盤のしつこいプレスに、早い展開をなかなかできず、攻めながらもシュートができない時間が続く。そんな中、先日の草津戦の初得点で目を覚ましたのか、千葉直樹が大活躍、危険地帯隋所に顔を出し、思い切りよくボールカットに走る好プレーの連続で、リズムを引き寄せ、得点者3人を抑えてのMVP。

 試合開始からボールキープするベガルタ。しかし、前半2分、クリアミスからボールを奪われ、コーナーを与える。5分までは一進一退、引いてはいるものの、水戸のプレスはしつこく早く、虎視眈々とカウンターを狙っている。18番金からのロングフィードをファビオがポストし、後ろからのシュートを狙っているのが、ありあり。7分、ここまで、ボールを回しても、なかなかシュートを打てなかったが、ここで大柴がロングシュート。枠外ではあるが、リズム変え。10分、シュの粘りから水戸ゴール前でボールがこぼれるチャンス、ベガルタ選手が殺到するが、味方とぶつかったりして、タイミング良くシュートが打てない。最後はシルビが打つがバーの上。焦りがあるのか。12分にも、シュが粘って、コーナーゲット、シュがグラウンダーのシュートするもヒットせず。

その後、20分頃までボールキープし、フリーキック、コーナーとチャンスはあるのだが、有効な攻撃ができない。水戸のプレスにシルビのパスも苦し紛れが多くなる。さて、千葉直樹の動きが良かったのは、前に書いたとおりだが、今日は、水戸が前にあまり来ないを見て、梁とポジション・チェンジしながら、積極的に前に上がってもいた。25分、コーナーからつないで、大柴のミドルシュート。ついで、左サイド、大柴、梁、村上でダイレクトパス交換、攻め込む。水戸DFの緩慢な動きをついて、今日はダイレクトのパスもよくつながっていた。ただ、シュートまでが、まだ時間がかかる。その後、35分ころまで中盤でもせめぎあいで、小康状態。シュートなし。
攻めてはいるが、決められないもどかしさが高まるなか、40分、村上がオーバーラップして、エリア内侵入、キーパーとDFの間に低いボールを通すと、相手DFがクリアしそこね、それをゴール前に詰めていたシルビーニョが押し込んで、先制。 サイド攻撃をからめた流れからの得点。これでようやく余裕がでたベガルタ。

 後半。いきなりコーナーのチャンス。根引がニアに飛び込んでヘッドがどんぴしゃで合うが、キーパー弾く。5分、水戸に磯山が入る。タメに警戒。5分、村上がオーバーラップ、シュート放つ。後半も千葉の運動量は落ちず、思い切りのいいボールカットがたびたび。8分、梁が絶妙のスルーパス、触れば1点ものの、バロンもう一歩。10分、水戸ゴール前でボールを回し、最後は梁のボレーシュート、バーの上。その後、中盤での攻防が続いていたが、18分、大柴が粘って得た右コーナーを、バロンが高い打点からの強いヘッドでファインゴール、2点目。しかし、直後の20分、中盤でのクリアミスをカットされ、そのまま持ち込まれフリーでシュートされる。が、ミスに救われる。ここで、シュウェンクに変わり、久々萬代が入る。30分頃までは、ベガルタはややボールキープ気味、前掛りになってきた水戸の裏を、カウンターで狙うが、さすがに疲れもあって、素早い動き出しは少なくなる。それでも、前半いまいちだったシルビーニョの調子があがって、スルーパスを左右に散らし、中田や村上が上がっていく。

33分、バロンに代わり菅井入る。大柴が前に出る。菅井、早速コーナーで遠目からのヘディングシュート狙うが、枠外。39分、なかなかシュートレンジに入れなかった萬代がやや遠目ながら、反転してのミドルシュート、ヒットせず、残念。40分、このままでは、もの足りない試合になるところ、大柴がエリア内の中田とワンツー、フリー、角度のない位置ながら慎重に左足で決めて3点目。とどめ。ここで、梁に代え、富田が入る。前目ポジションで動きはいい。42分、サイドをえぐられてフリーになりかかられるが、DFが寄せてしのぐ。試合終了直前にも、ベガルタは、カウンター攻撃から、大柴、中田とつないでコーナーキックをゲット。菅井のグラウンダーのシュートはキーパー。萬代のスルーパスにシルビが飛び込んでノーステップでのシュートなど、最後まで攻撃の姿勢を緩めず、勝ちきった。

攻撃では、サイドからの崩し、流れからの得点という課題を果たした。また、シュウェンクとバロンを少ない時間だが、休ませることのできる展開になったのはよかった。
しかし、守備面では、簡単に相手にサイド攻撃を許し、どフリーとなった場面も2回ほどあった。相手のミスに救われたが、今後の上位との戦いでは、一瞬の集中切れが命取り。そのあたりのチェックをして、土曜の京都戦に望んで貰いたい。
ここからは、すべて上位のチームと戦う挑戦シリーズ。ぶつかっていくだけ。


シュート数:15-4、CK:7-2、FK:22-14 得点:シルビーニョ、バロン、大柴克友  警告:なし 主審:今村亮一