第82回天皇杯全日本サッカー選手権大会


99-04 

2002 節 期日 キックオフ 対戦相手 会 場
3回戦 12/15(日)13:00 ヴァンフォーレ甲府 1-0 仙台スタジアム

山下
財前(藤吉)
岩本 シルビーニョ

阿部 森保 
(山田)   
片野坂小村 数馬安藤

小針
小春日和は天気だけ

サブは高橋、鈴木、千葉、山田、藤吉。観客14000人。

 このところ続いた一月早い冬の寒さも緩み、曇り空ではあるが、なんとかしのげる寒さ。契約更改のはっきりしない時期ではあるが、だからこそプロとして見せる試合をして、アピールして貰いたいのだが。。。

 試合開始30秒、いきなりシルビーニョが相手ボールを奪って、ゴールへ突進、あわやのシーンになるが、おしくもオフサイド。続く5分には右サイドでのコーナーキック、岩本が2本。これでなんとなく楽勝ムードになったのが、いけなかったのか。。。

 徐々にシルビーニョ、財前、山下のパスコースが寸断され、攻め手がなくなってくる。やみくもに縦ポンを上げては相手ボールになる始末。

 甲府は、ジョルジーニョにボールを集め、彼が個人技で強引にゴールを狙ってくるが、ベガルタは中盤でばたばたする悪い癖。阿部がワンテンポ遅れている。右足を使うか、回転を上げないと相手に読まれてしまう。調子はいまいちだ。15分過ぎからは完全に甲府ペース。早い出足でセカンドボールをことこどく奪い、どんどんクロスを放り込んでくる。しばしばフリーでシュートを枠内に打たれるが、小針がなんとかセーブ。ベガルタは、コーナーキックで逃げる回数が増えてくる。

 ベガルタの攻撃はシルビーニョを起点として展開しようとするが、なぜか左サイドはお休み。岩本は左足テーピングらしきものが見え、調子が悪いのかもしれないが、ほとんど前半は消えている。出るからにはアピールして貰いたいものだが。攻撃は動き出す人数が少なく、相手を崩せない。攻撃はなんかまったりしてきた。闘争心が見えない。ほとんどシュートも打てず前半終了。

 後半。63分久々の突破から山下がフリーでペナルティエリアに突進、相手DFに後ろから完全にひっかけられたのにPKはなし。薄暗い会場に照明が入るのが遅れて、流石の名審判も見難かったのだろう。58分には、安藤、シルビ、安藤のクロスから財前のボレーシュートが出て、ようやく流れからの攻撃が出始めるが、散発。甲府のワイドな攻撃に対してベガルタは中央から右の攻撃に偏る。守備でもミスが出始めて、なにか、ぎくしゃく。リーグ戦後半の悪いパターンをなぞっている。

 65分、阿部に代え山田投入。山田、守備では動けないものの、攻撃に幅を持たせて、ようやくベガルタの時間も出てくる。そして、73分、オーバーラップしてきた左DF片野坂が、右足に切り替えしてのクロスが、飛び込んだ財前をとおり越して(スルー?)ゴール!ラッキーな得点とはいえ、両足使える片野坂の特徴が出た貴重な先制点。

 80分には財前に代え、藤吉。サイドネットになる惜しいシュートもあったが得点できず。その後も甲府の闘志溢れる攻撃にしばしば苦しむも、相手も焦りからシュートが外れはじめ、最後はうまく時間を使い、辛うじて逃げ切った。勝てばいいトーナメントとはいえ、次の試合までにモチベーション、体調ともにあげていかないと、文字通り日本一寒い会場になってしまう。  

賞金獲得額:百万円。
4回戦 12/22(日)13:00 市原 1-2 仙台スタジアム

財前 山下→藤吉
(山田) (村上)
岩本 シルビーニョ

阿部 森保 

片野坂小村 数馬安藤

小針
途中からFW抜き。財前の豪快な一発のみ

サブは、高橋、千葉、村上、山田、藤吉。マルコスは足首のけがで今日も出ない。山下肉離れのアクシデントで藤吉がスタートから登場。

冬至。ときおり吹く風が冷たい。観客13000人とリーグ戦から比べると少なめながら、なぜか長蛇の列。今日もまた上空に鳥が一羽旋回していたが、今日は鷲ではなく鳶だったらしい。

 試合開始直前、先発予定の山下に代わり、藤吉。しっかりと藤吉を見納めるにはいいのだが、戦力的にはきついのは事実。レギュラーFW抜きで戦うのは今季初めてか。しかし、結果的に敗れはしたが、前半25分まではかなりいい出来。岩本もなかり動いて、守備に攻めに大活躍。片野坂とのワンツーからのオーバーラップ、シルビーニョとのパス交換、財前が裏に入り込むなど、もう一歩のところまでいった。

 しかし先制は市原。25分、守りのミスをつかれてボールを奪われ失点すると、5分後に今度はラインの裏をきれいに抜かれて2点ビハインド。ミスは逃さない、悔しいけどさすが、チェッ。これで、今日もこれで連敗中の時のような試合になるかと思われた38分、シルビーニョが左サイド自陣から、うまく相手をかわしてのドリブルで突進、回りこんだ岩本へスルーパス、岩本これをペナルティエリア内まで持ち込んで、ファーサイドに飛びこんだ財前にあわせ、財前豪快なボレーシュートで1点返す。(財前は今季初得点)

 久々に見る見事な攻撃に溜飲を下げたのだが、その後は攻めきれず、市原にうまくボールを回されて、後半は油切れ。疲れとあせりからかラフな試合となって、まんまと市原のペースにさせられる。75分頃に藤吉代わってFWの位置に入った村上も、どフリーのチャンスを打ち切れず、試合終了。

 終盤、本職FWがいない状態では、強引な攻めもできなかった。が、前半の動きは先週に比べると見違えるよう。阿部もかなり向上。でもシュートチャンスでは思い切り狙って欲しい。せっかくいいポジション取りしているんだから、思い切り足でも頭でもねじこんで下さい。来年のキーマンだと思ってます。ひと試合1本はゴール狙うのをノルマに。それにしても、体調いまいちのメンバーの中で我らがMVPシルビーニョの動きは流石。

 敗れはしたけど、少し光が見えた終わり方。選手のみなさん、まずは体をケア、来年はもっと上のレベルを見せて下さい。
 試合後、長い藤吉コール。そして岩本はシューズやユニをスタンドに投げ込む。何か意味があるのか?

 市原には、是非国立に行って貰いたい。同系色連合として応援してます。

準々決勝 : 12/25(水) 18:30 磐田 丸亀
準決勝: 12月28日(土)/長居
決 勝: 1月 1日(水・元日)/国立