2003/6/4 交流試合キエーヴォ戦

 

「アズーリ仙台キャンプ」記念2003大会

→来日メンバー
期 日 キックオフ 対戦相手 スコア 会 場
交流試合 6月4日(水)  19:00 キェーヴォ・ベローナ 2-1 仙台

エデー   山下
(中原)   
 佐藤寿
(菅井)
千葉 石井 中田
(村田)      
根本  渡邉 ファビ 鈴木
     (数馬)
小針
コリーニが(ちょっとだけ)熱くなった夜

 靄がかって少し蒸す仙台スタジアム。昨日来たばかりのキェーヴォの選手にはきつい条件かもしれない。あちこち空席が目立つ14000人。もったいない。数年前までチームの存続さえ危ぶまれたチームが70有余年の歴史を持つセリエAのチームと試合ができるとは。。。フォルツァ・アズ-リクラブの皆さんに感謝、そして疲れの中、汗だくでプレーしてくれたキエボの選手に感謝。

 試合前の記念品交換はキェーヴォがペナントなのに、ベガルタは「ベガッタ君人形」!(^^;ペナントも作っておこうよ。国際親善試合ということもあって日・伊両国の国歌演奏。キェーヴォは同じチームカラーということもあって淡いブルーのユニフォームに白の長パン。電光掲示板は両チームともアルファベット。主審は岡田正義氏。


 ササ ビアホフ 

フランチェス ルシアーノ
コリーニ アンデ

ペサ ロレン ダンナ マラゴ 
アンブローシオ
アバウト先発↑
 試合開始は予想通りというか、疲れの見えるキェーヴォがゆったりボールを回す展開。がんがんとはこないが、トラップ、パスの正確さ、相手との間に体をいれる間の取り方はやはり違う。それに右ルシアーノ、左フランチェスキーニの両MFが、サイドからどんどん上がってくる。コリーニのロングパスは深くて正確。押し上げの早さも流石。これで元気だったらどうなるのだろう。序盤は右ルシアーノからの攻撃、次にポジションチェンジを織り交ぜてくる。

 ベガルタは3トップ、寿人がトップ下気味で千葉と中田が中盤を作る感じ。開始早々、キェーヴォにいきなりコーナーキックのチャンスを作られるが凌ぐ。ビアホフ余裕のすらしヘッドが危険。
 ベガルタも臆せず、体調の違いを見せて、寿人、山下が激しくポジションチェンジ、ワンツーからチャンスを作る。13分、山下が裏を取り完全にフリー、キーパー1対1も枠をはずす。。。これを決めなきゃ、ワールドクラスにはなれない。その後右からの攻めが多かったキェーヴォが左から攻め始めた15分、左フリーキックから、ゴールエリア前、中央ビアホフなぜかフリー、ヘッド!枠内、小針何とか弾くも、詰めていたササ・ブイェラノヴィッチにヘッドで押し込まれ失点。

 しかし今日の試合はこういう展開は織り込み済み。あまり意気消沈することなく、21分には寿人と山下でつないでのチャンスメークでコーナーキックのチャンス。今日はコーナーは右も左も根本が蹴る。キーパー頭越しのいいキックもあった。26分、エデーがペナルティエリア付近でひとりで勝負をかけ、ひとりかわしてゴールに接近もするも角度なく、枠の外。28分、今度は山下がDF二人を引きつれ反転でかわしてのシュートと、見せる。
キェーヴォは再三ベガルタの右サイドをフランチェスキーニが走りこんでクロスを放り込んでくるが中央でなんとかカバー。
 35分、中田が寿人へロングパス、寿人ダイレクトボレーのミドルシュート、惜しい。40分、中田が今度は中央突破、山下の連携で攻めるもあと一歩。前半はリードされて終了。キェーヴォの中には早くも膝に手をやって疲労が見える選手もいる。
 
 後半。ササに代わりベガルタのマルコス?が画面に。もう帰ってきたんかい?いや9番違いキェーヴォのべゲット、体がごついFWが登場。レスラーのようだ。50分、フランチェスキーニとビアホフが小さくつないで、DF裏からのダイビングヘッド、小針キャッチ!キェーヴォも少しずつスピードアップしてきた。

 55分、寿人、相手DFかわしてのロングシュート。ええね。60分、キェーヴォが一気に3人交代。ベテランのアンデション、ビアホフ、ダンナが下がり、アレグレッテイ、リスプ、マルコス・パウラが入る。ベガルタも千葉に代え村田が入り左サイドバックへ。根本が前に上がり五輪代表と同じ位置へ。今日の根本は相手のDF2、3人をかわし余裕でクロスを上げていた。相手がガンガンこないこともあるが、「通用」する感じ。

 65分、その根本がドリブルで上がって相手DFがファールで止め、ほぼコーナーに近い位置でのフリーキック。石井がヘッドですらし、ファーサイドのエデーの頭にヒット、キーパー弾くところを上がっていたファビアーノが左足で押し込んで同点!場内大興奮。なんであれ、セリエAのチームから、堂々取った記念すべき得点。
 この辺からキェーヴォの選手がいらつき始める。デル・ネーリ監督のアクションがますます過激に。キャプテンマークをひきついだコリーニが岡田主審に食ってかかるが、後の祭り。ベガルタは勢いづいて根本、エデーのつなぎであわやPKのチャンス。エデーのフリーキック、相手DFにかすって変化するもキーパー正面では決まらず。キェーヴォはサイドから早いしかけで攻めあがるも、FW陣への寄せでベガルタDFががんばり、かろうじて得点は防ぐ。流れはベガルタ。

 73分、中田が中央をドリブル突破、寿人へパス、寿人ゴールライン付近までひっぱって、ファーサイドのエデーへ絶妙なクロス、エデーこれを、これでもとかいうほど、頭でたたきつけてゴール〜逆転!相手DF陣にも疲れの色が見えているところで、爽やかに決まってしまった。チェルシーに移籍が決まっているという、GKアンブローシオの「こんなチームに。うそだろ。」というような呆然とした顔がオーロラビジョンに。

 終盤、エデー、寿人に代え、中原、菅井、ファビアーノに代え数馬を入れたが時間も少なく、アピールとまではいかなかったが、いい経験にはなったろう。特に菅井は相手が熱くなってきた時間帯で、厳しく当たられていたが、痛い顔をしてはいかんぜよ。キェーヴォも残り15分は、左DFペサレージに代えランナを投入、コリーニのフリーキックからの絶妙シュート、カウンターからの再三のフランチェスキーニのシュートで攻め込まれたが、相手FW陣が先発の二人と比べると動きがいまいち、小針も奮闘し、そのまま試合終了。


 ベガルタの国際試合は去年アルゼンチン代表に練習試合とはいえ、2勝して以来。マルコス、岩本、シルビーニョ、阿部、小村、高桑とベテランの中心選手を怪我で欠く中、若手が楽しそうにプレー、しかも勝利付。リーグ戦のうっぷんを晴らす気持ちのいい試合になった。相手のコンディション云々はあるが、キェーヴォの若手だってアピールのチャンスと思って最後は汗だくで攻めてきた。勝ちは価値。試合後のデル・ネーリ監督の引きつった笑顔が全てを物語っている。

「ビアホフ引退試合」
 試合終了後、この試合が引退試合であるとアナウンスがされ、「ビアホフ」コールがベガルタサポーターから何度も上がった。記念品として主催者から兜の置物が渡され、インタビューに答えて「この記念品は大切に飾って置く。自分だけでなく、チームにも応援して貰ったので、キェーボのホームゲームをここでやれたらと思った。」と、答えも流石にしゃれていた。いつの日か、ベガルタからも、彼のような異国の人や相手サポータからさえも尊敬されるような息の長いワールドクラスの選手が出てきて欲しいと思う。半世紀後、そんな時が来るだろうか。

(番外)アウエー側ゴール裏には、キェーヴォの選手がピッチ内アップ後、練習着やボールを投げ入れてのサービス。ホーム側にいたセリエファンは、今日に限っては泣く泣くだったかも。それにしても試合後にビアホフとユニフォーム交換した寿人はラッキー。でも、寿人のぴちぴちのベガルタユニでインタビューを受けたり、場内一周したビアホフには少々気の毒(笑)。エデーはMVPでも貰った盾を取り損なって壊す、「破壊王」ぶりと、いろいろと楽しめました。
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シュート:16-16、CK:6-5、FK:27-20 (得点)ブイェラノヴィッチ(キェーヴォ)、ファビアーノ、エデー (警告)石井、ファビアーノ (キェーヴォ)ロレンツィ、マルゴ、コリーニ、アッレグレッティ
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(サブ)GK 萩原、GK森田、DF 山内、DF 数馬、DF矢畑、DF 村田、MF 菅井、FW 中原
GK 1 パオロ コドニョーラ
DF 23 サルヴァトーレ ランナ、DF 28 ジャンルーカ グラッサドーニア
MF 3 フレドリク リスプ、MF 7 イヴォーネ デ フランチェスキ
FW 78 リッカルド アッレグレッティ、FW 26 マルコス アリエル ジ パウラ、FW 9 ルイージ ベゲット



キエーヴォ・ヴェローナ来日メンバー(フォルツァ・アズーリクラブサイトより)
イタリア代表組は3日にアイルランド戦があってか来日せず。

背番号 ポジション 選手名
67 GK マルコ・アンブロージオ
1 GK パオロ・コドニョーラ
72 DF マルコ・マラゴ
25 DF ステファーノ・ロレンツィ
8 DF ロレンツォ・ダンナ
28 DF ジャンルーカ・グラッサドーニア
23 DF サルヴァトーレ・ランナ
18 DF エマヌエレ・ペサレージ
15 MF ルシアーノ・シキエラ・オリヴェイラ
5 MF エウジュニオ・コリーニ
4 MF ダニエル・アンデション
3 MF フレドリク・リスプ
7 MF イヴョーネ・デ・フランチェスキ
19 MF ダニエレ・フランチェスキ−ニ
21 FW オリヴァー・ビヤホフ
9 FW ルイージ・ベゲット
11 FW ササ・ブイェラノヴィッチ
26 FW マルコス・アリエル・ジ・バウラ
78 FW リッカルド・アレグレッティ

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