05節:ベガルタ仙台レディース1-1INAC神戸、ブリトニーが勝ち点1呼び込む

2016なでしこリーグ 05節 4月23日(土)13:00 ベガルタ仙台レディース1-1INAC神戸レオネッサ ユアスタ仙台



小野 井上
(浜田) 
中野   嘉数
(美和)(有町)  
岸川 川村

繭 千葉 北原 坂井

ブリトニー

サブは、齋藤、高良、中原、安本、浜田、有町。ベガルタのスタメンは前節同じ。神戸は、高瀬、大野がFW、川澄、中島、鮫島、近賀など、なでしこオールスター。ベンチには、杉田、仲田、京川、道上と入っている。両チームに常盤木OGの多いこと。

立ち上がり、神戸の速い寄せとパス回しに、受け身になったベガルタ。10分、DFラインのもたつきを攻められ、フリーでシュートされ0-1。前半はその後も懸命に守る時間。

後半、前からプレスや、球際を厳しく行くようになると、ベガルタも反撃。ただ、なかなか中々フリーは作れない。

終盤になると、互いに間延び。カウンター応酬となるが、37分、佐々木繭のセンタリングのボールを、神戸キーパー武仲がハンブルすることろ、すかさず浜田が押し込み1-1。

その後は、至近距離からシュートを何本も打たれるが、GKブリトニーが好セーブ連発、勝ち点1。なんとか神戸の浮上を押さえた。


4月下旬にしては、冷たい風が吹くユアスタ。ベガルタ仙台レディースは、前半風下。

前半。
立ち上がりから神戸が出足良く、プレスしてくる。開始早々、北原がボール奪われ、シュート打たれるが、ブリトニー押さえる。2分、ベガルタエリア左奥で神戸のフリーキック。キッカーは川澄。これはクリア。ベガルタはブロックを組んで、粘り強く守るが、神戸の球回しに翻弄される。押され気味だった4分、川村がパスカットから前進、これはつながらず。6分、ベガルタ自陣から北原がフリーキック。小野のヘッドも、もう一歩。

その後も、神戸のプレスの前に、DFラインから中々ボールを前に運べないでいると、9分、近賀、川澄とつながれ、最後は増矢のシュート、クリアし切れず、オウンゴールという形で、先制許す。完全に崩された。攻撃の糸口が無く、このまま失点を重ねそうな流れであったが、ここからベガルタも粘る。

11分、北原のロングボールに小野が頭で落とすが、その後つながらず。13分、井上から中野につながるが、クロスは上げられず。今日の中野は、すぐに人数をかけられて囲まれた。そして、15分、坂井が自陣からドリブルで持ち上がり、逆サイドへのクロス、中野が折り返し、こぼれたボールがフリーの井上の前に。シュートはやや力が入ってヒットせず、しかし、さらに川村がシュート、キーパー正面。ようやく、ベガルタにも攻撃のリズムが出てきた。

16分、神戸のクロスから大野に裏に抜け出されるが、オフサイドにかける。その後も今日の試合では、何度もオフサイドにかけ、大野対策については、うまくいっていた。19分、神戸がベガルタエリア右角でフリーキック。さらにコーナーを与える。キッカーは川澄。これは守る。21分、佐々木繭のクロス、こぼれ球を小野がシュート、枠外。その後は一進一退。

27分、神戸エリア中央やや右30mのベガルタのフリーキック。しかし、速いリスタートが、味方と呼吸合わず。30分頃には、ブリトニーのキック2本が、誰もいない所に行くなど、嫌な流れ。33分、自陣のフリーキックからシュート2本もキーパー。その後、神戸に中央30mのフリーキックを与えるが、クリア。38分、高瀬がドリブルでひとりで持ち上がり、そのまま中央からシュート、これはブリトニー正面。途中寄せ切ることができず、危なかった。

40分、神戸に回されるが、相手のラストパスがミス。神戸も飛ばし過ぎたのか、立ち上がりのような精度がない。41分、ベガルタエリア35mのフリーキックを与えるが、その後カウンター、しかし、つながらず。43分、増矢のミドルシュート、枠外。ベガルタがも川村がパスカット、小野につないで、最後は中野、打ち切れず。

前半は神戸ペースも、次第にベガルタも盛り返す流れで、0-1で終了。

後半。
今日はやや精彩を欠いていた嘉数に代わり、有町が入る。井上がサイドに回る。有町が入り、前からのプレスを開始。いきなり大野が裏への飛び出し、これもオフサイドにかける。その後、佐々木繭からつなぐが、シュートは打てず。3分、有町が持ちこんでえぐり、パスと見せて角度無いながらシュート、キーパーに弾かれたところ、小野打ち切れず。しかし攻撃に積極性が出てきた。

4分、神戸のカウンター、ミドルシュート打たれるが、クリア。8分、神戸が回して、クロスはライン割る。その後、ベガルタがカウンター。川村から中野のクロス、有町のヘッド、枠外。10分には神戸のカウンター、クロスはブリトニー押さえる。次第に中盤スペースが出きてきた。11分、岸川が飛び出てパスカット、スルーパス出すも、井上にはもう一歩。

13分、有町がロングシュート、キーパー。14分、また岸川が狙ってパスカット、詰められた中野が戻し、上がってきた佐々木繭がクロス、これはキーパー。16分、自陣からのフリーキック、小野が頭で落とし、自分でシュートもヒットせず。18分、神戸は川澄に代え杉田を入れる。杉田のキープ力に手を焼くベガルタ。21分、川村から小野へ、クロスを出すがもう一歩。22分には、ベガルタが相手陣でボールを回し、チャンスを伺い、最後は川村が左足のシュート。少し時間がかかった。

26分、甲斐のファール(イエロー)で、左奥30mのフリーキックのチャンス。これは決まらず。27分、神戸は高瀬に代え、京川を入れる。28分、裏に出た中野が抉っての折り返し、やや強すぎた。30分、佐々木繭の攻撃参加から、コーナーを得る。これは決まらず。小野に代わり浜田が入る。風下になったのでチャンスもありそう。32分、神戸が裏に抜け出てのシュート、コーナーを与える。キッカーは中島。こぼれをさらに放り込まれ、頭で合わせられるが枠外。

34分、ベガルタのカウンター、浜田がドリブルでカットイン、強引にシュート、これはブロックされる。そして37分、有町から川村、最後は佐々木繭のクロス、風に乗ったか、GK武仲ハンブル、そこをすかさず浜田が蹴り込んで1-1同点。ラッキーな得点だが、攻撃の姿勢が点につながった。40分、神戸にゴール前で回され、フリーのシュート、ブリトニー弾く。さらにシュート打たれるが、枠外。

41分、大野に代え、道上入る。41分、右サイドから攻められ、ひとりかわされてフリーのシュート、またもブリトニー止める。44分にも、ゴール前でつながれ、至近距離からシュートされるが、またもブリトニー。その後、浜田からつないで、最後は川村?のシュート、ヒットせず。この間4分近く、交代で待っていた佐々木美和。ようやく中野に代わる。

しかし、結局両チーム追加点なく、1-1のドロー。2-3位対決は、共に勝ち点10のまま。1位で勝ち点10の日テレは、明日、伊賀FCと対戦する。


前半は、相手のプレスに押され気味で、速い球回しに翻弄され、取りどころが定まらなかった。中野が徹底マークされ、その裏を掻くべく嘉数が今日は不調。体が動かないようだった。後半、有町を入れ、チーム全体としても球際に行くようになって、チャンスも出てきたが、神戸の守備も固く、なかなかフリーでは打たせて貰えなかった。

前半の戦いぶりでは、どうなることかと思われたが、後半は有町、佐々木繭を中心に積極的に仕掛け、ラッキーな同点弾につながったと思う。次なる課題としては、守備の自陣横パスの見直し、前半からギアを上げて、先に点を取る姿勢、サイドチェンジの活用などを試して貰いたい。ともかくも半歩前進。

尚、この試合でも熊本地震の犠牲者に方への黙祷、義援金募金が行われました。ご協力ありがとうございました。私も些少ですが、募金させて頂きました。試合後には、負けないヘパリーゼ1000本が配布されました。

シュート数:11-8、CK:1-4、FK:19-15 得点:浜田遥 (神戸)オウンゴール 警告:(神戸)甲斐  主審:山下良美 入場:2,069人