カナダ、アメリカ、メキシコの北中米3か国で開催された、FIFAワールドカップ2026での感想と、日本代表の試合結果を記録に留めておきます。
今回から、出場チームが48か国に増え、優勝までには8試合で、暑さの中、何千キロも大きく移動しながらの過酷な大会。
今大会は、ルールもかなり変わり、GK、スローインの5秒ルール、前・後半途中でのハイドレーションタイム(飲水タイム)3分間、選手交代は10秒以内(怠ると交代選手は1分間出場待機)と、暑さ対策と、試合の迅速化を図る新ルールが適用になりました。
最大の話題は、初出場の大西洋の島国、人口50万のカーボベルデ(移民が多く、選手は各国リーグで活躍)が、スペイン相手に無失点、ウルグアイ、サウジアラビアにいずれもドローで、いきなり決勝T進出。
決勝Tでも、アルゼンチンに、延長までもつれ、あわや大金星の快進撃で、旋風を呼び起こしました。
また、エムバペ10得点、メッシ8得点、ベリンガムとハーランド7得点、ケインとデンベレが6得点など、スター・ストライカーが、いずれも活躍してチームを勝利に導く大会になりました。
特に6大会出場で、39歳のメッシは、何度もチームのピンチを救う、アシストやゴールを見せ、ある意味メッシの大会とも言えました。
ただ、優勝したのは、そういう点取屋に頼らない、全選手が圧倒的なボール保持と、緻密な連動で、相手にサッカーをさせないスペイン。
決勝で、メッシ擁するアルゼンチンを守備に回らせ、90分間でシュート0本に抑えた攻撃力は、ちょっと頭抜けていました。
日本は、森保監督の「優勝を目指す」との号令のもと、決勝Tでブラジルと対戦。先制して、勝機もありましたが、その後が防戦一方で追加点が取れず、終了間際に逆転を許し、ベスト32で終了。
今大会前には、南野、三笘、遠藤、それに大会中には、久保の怪我。加えて、板倉など、DF陣にも怪我上がりの選手が多く、選手層という意味では、まだまだだったかもしれませんし、相手の変化に応じた、したたかな戦術面の調整も向上する必要そうです。
ただ、「優勝を目指す」として、憧れの対象でしかなかった強豪国に対し、劣等感を持つことなく勝ちに行き、目線を上げられるようになったのは悪くなかったと思います。
板倉選手は、怪我上がりでしたが、招集されながらメンバーを外れた遠藤選手に代わり、キャプテンを務め、GS2試合に出場。
(追記)大会終了後には、女優川口春奈さんと結婚、川口さんの妊娠の発表もありました。是非、子育ては仙台でw
日本代表は、次の大会では、ここ2大会で育て上げてきたメンバーの下の世代から、より力のある選手の輩出が不可欠。願わくば、その一角に、ベガルタ育ちの選手が、入ってくれることを願うばかりです。
尚、今回のW杯では、トランプ大統領による、レッドを受けたアメリカ代表選手の出場に関する圧力(当該選手は出場したが、チームは敗戦)、決勝でのショーのために27分にもなったハーフタイムなどの運営、決勝のチケットが、最安でも230万円となった商業主義など、数々の問題も提起され、華やかなに割りに、後味の悪い大会でした。
<<日本代表の成績>>
グループステージ(日本時間)
- 6月15日(月)05:00 日本 2-2 オランダ ダラススタジアム
板倉は出場せず。いきなりシュートを浴びるがGK鈴木がセーブ。前半はボールを持たれて我慢の展開が続くが、何とか寄せて、シュートはキーパー正面にする。すると、終盤に日本も中村、上田が惜しいシュートを放つなど、0-0で終了。
後半、6分、左サイドのオランダのFKから、ファンダイクが渡辺を押してフリー、ヘッドでゴール隅に決められ、0-1。
しかし、12分、左サイドに流れてきた久保のキープ、侵入から折り返しを受けた中村が、カットインから鋭くニアを抜くシュートを決め1-1。
19分、こんどは、左サイドから、オランダのシュメルビルが持ち込んで、これもゴール隅に決めるシュートで、1-2と再びリードを許す。
両チーム選手を変えながら、その後は得点なし。44分、日本は、いずれも途中交代で入った、伊藤のCKを、中央で小川がヘッド。これが鎌田大地の頭をかすめて決まり2-2。土壇場で追い付き、強豪から勝ち点1をゲットした。
尚、この試合後半30分で、久保が左膝を痛めて交代。結局その後の試合に出場できず、これが痛かった。 - 6月21日(日)12:00 日本 4-0 チュニジア メキシコモンテレイスタジアム
GS1節で大敗したチュニジアが、即監督交代という敵失の中での試合。
日本は、立ち上がりからペースを掴み、前半4分、中村のヒールを、2戦連発で鎌田が決めて先制。
その後も上田らが次々シュート。31分には、CBの板倉からのパスを、ペナ右で受けた上田が、素早くミドル、これがゴール隅に決まって2-0。前半で2点リードで終了。
後半も、決定機が作れないチュニジアに対し、24分、中央の田中碧から縦パスを受けた上田がスルーパス。裏をとった伊東純也が1対1を決め手3-0。38分には、上がった佐野のクロスを、上田が高い打点のヘッド、決まって4-0とダメ押し。上田はマルチ。危なげなく勝利の日本が勝ち点4に積み上げた。 - 6月26日(金)08:00 日本 1-1 スウェーデン カンザスシティスタジアム
GS勝ち抜けがかかる重要な試合。板倉スタメン。
日本は、前半から圧をかけてくるスウェーデンに対し、集中した守りを見せ、ゴールを割らせない。一方攻撃では、ゴール前まで運んでも中々シュートまで行けない展開。それでも、前半終了間際に中村がシュート放つが、GKに阻まれる。
後半、日本が攻撃のリズムを掴むと、11分、右サイド菅原のパスを受けた堂安と、中央上田のワンツーから、カットインの堂安が絶妙のスルーパス。これを裏抜けした前田が1対1で決め、ゴール。1-0先制。
しかし直後の17分、スウェーデンの右サイドのエランガ選手が、カットインから左足での巻いたシュート。ゴラッソを決め1-1と追いつかれる。
その後も、勢いづくスウェーデンにコーナー、FKと攻め立てられるが、いずれも、GK鈴木のファインセーブで、凌ぐ。日本は、終盤には、勝ち点1狙いで、ベテラン長友を投入。無理に攻めずに勝ち点1を積み上げて、勝ち点5で、GS2位で自力突破。
決勝トーナメント ラウンド32
- 6月30日(火)02:00 日本 1-2 ブラジル
板倉は出場せず、富安、谷口、伊藤の3バック。右サイド、富安、堂安、いつもはジョーカーの伊東の3人でヴィニシウスを押さえる狙い。
前半、ブラジルのパスワークにもプレスを仕掛け、速攻狙い。すると29分、中盤で相手パスを引っ掛けた佐野海舟が、そのまま中央をドリブルで持ち上がり、思い切りよく足を振ると、これがゴール隅に決まって、1-0先制!その後もブロックでブラジルを防ぎ、1点リードで前半終了。
後半になると、ブラジルは両サイドからのロングボールで、5バックで守る日本を崩す作戦に変更。すると、日本は対応の追にわれ、次第に看板WBの伊東、中村が前に出られなくなり、防戦一方。
11分、ついに、ブラジルCBのクロスに、ファーのポケットに走り込んだカゼミーロに頭で決められ、1-1と追いつかれる。
日本は、堂安に代え菅原、中村に代え鈴木淳之介、さらに鎌田に代わり田中碧、伊東に町野を投入するが、執拗なブラジルのサイドチェンジに翻弄される。
後半AT、自陣左サイドで、田中碧がボール奪取するも、パスを取り返され、中央につなげられると、マルティネッリが一瞬フリー、決められ1-2と、土壇場逆転を許し、敗戦。またしても決勝Tでの勝利はならず。ベスト32で終わった。