天皇杯:準々決勝、対磐田1-1(PK4-3)で勝利、シュミット鬼セーブ連発

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第98回天皇杯 準々決勝 10月24日(水)19:00 ベガルタ仙台1-1(延長0-0/PK戦4-3)-ジュビロ磐田 ヤマハスタジアム


石原
阿部 野津田
(マイク)  
中野   蜂須賀
富田 矢島
(椎橋/ジャーメイン)
板倉 大岩 平岡
    (永戸)
シュミット

サブは、 関、永戸、梁、関口、椎橋、ジャーメイン良、ハーフナーマイク。磐田はFW小川航、大久保、MF太田、宮崎、松本、山本、DF小川大、大南、藤田、森下、GK三浦スタメン。中野誠也、荒木、大井はベンチスタート。川又、山田、田口、中村は欠場。

久しぶりの天皇杯は、リーグ戦から中3日の平日開催で、アウエーで磐田と対戦。磐田はかなりなターノーバー。ベガルタは、中野と矢島がスタメン。

試合はベガルタがボールを持つものの、ブロックを破れず、逆に一瞬のミスを突かれて前半9分に失点。その後も磐田の守備を崩せずにいたが、後半41分に途中出場のジャーマインのシュートが相手DF当たってゴールにきまり同点。延長終盤は磐田の猛攻受けたもののGKシュミットダニエルが枠内シュートを3連続セーブ。さらにはPK戦では大井のシュートも止めて、PK戦4-3で勝利。準決勝進出。

ターノーバーで控え組中心の相手に対して、レギュラー組中心で臨んだベガルタであったが、前半から疲れから、動きが緩慢。ボールは持てても、出足のいい磐田に再三カウンターでピンチ。しかし、先制した後、磐田が守りに入り、ベガルタがボール保持して、あとはどう崩すかであったが、なかなか破れず。

ようやく後半終盤に、ジャーメインのラッキーゴールで追いついたものの、延長戦に突入。延長戦、磐田に終盤はセットプレーなどから枠内シュートを連発されるが、GKシュミットダニエルが、3連続セーブでゴール死守。PK戦でも1本止めて、相手の焦りを誘い、なんとか勝って準決勝進出。シュミットは、視察にきた森保代表監督に強くアピールできた。


前半。
立ち上がりは、出足のいい磐田に押されるベガルタ。1分、大久保がカットインからのミドルシュート。枠外。2分、小川航の左からのクロス、ゴール前にを横切る。4分、左からまたクロスを入れられるが、平岡クリア。6分、ベガルタがようやくボールを回し、左奥35mでフリーキックを得る。キッカーは野津田。クリアされ、つなぐが打てず。

9分、サイドチェンジのボールに、板倉の出足が遅れ、小川大貴にカットされると、ピンポイントのパス、中央小川航基にワンタッチで合わせられ、先制許す。早い時間の失点。ベガルタは立ち上がりから、疲れからか集中を欠くプレーが多かった。11分、矢島のサイドチェンジのボールを、蜂須賀が頭で折り返し、最後は野津田のシュート、ヒットせず。13分、蜂須賀のサイドチェンジから、中野がエリア内かわして侵入も、打てず。

16分、ベガルタがボールを回すがシュートは打てず。リードした磐田は、ブロックを作りカウンター狙い。17分、蜂須賀の左足クロス、流れる。19分、裏に出てパスを受けた中野、クロスは出せず。磐田の対応が厳しく、中野が得意のドリブルを制限されている。21分、磐田のカウンター、小川から太田のクロスはクリア。22分、板倉が大南へチャージ。25分、ベガルタがボールをつなぐが、ブロックを崩せない。

29分、中野から蜂須賀へのパス。クロスに中野が折り返し、左コーナーを得る。キッカーは野津田。クリアされスローインへ。31分、ベガルタが回す。矢島から野津田へのパス、チャージされる。32分、ベガルタエリア右35mで磐田のフリーキック。太田が蹴るが、キーパー。33分、パスカットされ、大久保がキープ。最後は小川航基がシュートも枠外。

34分、矢島のクロスから、蜂須賀シュート狙うが、ブロックされる。35分、野津田がスルーパス、カットされる。36分、平岡が上がって蜂須賀を追い越していくが、パスはミス。37分、左奥35mでフリーキックを得る。野津田のキックはキーパー。その後、藤田のファールでイエロー。左奥45mでフリーキック。そのあと、板倉から蜂須賀の折り返し、合わなかったが、最後は矢島のミドルシュート、バーの上。

41分、蜂須賀のクロスはキーパー直。磐田がカウンターからドリブル前進もパスミス。44分、磐田がベガルタゴール前で回す。最後は板倉クリア。追加時間は2分間。中野が小川大にボールを取られ、そのままカウンターを仕掛けられるが、シュミット出る。今度はベガルタの攻め。阿部の折り返しに、蜂須賀シュートもブロックされるが、右コーナーを得る。キッカーは矢島。決まらず。

前半は、失点後、ベガルタがボールを回してはいるが、決められず、1点リードされて終了。

後半。
開始20秒、蜂須賀のクロスのこぼれ、矢島のシュートはブロックされる。1分、大岩のロングボールはキーパー。その後、板倉のクリアミスを、大久保に拾われ、シュートされるが枠外。3分、ベガルタがボール回すが、戻される。蜂須賀のクロスはキーパー。

6分、中野のクロスはクリアされる。さらに矢島から阿部、シュートで右コーナーを得る、キッカーは野津田。3本連続。3本目、阿部のシュートのこぼれ、押し込めず。10分、磐田がカウンター、小川航のシュートはシュミット。そのあとベガルタ攻めるが、攻めきれず、またカウンターを受ける。矢島がパスカットもパスミス。さらに平岡から、裏の石原へのクロスはオフサイド。

12分、磐田が回してのクロス、流れる。13分、大岩にイエロー。15分、中野が浮き球を入れるが、合わず。16分、裏で石原パスを受けるが、キープできず。17分、中野のクロスは流れる。ここで、ベガルタは、富田に代え椎橋、矢島に代えジャーメイン良を入れる2枚代え。野津田がボランチに下がる。18分、蜂須賀の攻めで右コーナーを得る。クリアされる。

20分、ベガルタエリア右奥35mで磐田のフリーキック。キッカーは太田。石原クリア。22分、ベガルタが右サイドで回すが、クロスは上げられず。24分、小川から大久保、シュートされるがブロック。その後、平岡から裏のジャーメインにパスを通すが、打てず。

25分、中野から蜂須賀?のヘッドはキーパー。26分、蜂須賀のミドルシュート、枠内も、キーパーのファインセーブに会う。これで右コーナーを得る。ここでベガルタは阿部に代え、ハーフナーマイクを投入。コーナーキックからマイクがヘッドを当てるが枠外。28分、磐田は、松本に代え上原を入れる。その後、椎橋のトラップミスで磐田に左コーナーを与える。キッカーは太田。これはクリア。

30分、野津田からジャーメイン、ヘッドで狙うが枠外。DF触っていたか、右コーナーを得る。マイクがヘッド当てるが寄せられ、枠外。32分、平岡からジャーメインへのパスは、マイクと被る。34分、中野のカットイン・シュートはブロックされる。そのあと、クロスにマイクが回し蹴りのようなシュートも決まらず。

35分、ベガルタエリア左角で磐田のフリーキック。キッカーは太田。ここで磐田は、大久保に代え中野誠也を入れる。37分、ベガルタの中野からジャーメイン、左コーナーを得る。クリアされる。38分、中央でパスを受けたジャーメインが、一瞬フリー、すかさずシュート、磐田DFに当たってキーパーの逆を突くゴール!ややラッキーな面もあったが、ようやく同点。

その後、42分、森下のミドルシュート、枠内もシュミットが、ワンハンドでセーブ!これで左コーナーを与える。太田のコーナーキックにヘッドを叩きつけられ、枠内も、またシュミット反応。さらに左コーナー2本目与える。またも森下にヘッド打たれ枠内も、3たび、シュミットが掻き出す。日本代表GKらしい、3連続セーブで、チームを救う。3本目の磐田の右コーナーは、クリア。

追加時間は4分間。1分、中野のクロス、石原浮き球キープ。打ち切れず。さらに中野がエリア内侵入もパスは出せず。ベガルタは左コーナーを得るが、キーパー。磐田が速攻、上原がフリーでドリブル前進、平岡とシュミットで止める。2分、磐田は、太田に代え荒木を入れる。結局90分で1-1のまま、延長戦へ。

延長前半。
1分、いきなり小川航が胸トラップからのミドルシュート、枠外。2分、中野からマイクへのパスはオフサイド。4分、ジェーメインにイエロー。6分、小川航のミドルは、シュミット触って枠外。磐田は右コーナー。シュートはクリア。こぼれを放り込まれるが、ライン割る。

7分、中野のクロスに、中央マイクがフリーでヘッド、枠外。さらに蜂須賀のクロスのこぼれ、中野のミドルシュート、クリアされる。8分、ベガルタがカウンター、石原が右サイドをドリブル前進、味方の上がりを待ち、猛然と走ってきた大岩にパスを出すが、大岩のシュートは枠外。

11分、荒木にイエロー。ベガルタ、中野からジャーメインのパスも、決まらず。両チーム疲れからか、パスカット応酬。13分、ジャーメインがドリブルで持ち上がるが、囲まれ、抜き切れず。14分、荒木のシュートはヒットせず。その後、蜂須賀から、裏のジャーメインにパスが通るが、キープできず。ここで足攣り気味の平岡に代わり、永戸が入り、左CBへ。板倉が右に回る。

15分、ベガルタが押し込んで左コーナーを得る。キッカーは永戸。ここで磐田は、山本に代え大井を入れる。コーナーから石原のヘッドは枠外。追加時間。中野がキープ、永戸がフリーで右足でシュートするが、大きく曲がって枠外。しかしこれでまたコーナーを得る。2本連続。永戸のキックにマイクがヘッド、枠外。そのあと互いにパスミスが出て、延長前半終了。

延長後半。
立ち上がりは、膠着状態。4分、ベガルタがカウンター。中野のシュートはクリアされる。その後、磐田がカウンター。しかしパスミスでボール出る。5分、石原の落としからジャーメインがシュート、枠外。さらに板倉が裏のジャーメインにパスを通し、降り返すが、カットされる。

6分、中野から裏に出た永戸へパスが通り、最後はマイク、合わず。7分、中野がトラップミス、ボール取られ、つなげられるが蜂須賀がクリア。磐田の右コーナー。荒木のヘッド、枠外。10分、磐田がカウンターで、フリーで裏に出るがオフサイド。12分、蜂須賀のクロスから左コーナーを得る。決まらず、磐田のカウンター。板倉がクリア。

追加時間1分。磐田のクロスをカットしてカウンター、最後中野のクロスはクリアされる。2分、磐田にエリア内侵入されるが、クリア。磐田のスローインからのクロスもシュミット。その後ベガルタが回して、最後は中野がエリア内に侵入していくが、シュートは打てず。延長戦もスコアレスで1-1のまま、PK戦へ。

PK戦はABBA方式。ベガルタの永戸からスタートし、永戸、野津田、石原、ジャーメインと落ちついて決め、磐田は3番手大井のど真ん中シュートを、シュミットが、残り足でストップ、これがバーに当たり枠外へ。ベガルタは5人目マイクが外すが、磐田の5人目宮崎も外し、4-3でベガルタが勝利。9年ぶりの準決勝進出を決めた。

レギュラークラスが主体で、中3日で臨んだベガルタは前半は、動きがもうひとつ、控え組で出足のいい磐田に苦戦。失点後は、ブロックを組んだ磐田の守備の前に、ボールを持ちながら中々崩せなかった。後半ジャーメインを入れ、永戸の攻撃参加などで、相手を動かし始め、最後はジャーメインが、思い切りのいいシュートを決めて同点。

その後もボールを支配するものの、決められず。延長終了直前には、磐田のセットプレーからの攻撃に、GKシュミットが3連続ファインセーブ。さらにPK戦でもシュートを1本止めて、ベガルタに勝利をもたらした。

磐田の控え組相手に、内容は、いいとはいい難いが、ともかくも勝ち上がり。
もっとも、矢島の復活、シュミットの覚醒と、今後につながる好材料はある。


シュート数:20-15 CK:15-8 FK:14-16 得点:ジャーメイン良 (磐田)小川航基  警告:大岩、ジャーメイン良 (磐田)藤田、荒木 主審:岡部拓人  入場:4,068人


尚、この試合は、新ルールに基づき、追加副審(ゴール側)に、西村、家本審判が付くという豪華体制。また延長で4人目の交代可能、PK戦でのABBA方式が採用されていた。

準決勝は、川崎を3-2で破ったモンテディオ山形と対戦が決定。鹿島がACL優勝かつ天皇杯であと一勝すると、日程がかわるが、順当なら、12月16日に準決勝(ユアスタ開催決定)、24日は埼玉スタジアムで決勝となる。決勝に進出して、埼スタでサンタ帽をw初タイトルから、川崎とのスーパーカップを!w

尚、本日は昼間に、レディースもC大阪堺Lに逆転勝ちして、6試合ぶりに勝利、8位に再浮上。ちなみに、13時に松崎しげるさんがNHKの番組に生出演して、「愛のメモリー」が流れたとのこと。まさに勝利の黒神ですw