天皇杯2回戦:対筑波大2-3、ミスで自滅、覇気なし

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第97回天皇杯 2回戦 6月21日(水)19:00 ベガルタ仙台2-3筑波大学 ユアスタ仙台

クリスラン

梁  匠
(西村)  
中野   菅井
   (蜂須賀)
藤村 奥埜
   (石原)
増嶋 大岩 椎橋
  

サブは、シュミット、平岡、蜂須賀、三田、石原、西村、野沢。筑波大は中野誠也、北川がFW。

開始6分に、中央を三苫に簡単に突破され失点。守りを固められシュートすら打てなくなる。31分と後半5分にややラッキーなゴールを中野が決めて、逆転するが、ボールをキープしきれず。すると20分、コーナーで中央どフリーを許し同点とされる。さらに、自陣でのバックパスを奪われ勝ち越し点を三苫に決められ、今年も屈辱の初戦敗退。

前半。
雨が降りしきる中で試合開始。いきなり藤村がパスカットされ、右からクロス入れられるが、流れる。4分、奥埜が左からのロングシュート、クリアされる。5分、筑波大三苫が、自陣右サイドで奥埜をかわすと、ドリブルで中央をするすると上がり、引っ張る藤村をかわすなど、ベガルタ守備陣を寄せ付けずシュート、決まって先制許す。当たりにいけず、あっさりとシュートコースを作られた。筑波大は早々の得点で、守ってカウンターの、狙い通のプランに移行。ベガルタは固くなる。6分、クリスランのポストプレイから、ベガルタ中野のシュート、枠外。8分、石川にイエロー。

9分、筑波大の中野がキープ、コーナーを与える。クリアでコーナー2本目。こぼれをシュートされるが枠外。11分、大岩にイエロー。前半で、早くも3バック二人にカードが出てしまった。ベガルタエリア中央25mのフリーキックを与える。壁に当たり、こぼれをシュートされるが、枠外。15分、筑波大のカウンター、椎橋がかわされ、鈴木のシュート、枠外。16分、ベガルタも中野がえぐってのクロス、中央合わず。

19分、藤村から裏の菅井へのパス通るが、オフサイド。21分、ベガルタがボールを回すが、守りを固めた筑波大の前に、出し所無し。24分、左ライン際からのフリーキック。梁のキックはキーパー。26分、菅井のクロスをクリスランがエリア内でトラップ、しかしシュートは打てず。27分、パスカットから奥埜がクリスランにパスを通し、クリスランが反転シュート、しかし、キーパー正面。29分、椎橋のクロスは流れる。

30分、匠がドリブルで、エリア左角でキープ、そこへ上がってきた中野がボールを攫うようにして、左足でいきなりシュート、決まって同点1-1。中野がリーグ戦からの2試合連続弾。筑波大のパイセン中野が、意地を見せた。これでベガルタも落ち着いたか?32分、奥埜が中央から左足のシュート、枠外。35分、大岩が自陣で、横パス。あわや奪われそうになる。まだ動揺が残っている。

36分、筑波大のカウンター、三苫のシュート、枠外。カウンターからシュートで終わる筑波大。40分、中野が左からのクロス、フリーの梁がフリックヘッド、枠外。42分、筑波大のカウンター、エリア内侵入されるが守る。44分、筑波大北川の中央からミドルシュート、関正面。中央で、あっさりフリーを許している。

追加時間2分。匠がパスカット、クリスランがロングシュート、枠外。さらに中野がゴールライン付近まで抉ってのクロス、菅井が右からなだれこむが、もう一歩。さわれば1点だが、決めきれず。前半は1-1で終了。

後半。
菅井から蜂須賀に交代。開始早々、筑波大のカウンター、中野誠也は椎橋が押さえる。2分、中野のクロス、浮き球を蜂須賀がヘッド、枠外。4分、北川が上がってセンタリング、関。5分、ベガルタ中野が左からのクロス、中央合わなかったが、雨のピッチで大きくバウンド、キーパー、タイミング合わず、そのままゴール・イン、2-1。中野のラッキーな2点目で、ベガルタ勝ち越し。

6分、クリスランのクロス、流れる。このあたりで、梁と匠がポジションチェンジ。8分、中野から藤村、コーナーを得る。こぼれ球を奥埜がミドルシュート、枠外。その後、ベガルタはあまり前に出ず、スローダウン。11分、筑波大がボールを回すが、スルーパスは流れる。中2日の筑波大も、やや疲れが出てきた。

12分、中野のパスがクリスランの裏で、どフリーの梁につながるが、シュートは枠外。決定的。13分にも、蜂須賀のクロスが、キーパー前でフリーの梁に、どんぴしゃだったが、たたきつけたヘッドは、キーパー正面。決定機に追加点を奪えないでいると、筑波大ペースへ。18分、筑波大が回してシュート、コーナーを与える。右コーナー、ファーサイドで競り負け、頭で折り返されると、中央でどフリーの中野誠也に、頭で決められ、2-2同点とされる。沸き立つ筑波大。茫然のベガルタ。ゾーンDFで誰も行けない中央。

20分、筑波大はFW北川に代え、MF西澤を入れる。21分、中野のクロス、キーパー直。22分、梁に代え西村入れる。24分、筑波大に侵入され、左コーナーを与える。こぼれをミドルシュートされるが、バーの上。ベガルタ触っており、コーナーを与える。シュート打たれるが枠外。完全に筑波大のペースに戻る。26分、筑波大のクロス、流れる。

そして28分、自陣エリア近くで、蜂須賀がノールック気味のアウトサイドのバックパス、椎橋慌ててトラップできず、これを奪われ、折り返しに、中央でフリーの三苫にシュート許し、2-3。ついに逆転を許す。前半の大岩にもあったが、敵の側で横パスやらバックパスやら、このスリッピーなピッチで、危険なパスが出て来るのは、何故なのだろうか。

30分、クリスランがタメ、西村がシュート、ブロックされる。32分、蜂須賀パスミス連発。動揺が見える。33分、足攣り気味の奥埜から、石原に代わる。匠がボランチに下がり、石原はシャドウ。34分、筑波大も戸嶋に代え山川が入る。35分、西澤のシュート、枠外。36分、シュート打たれるが、これは大岩がブロック。コーナーを与える。これは守る。

37分、石川のクロス、キーパー直。38分、大岩のクロスでコーナーを得る。左コーナー、藤村のキックにクリスランのヘッド、枠外。39分、筑波大は、今日2得点の三苫に代え、松村を入れ守り固め。41分、こぼれ球を大岩がミドルシュート、枠外。44分、西村のシュート、こぼれをクリスランがシュートもキーパー。しかし、これでコーナーを得る。こぼれ球に匠のシュートは決まらず。

焦るベガルタ。追加時間は4分。スローインからつないで、クリスラン、しかしシュート打てず。さらに石川のクロス、キーパー。こぼれ球に中野のシュート、ふかす。そのまま試合終了。

結局、筑波大の守りを破れず、今年も初戦敗退の天皇杯。6月で早くも終了。リーグ戦とルヴァンに集中はできる、けれども。

残念ながら、スピードだけでなく、技術や判断力で、大学生に上回られている選手がいた。相当に、これからがんばらないと、今後が厳しいのではないか。

和気藹々ばかりでなく、練習から、厳しく求めあうことが、今更ながら必要なのだろう。2年連続のこの結果は。

シュート数:18-15、CK:3-6、FK:9-17 得点:中野嘉大2 (筑波大)三苫2、中野誠也 警告:石川、大岩 (筑波大)鈴木大誠 主審:山岡良介 入場:2、017人