天皇杯4回戦:対松本山雅、2-1運動量で攻め勝つ

  • 投稿日:
  • カテゴリ:

第95回天皇杯 4回戦 2015年11月14日(土)13:00 ベガルタ仙台2-1松本山雅FC ユアスタ仙台



ハモン 金園
(藤村)(野沢)
奥埜  金久保
(藤村)     
梁  富田
   
二見 鎌田 渡部 菅井

サブは、石川慧、上本、蜂須賀、野沢、武井、藤村、山本。石川が怪我、六反とミンテは代表戦で欠場。松本はオビナが怪我でいない。阿部ワントップ、前田、岩間、飯田スタメン。塩沢ベンチ入り。

天皇杯4回戦(ラウンド16)の相手は、先週J2降格が決まった松本山雅。松本サポ約300人来場か。

激しく雨が降りしきる中、前半から運動量豊富に動きまわり、守りを固める相手に動じず、ベガルタがボールを回す。今季初めて、ベガルタが相手に走り勝った試合。

ハモンが厳命されていたのか、囮役に徹してボールを早く離し、金園がタメを作る。再三の好機を逃していたが、後半、カウンターと、セットプレーのこぼれを共に詰めて、富田、菅井のゴールで2-1で競り勝った。

これでベスト8、賞金1千万以上確定。ユアスタを、次の準々決勝(12/26)の会場として抑えているようなので、次もホームでてきる可能性がある。


朝から冷たい雨の降り続く、仙台。
誰が雨男なのか、試合開始の頃になっても、雨脚はいっこうに衰えず、むしろ激しくなってくる。午後1時キックオフで、すでに照明点灯。ハモンひとりが半袖。

前半。
立ち上がりからベガルタが運動量、ボールへの寄せ、球回しで圧倒、守りを固める松本を動かすことができた。雨でままならないボール・コントロールも、ベガルタの方が、やや上。シュートの前までの作りは、今季一番の出来かもしれない。金園、ハモンがむしろ囮やタメを作る役回りで、金久保と奥埜が自在に動いて、攪乱する戦法のようだ。

開始1分、松本の左コーナー。いきなりヘッドを合わせられるが、流れる。誰か触っていたのか、右コーナー。シュート打たれるがバーの上。3分、松本DFのクリアミスを金久保が拾い、そのままシュート、キーパー。4分、二見のロングスロー、こぼれを打ってコーナーを得る。左コーナー、梁の鋭く巻いたキック、いいボールだったが、クリアされる。6分、またコーナーを得る。梁のキック、ニアでフリーの渡部、ヘッドは空振り。さらにうしろの鎌田が、フリーでシュートもふかす。8分、松本が中央35mでフリーキック。キッカーはレフティーの那須川。これは枠外。

11分、松本、ベガルタエリア右奥40mのフリーキック、流れる。この時間帯、雨が一段と激しくなり、一部靄っているようにさえ見える。12分、金園が流れて右足でのクロス、いいボールだったか中央合わず。13分、金久保が中央からシュート、枠外。16分にもベガルタが細かくつないで、右サイドを崩していくが、シュートまでは行けない。18分、ベガルタ、ボールを回して、金久保シュート、キーパー。

24分、松本もやや押し返し、一進一退。ただ、松本の出足がいまいち。さらに雨で滑るボールに、てこずり、ベガルタは助かる。27分、金園の強いパスを受けたハモンが、中央でコース変えるが、弱く、キーパー。28分、二見のロングスロー、決まらず。29分、梁から右斜めのクロス、右から走り込んだ菅井が抜け出てフリー、どんぴしゃのタイミンングながら、ヘッドは天井。決定的。30分、松本のカウンター、富田が体を張る。32分、金久保からのスルーパスに、走りこんだが菅井がフリー、折り返しのボールを松本DFあわやオウンも、キーパー抑える。

33分、二見のシュート性クロスはキーパー。松本、怪我でピッチ外に出ていた大久保に代え、岩沼入る。34分、右40mのフリーキック。こぼれ球を鎌田がシュート、枠外。35分、梁からのパスに、金園がダイクトで足で合わせるが、シュートはバーをたたく。惜しい。
40分にも、センタリングに金園がワンタッチで合わせるが、キーパー。43分、松本のカウンター、前田がドリブルで前進、しかしクロスは流れる。前半、ベガルタが、押しに押したがゴールは割れず、スコアレスで終了。

後半。
3分、右からのクロスを入れるが、合わず。5分、回して金久保のクロスに奥埜がボレーシュート、バーの上。その後、一進一退。9分、ベガルタエリア左40mで松本のフリーキック。これをベガルタがカウンター、奥埜からハモン、ハモンが左からえぐっての折り返し、合わず。11分、松本のミドルは枠外。15分、奥埜がドリブルで上がっていく、エリア側で倒されるが、シミレーションの判定で逆にイエロー。
松本ここで、阿部に代わり塩沢を入れる。阿部に動かれるとやっかいと思っていたが、今日は守備に走らせて、決定機は作らせなかった。

16分、左からクロスを入れられ、シュートを合わせられるが、枠外。17分、相手のパスをカット、奥埜からハモン、左サイドからクロスを入れるが、枠外。18分、松本のカウンター、ゴール前で回されるが、クリア。19分、中央40mのフリーキックを与える。これもクリア。そして21分、奥埜の左足シュート、キーパー弾いてポスト、こぼれ球を右から回りこんで、梁が折り返し、金園触ったボールを、ゴール前にいた富田が押しこんでゴール。先制!ベガルタには珍しく、エリア内に大勢いた。さらに相手のパスミスをハモンが持ち込んでシュート、これはこぼれを押し込めず。

23分、松本に侵入されるが、関がボールを抑える。29分、ハモンに代え山本入る。26分、鎌田にイエロー。こちらのフリーキックだったので、遅延行為?28分、裏に走り込まれ、シュートされるが枠外。31分、二見のシュート、枠外。ここで、金園に代え野沢が入り、そのままトップへ。32分、右コーナー。野沢が蹴る。松本、DF岩沼に代わり石原入る。その石原、入るなりイエロー。そして36分、野沢、金久保とつないで山本シュート、コーナーを得る。左コーナー。こぼれ球を右サイドで山本が粘って折り返し、中央混戦から、菅井が押し込んで2点目。いい時間帯。

直後にもベガルタがカウンター、野沢がドリブルでためて、山本へのスルーパス、通ってフリーでシュート、しかしオフサイド。40分、松本のコーナー。中央ヘッドで空振り、後ろの山本?が足に当ててしまい、オウンゴール。2-1。42分、奥埜に代わり藤村が入る。守り切れ指令か。松本のカウンターで折り返されるが、関。43分、左ラインぎわ35mのフリーキック。これは決まらず。追加時間。最後に松本が放り込みからのヘッド、枠外。結局ベガルタが2-1で勝ち切った。

今日はハモンがほとんどシュートを打たず、囮役やワンタッチプレーで、さいばいて、強引なドリブルシュートは見せなかった。金園がひさしぶりに先発。ハイボールや中盤でもボールをタメられるので、両サイドの金久保、奥埜が前に侵入でき、引いた相手の間にどんどん入っていくことができた。ただ、ボール回しに酔っているうちに、シュートチャンスを逃すこともあるので、時折強引に持ち込む必要もあるだろう。

ともかく松本相手に、球際で強さを見せ、ボールを大きく動かせるように、動きまわったのが勝因か。あとはミドルシュートをもっと打ってほしいところ。今日の成果を、さらにブラッシュアップして、今度はリーグ最終戦で、川崎に挑んでいきたい。

次の天皇杯4回戦は、12月26日と一か月以上空く。準々決勝以降は、中2日で元日決勝までの3連戦。コンディション調整をしっかりと。準々決勝は柏と、ユアスタで対戦することに決まった。

是非、チャリティゲーム代わりに、子供たちへのクリスマスプレゼントのゲームにしたいものである。


シュート数:14-7、CK:4-3、FK:11-14 得点:富田晋吾、菅井直樹 (松本)オウンゴール  警告:奥埜、鎌田 (松本)石原 主審:扇谷健司 入場:5,802人