14節:ベガルタ仙台 1‐3 秋田、走り、寄せ負けで敗戦も、次に活かす

J2・J3百年構想リーグ 第14節 5月2日 (土)14:03 ベガルタ仙台 1- 3ブラブリッツ秋田 ユアテックスタジアム仙台


中田 岩渕
(荒木)(梅木)

杉山 相良 湯谷 五十嵐
(石井)(安野)  (鎌田)
武田

マテウス 菅田 髙田

髙橋一平

武田が一矢、安野がアシスト

サブは、堀田、石井、井上、鎌田、南、横山、荒木、梅木、安野。

秋田は、GK山田元気、DF髙橋秀典、飯泉、岡崎、長井、MF諸岡、土井、大石、佐藤大樹、FW梅田、半田。西村、佐川、中野嘉大、吉岡は、ベンチスタート。




秋田の出足、球際強度にやられる


ベガルタは、13連勝したところで、5連戦ローテ7と経験値アップのためか、GK髙橋、湯谷、中田の3人を初スタメンで起用。さらに杉山も左WBで久々のスタメン。尚、松井は警告累積で欠場。

サブには、鎌田、井上のほか、横山、南、安野も入っている。


試合開始から、秋田の出足は凄かった。

前の選手はトップスピードでのプレスを何度もかけてくるし、ベガルタがカウンターを仕掛けても、戻りが速く、少しでも、スピードダウンすると、あっという間にブロックを作ってしまう。

加えて、空中戦得意、球際厳しいとあって、他のチームとではかわせたところも、かわせず、逆にロストするシーンも目立った。

連勝で成果は出ていたが、J1でプレーするには、まだまだ足りないという所が出た。


失点時、ベガルタのボールへの寄せが、エアポケットのように緩くなっているところ、奪ってすぐ、シュートを振り抜くという事を、秋田が徹底していた。

この辺のシュートまでの早さなど、盗んでいくと共に、守備面では、年齢に関係なく、ふだんから「喋り」を密にして、連携を取っていかないと、誰が出ても同じ、という状況は簡単には作れないという事も分かった。

この試合の3失点は、若手、ベテラン問わず、今後の練習、連携の作り方に、いいヒントとなっただろう。

8月からの本番、その先J1でも、この試合程度のスピード、激しさは普通だと思われる。

連勝で、知らず知らずに甘くなっていた「意識」をもう一度見直すという点は、いいタイミングだった思う。

敗戦は、誰よりも、選手が一番悔しいと思うが、それを取り返すために、より一層、練習から考えて、厳しくやるモチベになるなら、いい経験となるだろう。





3失点、エアポケットが出る。GK髙橋好セーブもあり

開始わずか3分での失点。秋田GKからのロングボールが、髙田の頭上を越え、いち早く拾った佐藤大樹が、中央で、菅田と競って奪った瞬間、もう右足を振り抜いていた。

監督が言うように、いつもなら、二人三人と寄せていくのに、中盤の選手は、ジョグして見てるだけ。守備に行くより、受ける事を考えていたののだろうか。何かエアポケットができていた。

前半28分、コーナーからの失点。これは、初スタメンGK髙橋一平がボールに触れず、ファーの梅田が上からフリー状態でヘッドを決められた。多分練習では出ないプレーだったと思う。緊張があったのか。

後半12分の3失点目は、右からの横パスに、中央でぽっかり佐川をフリーにしてしまい、ダイレクトで打たれ、ブラインド気味に決められてしまった。

ここも誰が寄せるべきだったのか。チームとして、十分チェックして欲しいところ。


GK髙橋は、周りとの連携も、これからなんだろう。キーパーは、自分自身のプレーだけでなく、周りをコーチングして、コースを限定させる仕事もあるので、簡単ではない。これも、この実戦から大いに重要性を学べただろう。

それでも髙橋は、飛距離のあるキックを見せ、前半に1本、後半には厳しいシュート3本を立て続けに好セーブして、意地を見せた。

ほろ苦デビューだったが、できた事もあった。

この時期に経験できた事は、すべて今後の糧になる。がんばってほしい。


前後半の決定機、2つは決めたかった

秋田に一瞬のエアポケットを狙われ、ゴールにつなげられてしまったが、決定機という点では、ベガルタにもかなりチャンスがあった。

1失点直後の前半4分、カウンターで中田が抜け出しフリー、途中で二人に追いつかれたが、岩渕につなぎ、最後は相良がミドル枠外。

0-2の前半39分には、右サイド相良が深くボールを追ってボールを奪い、倒れ込みながらゴール前を横切るパス。岩渕がもう一歩及ばなかったが、チャンスだった。

44分には、五十嵐からパスを受けた岩渕がキープしての落とし、相良がミドルも枠外。


後半にも5回は決定機はあった。

2点ビハインドの3分、マテウスから中央でパスを受けた中田が反転スルーパス、岩渕がボールを走らせながら、競り合いの中でスライディングシュート。コロコロところがるシュートは、キーパーの逆だったが、わずかに外。

6分、左サイド、石井と相良がパス交換。最後は、ファーを狙うコントロールシュートを相良が打つが、わずかに外、


7分、石井からパスを受けた岩渕が落とし、武田がペナ内で反転シュート、やや弱く、キーパー正面。

19分、カウンターから中央を武田、相良が走り抜ける、武田が引き付けたところで、最後に左に落とし、相良がシュートも、キーパー近く、でセーブされる。

そして、3点ビハインドの36分、鎌田-安野-武田でようやく1点返す。


これだけの決定機がありながら、中々決まらなかったが、やはり、2点、3点とビハインドの精神的な圧迫の中、ちょっとずつ焦りの混じった状態だったという事もあるのか。

そういう意味では、この特別リーグで、一度追い詰められた状態でのプレーを経験し、修正や連携アップにつなげる貴重な試合となった。




意地の相良、走り捲る

たとえ多くの学びがあるしても、見てる側には、勝利で気分良くなりたいものも確か。

追い付けなくても、せめていいプレーを見たいとは思う。

とりわけ、この日は、16,000人と今季最高の入場で、小学生無料招待で、多くの子供たちが来ていたので、負けてはいても、懸命にプレーする選手達の事を、見ていてくれていたか、気になる。


特に相良。

スタジアムでは、ピッチ内を縦横に走り、猛スピードでボールを追って、スライディングでボールを奪い、チャンスにつなげたり、守備にも動き回る姿を見たが、DAZNを見直してみたら、必勝の形相で、プレーしているのが分かった。

勿論、自分でビハインドを跳ね返したいし、若手の選手にも、ユアスタでの勝利を味会わせたいと思ったのかもしれない。

何度かあったチャンスは、枠外やキーパーのセーブに阻まれた事もあったが、彼の役割は、入るまで躊躇せずに、何度でも足を振る事。

この試合でも、チームのシュート数14本うち5本を放っていた。何とか1本は決まって欲しかった。


得点は決まらなかったが、最近は、石井とのコンビがかなり熟成して、阿吽の呼吸で、左サイドで、タイミングよく、互いに追い越したり、ワンタッチでつないだりとスムーズに連携ができている。

今後が楽しみだ。






中田、ポストプレー、スルーパスで見せる

今期初、スタメン組でトップに入った、長身の中田。

ポストプレーでは、寄せられても、かなりボールをキープできて、時間を作れていた。

岩渕に対しては、前半から、ラストパスを何回か供給していた。

特に、後半3分、マテウスから受けたロングパスを反転、タイミングのいいスルーパスで、岩渕に供給。岩渕がDFと競りながら、流し込みにいったシュートはわずかに外。

0-2で、後半早々の場面だっただけに、これが決まっていれば、展開も分からなかった。

そういう場面を演出できていた中田は、初スタメン組の中では一定の評価を得たのではないか。

宮崎が、中々出てこれない状況の中、貴重な高さとキープ力は、チームに必要な戦力。

さらに、ボールを呼び込んで、自分でも、ゴールを狙えるようになって欲しい。


湯谷、プラスワンの強度を

湯谷も初スタメンで、最初は右IH、途中から武田とポジションを入れ替え、アンカーに回った。

フリーの位置から、ワンタッチでパスを通す場面もあり、高さのある中盤として期待も大きいが、監督談からも、やはり球際での勝負をして、ボールを奪い取る、危険地帯を見つけて、自分からカバーに行くという守備面が、課題のようだ。

今のチームでは、どのポジションでも守備力が求められるので、さらに、球際勝負の強さを見について、フィジカルを活かすプレーを増やし、そこから得意のパス出しにつなげてほしい。

これからだ。


安野、終盤出場でアシスト

監督談では、「まだ早い」というチーム内の声もあるなか、プロの選手として、サブに入れたという安野。

3点ビハインド、他の出場選手は、焦燥の中、後半33分からの出場。

冷静にコンビネーションを作れる状況ではなかったが、37分に、鎌田が受けた強いパスを何とか納め、BOX内で前を向いたところで、寄せられ倒れたが、ぎりぎりボールを落として、とびこんできた武田につなぎ、ゴールにつなげた。

0-3で終るのか、1点でも返したのかで、見てる側の受け取り方も変わる。

その貴重な1点にからみアシストできたのは、次につながる。というかつなげないと。

小林心の怪我もあるが、敢えて出してくれた監督に報いるため、何より自分のため、チームのためにひとつでも貢献して欲しい。

その第一歩がこの試合。

前を向いて、プレーで相手を威圧し、動き回って欲しい。


前半
ベガルタは武田アンカーの3-1-4-2。秋田は4-4-2か。

⚽3分、秋田、佐藤大樹が菅田に詰めて、ボールを奪い即右足シュート、決まって0-1。

17分、ベガルタ、湯谷にイエロー。

⚽28分、秋田、左コーナーから梅田がヘッドで決め、0-2。

前半、ベガルタのシュートは5本、秋田は4本。


後半
ベガルタは湯谷代え鎌田、杉山に代え石井を入れる。
秋田は、佐藤大樹に代え中野を入れる。

10分、秋田、半田に代え西村、梅田に代え佐川を入れる。

⚽12分、秋田、ベガルタ右からの横パスを、佐川がダイクレトに決め。0-3。

13分、ベガルタ、中田に代え荒木を入れる。

19分、ベガルタ、マテウスが秋田キーパーと交錯。イエローを貰う。

23分、秋田、大石い代え吉岡を入れる。

24分、秋田、岡崎にイエロー。

25分、秋田、長井に代え長谷川が入る。

33分、ベガルタ、相良に代え安野、岩渕に代え梅木が入る。荒木がIHに回る。

⚽37分、ベガルタ、鎌田からのパスを安野がつないで最後は武田が押し込みゴール。1-3。武田は2試合連続、今期5点目。

39分、ベガルタ、菅田が異議でイエロー、

AT2分、秋田、中野が遅延行為でイエロー。

後半のベガルタのシュートは9本、秋田7本。



シュート数: 14-11 CK:9-8  FK: 12-14  得点:武田英寿 (秋田)佐藤大樹、梅田魁人、佐川洸介  警告:湯谷、マテウス、菅田 (秋田)岡崎、中野  主審:小林拓矢  入場:16,039人