06節:対G大阪1-3、後半猛反撃も、前半の3失点響き3連敗

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2016J1 1st6節 2016年4月10日(日)14:00 ベガルタ仙台1-3ガンバ大阪 ユアスタ仙台



金園 ウイルソン 
(ハモン)  
奥埜  水野
(野沢)     
三田 富田

石川 渡部 平岡 大岩
     (菅井)

サブは、田中勘太(特別指定)、蜂須賀、菅井、キムミンテ、野沢、ハモンロペス、西村。G大阪は、長沢、宇佐美、アデミウソン、丹羽スタメン。パトリック、倉田ベンチ入り。井手口は欠場。

立ち上がり、ACLで鍛えられたG大阪の鋭い寄せに、パスカットから次々と個人技を見せつけられ、前半16分で3失点。しかし、PKで1点返した後、出てこなくなったG大阪相手に、何度も攻め入り、シュートも多数放つが、東口の扉は固かった。ファイトはしたが、遅かった。

6月下旬並みの「暑さ」を感じた昨日から一転、どんよりと曇って10度以上、下がった仙台。足元が冷えそうなユアスタに、ユニクロ製のパッチ着用で向かう。今季最多の18,000人。復興ライブは、パンダライオン。

前半。
ACLから中3日、ベンチスタートのパトリック以外は、ほぼガチメンバーのG大阪に対し、ナビスコで9人変えて、休養十分のはずのベガルタ。しかし、立ち上がりから、鋭い寄せでボールを狩りに来たのはG大阪。ベガルタは、相手のスピードに戸惑い、パスカットされたり、ボールを奪われたりして、キープできない。

3分、宇佐美がサイドチェンジのボールを入れてくるが、流れる。4分、ベガルタ右サイドからアデミウソンが、浮き球のパス、中央で競り勝った長沢に、高い打点のヘッドを打たれ、石川慧の頭上を越え、先制許す。公式戦4戦勝ち無しだったというG大阪が、これで勢いに乗る。
6分、パスカットして前進のウイルソン倒されるが、ノーファール。今日の主審は、かなりのコンタクトでも流す。8分、こちらのクリアボールをカットされ、すかさず宇佐美にミドルシュート打たれるが、バーの上。

9分、ベガルタのカウンター、大岩が上がってクロスも、流れる。12分、三田がボールを奪われるが、取り返す。今日も厳しいマークにあって、なかなかパス供給できない。さらに水野のクロスも流れる。13分、奥埜が相手陣でボールを奪われ、宇佐美がひとりドリブルでベガルタ陣へ持ち込み、DF、キーパーの間合いをはずして、ゴール隅へグラウンダーのシュート、決められ2点目。宇佐美はJリーグ今季初得点で、乗せてしまった。奥埜は、体を回転させてながらキープする形を、研究されているようだ。

さらに16分、ベガルタエリアでのクリアボールを、素早くアデミウソンに叩き込まれ、3点目を失う。わずか16分での3失点。プレースピードと個人技の差を見せつけられ、キーパーは、今日がホーム初陣の慧。どうなってしまのかと、場内も悲痛なムードになってくる。しかし、早い時間での失点と、ホームという事もあり、ここからベガルタも意地を見せる。

17分、相手エリア左角でフリーキックのチャンス。キッカーは水野。さらにコーナーを得る。これは決まらず。19分、宇佐美にまたドリブルから、裏にパスを出されるが、ここはキーパー。コーナーを与える。これもしのぐ。3点取って、G大阪は、無理に前からプレスしなくなり、ベガルタもボールを持ち始めるが、随所でパスカットに会う。22分、G大阪がフリーキックで、早いリスタート、素早いパス回しから、長沢がフリー。シュートを打たれるが、枠外。危なかった。24分、水野にイエロー。

25分、富田がボール持って上がり、パスを出した後、G大阪エリアで遠藤に倒され、PKゲット。これをウイルソンが、コース読まれながらも隅に決め1-3と1点返す。ウイルソンはリーグ戦では、ほぼ1年ぶりの得点。これをきっかけにしたい。この間、遠藤が主審に猛烈抗議、異議で、2枚目退場でもおかしくなかったが。PKながら、ずるずると失点を重ねそうな流れの中、前半早い時間に、ともかくも1点返したので、ベガルタにもやれる感が出て来る。しかし、G大阪の壁も厚い。

31分、ウイルソンがキープ、コーナーを得る。金園がなんとか頭に当て、近くいたウイルソンが、そのまま頭を振るが、シュートは東口正面。西口がなかなか見つからない。さらに32分、水野が右足から左足に持ち替えての、ミドルシュート、これも東口。34分には、奥埜が左足でのクロス、金園もう一歩。37分、今度は宇佐美のシュートが枠内も慧がクリア。コーナーを与える。この後、こぼれ球を拾った奥埜がボールを奪い返され、シュートされるが、枠外。

38分、右ライン際35mのフリーキック、金園がシュート体勢に入るが、ブロックされる。ベガルタがボールを持ち始めるが、パス回しにスピードが無く、なかなか突破できない。40分、水野のスルーパスに、大岩が上がってクロス。さらに、ボールを回して、石川のパスを受けた三田がシュート、キーパー正面。さらに、三田から石川が上がってクロス、最後はウイルソン、打てず。ATに入って、左奥でフリーキックのチャンス。水野のキックに、大岩うまく抜け出てヘッドが決まってゴール!かと思われたが、オフサイド。惜しい。ベガルタに攻撃のリズムはできているが、決定的なシーンは少なく、1-3で前半終了。

後半。
後半もG大阪は引き気味にスペースを埋めて、長沢が、前でプレスをかけてのカウンター狙い。ベガルタはボールを持っても、サイドに追いやられ、正面からはなかなかシュートが打てない。1分、大岩のクロスに、こぼれを奥埜がシュートも枠外。2分、アデミウソンが交錯して足を痛め、ピッチ外。そのまま大森と交代する。4分、三田が宇佐美にボールを奪われ、そのままドリブルでキープされるが、ベガルタも3人で囲む。

6分、ベガルタが左サイドでボールをつなぎ、最後は、三田がシュートに行くがブロックされる。このあたりで、前半ポジション・チェンジしながら、オールコートで動いていた奥埜に、疲れが見え始める。9分、左奥35mのフリーキックを得る。こぼれ球に大岩が侵入してくが、クリアされる。11分、コーナーから水野が裏へスルーパスを出すが、もう一歩。

13分、金園にかえハモンロペスが入る。動きは切れていた。14分、ウイルソンが右サイドから強引にシュート、こぼれをつなぎ、最後は水野がファーにクロス、石川突っ込むが、もう一歩。17分、水野のクロスにウイルソンがヘッド、うまく当てたが、ファールを取られる。18分、ハモンのダイレクト浮き球パスに、ウイルソン触るが決まらず。19分、長沢にイエロー。22分、コーナーのチャンス。大岩のヘッドはヒットせず。23分、大岩に代わり菅井入り、そのまま右SB。

25分、ハモンが左サイド、ゴールライン近くから角度無しでの強烈シュート、キーパー。26分、水野が右サイド中央よりで、ミドルシュート、DFに当たってコースが変わり、わずかに外。やはりミドルも打っていかないと、何も起こらない。27分、右コーナー。ハモンがシュートもキーパー。28分にも水野のクロス、流れる。30分。宇佐美に代わり倉田が入る。今日は宇佐美に点を取らせて、気持ちよくプレーさせてしまった。

32分、左からハモンがえぐり、クロス、三田が入っていくが、ファール。34分、ハモンのシュート、水野のクロスと、攻め立てるが決まらない。36分、奥埜に代わり野沢が入る。左奥40mのフリーキック。平岡が落とし、ハモンのヘッドはネットの上。38分、遠藤に代わり小椋が入る。39分、相手のボールをハモンが後ろから掻っ攫い、そのまま反転カウンター、しかし、シュート直前でブロックされる。

41分、倉田に切り返しで裏に侵入されるが、最後は菅井が戻ってクリア。その後、水野のクロス、キーパー。42分にもハモンが角度無いながらの強烈シュート、コーナーを得る。しかし、決められない。44分、ベガルタがボールを回す。最後はウイルソンがヘッドもヒットせず。AT4分間。三田がパスカットして、攻めるが決まらず。そして終了直前、G大阪エリア、アーク付近でフリーキックを得る。キッカーは野沢、落として、隅を狙ったが、東口が抑えて、万事窮す。

前半30分過ぎから、3点取ったG大阪が省エネになったので、ボールが持て、ワンタッチでパスをつなぎリズムを作れた場面もあった。しかし、がっちりとゴール前を固められ、自陣でのボール・ホルダーには寄せがしつこく入るので、楽な体勢でパスを出せなかった。23本ものシュートを打ったが、正面からは少なく、セットプレーでのどんぴしゃシュートも、コースを限定され、東口が正面で弾く場面が多かった。


ACLに出ているチームは、チーム作りが早く、海外チームのスピードと当たりの強さを経験しているので、のんびりプレーをしていると、すぐボールを奪われる。そして、一番の違いは、キックの仕方。

精度はもちろんだが、小さい振り幅で、かなり角度をつけて蹴ってくるので、パスコースが読みにくい。怪我をしやすい技術かもしれないが、さあー蹴りますよと、周り込みが大きかったり、バック・スウイングが大きいと、コースを読まれる。急には改善できないだろうが、上位チームのスピードに対抗するには、こちらも身に着けていく必要があるのではないかと思う。

ホーム初陣のGK石川慧にとっては、どうしようもないゴールではあったが、悔しさ残る失点だったと思う。ころんでもタダ起きず、試合ごとにDFとの連携をチェックして、高めっていってほしい。それでもパントキックやスローイングは精度が高く、攻撃につながっていた。


がっかりな結果の中で、今後が期待できる点としては、水野が90分プレーできた点。今のチーム内で最もボールを持てる上、ドリブルや、性質の違う数種類のキックでチャンスを作れ、ミドルも打てる。今後の指令塔と言っていいだろう。うまく疲労を取りながら。使っていってほしい。そして、ハモンロペス。トップギアに近づいている。主力スタメンでいいのではないか。

シュート数:23-6、CK:6-2、FK:12-13 得点:ウイルソン(PK) (G大阪)長沢、宇佐美、アデミウソン  警告:水野 (G大阪)遠藤、長沢 主審:村上伸次 入場:18,011人