47節対札幌1-0、際どく走り勝つ。足で中原。

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2009年10月25日(日)12:30 ベガルタ仙台1-0コンサドーレ札幌 ユアスタ仙台



サーレス 中島
(中原)(ソアレス)
梁     関口
            
千葉  富田     
      
朴 渡辺 エリゼウ 菅井
(一柳)           
サブは桜井、一柳、永井、中原、マルセロソアレス。札幌は登録上はキリノ、宮澤の2トップだが、4-1-4-1でワントップがキリノ、トップ下宮澤、上里の模様。石川もスタメン。

晴れてはいるが、日差しが雲に遮られて、やや寒もほどよい陽気のユアスタ。久々の16,515人。J2残留が決まっている札幌だが、ビジターエリアを埋め尽くすサポは天晴れ。
ベガチアも気合の短パン。スタンドには、平瀬の背番号「14」が林立。試合前には、先日親善大使になったMONKEY MAJIKが登場。最後までスタンドで観戦していた。

今日も15周年の黒系記念ユニ着用のベガルタ。これが見納めか。試合は、昨日の湘南の敗戦を受けて、意気込むベガルタ。前半から飛ばし、出足よく相手のボールをカットして、チャンスメーク。しかし、相手のブロックに阻まれたり、サーレスの切れがいまいちで、鋭いシュートは打てない。

札幌は、主にベガルタの右サイドを藤田がドリブルで持ち込み、センタリングや時折エリア内に入り込んでいくが、広大、エリゼウが落ち着いた守りで、シュートコースを限定して、キリノを自由にさせない。前半は互いに決定機少なくスコアレス。

後半。雲がちぎれて一気に強い日差しが照りつける。お互いの相手ボールをカットしては、カウンターの応酬。攻守が激しく入れ替わり消耗戦。

そんな中、富田と関口が運動量豊富に、相手ボールに次々つっかけてはボールを奪う。しかし、ラストパスのところで、ボールを奪われたり、連携いまいちで中々点がとれない。札幌のカウンターは押さえ込んでいたが、宮澤に代わりハファエルが入ってくると、2列目か強引にどんどん狙ってきて緊張感が高まる。

15分、サーレスに代わり、中原入る。すると21分、カウンターから関口からのパスに中原がすべりこんで右足ダイレクト、決まって先制。中原今季10得点目。

その後も相手のボールを中盤からプレスして、チャンスにつなげるのだが、なかなか追加点が奪えない。終盤、ベガルタエリア内でこぼれ球をつながれ、ハファエルのオーバーヘッドをフリーで許すピンチも、林の正面になるなど、ホームの力もあり、ゴールを割らせず、逃げ切った。連続完封。

前半。
中3日でのデー・ゲームではあるが、ホームのベガルタは出足がいい。札幌も早いボール回しで、両チームきびきびとした立ち上がり。開始早々、朴から関口へのロングボール、もう一歩。2分、富田からの縦1本に、中島が走りこみ、DFの裏からダイレクトのシュート、いまいちヒットしなかったが枠内で、キーパー弾く。5分、関口が粘り、ゴール左角25mの間接フリーキックをゲット。こぼれは打ち切れず。ここまで両チーム互いに早めのプレスで、スピードある展開。7分、広大のパスカットから、ボールを回し、最後は中央中島へのパス、しかし流れる。

10分、朴のロングスロー、サーレスのふわっとしたヘッドに、中島が飛び込むが、もう一歩。12分、札幌がボールを回す。15分、相手ゴール左隅30mのフリーキック、弾かれ、コーナーをゲット。このコーナーに、中央からエリゼウがダイビングで頭で合わせるが、DFに寄られ、シュートはバーの上。16分、さらに千葉のパスに、エリゼウが左足のロングシュート、キーパー正面。直後、札幌のカウンター、一気にクロスが入るが、林キャッチ。18分、今度はベガルタがカウンター、中島のパスにサーレスがDFを抜ききらずにシュートを狙うが、当たりが弱く、弾かれてコーナー。これは打ち切れず。

20分、札幌が速攻、キリノのポストプレーなどがあるが、センタリングは林。ここまで、札幌はベガルタ右サイドを、藤田が執拗についてくる。21分、札幌のコーナー、ショートコーナーも林が抑える。25分、朴から梁と、左サイドを攻め、最後は中島、コーナーをゲット。こぼれ球を千葉がミドルシュート、はじかれる。その後、札幌も攻めてくるが、ラストパスの精度がいまいちで助かる。31分、札幌が縦1本、菅井の裏をついて、えぐってフリーでのセンタリングを入れられるがライン割る。35分、今度はベガルタが、梁と朴のワンツーで朴が上がるも、朴が倒れる。交錯したのか、腰?打撲で、でピッチ外で治療も戻る。それでも足を引き摺り気味。

40分、ベガルタが札幌エリア内でサーレス、梁と、こぼれ球を次々シュートするが、ブロックされる。41分、朴に代わり一柳が入る。44分、千葉がトラップのボールを残してしまうところをさらわれて、カウンターを受ける。シュート性のセンタリングを入れられるが、林がキャッチ。前半は押し気味ながらも、遠目のシュートが多く、スコアレスで終了。

後半。
「小さな巨人」富田が復活。激しいプレスを開始。運動量豊富に、かつ、ボール際でも粘りに粘って、チャンスを作っていく。そして関口のオールピッチ・ディフェンス&オフェンス。2分、いきなコーナーをゲット。これは決まらず。その後、富田のパスカットから中島がフリーでドリブル前進、しかしセンタリングは抑えられる。5分、左奥35mのフリーキック。決まらず。7分、関口と梁のワンツー、最後はエリア左隅から、早いタイミングでの関口のシュート、ポストをかすめる。惜しい。8分、菅井がドリブルで上がって、シュート、コーナー。このコーナーのこぼれ球を、ふたたびセンタリング、中央中島、頭で合わせるが、枠外。

10分、ゴール前でサーレスがボールを納められず、札幌のカウンター。ハファエルのシュート、DFが寄せて林の正面。さらに、藤田にドリブルからシュートまで持っていかれるが、これも林の守備範囲。13分、ベガルタゴール前でボールを回され、最後は2列目から飛び込んできたハファエルに強烈シュートを打たれるが、枠外。危ない。15分、今度はベガルタが攻勢、サーレスが持ち込んで、回りこんでのシュート、枠外。この後、サーレスに代わり中原が入る。17分、札幌に回され、またも2列目からハファエルにシュートを打たれるが、枠外。

20分にも、ハファエルのセンタリングが入ってくるが、これをカウンター。梁から左サイドの関口へスルーパス。関口がえぐってからエリア内に戻り、中央DFの裏を走りこんできた中原へ流すパス。これを中原滑り込みながら、右足ダイクレトで合わせ、ゴール。キーパーも反応できない見事な速攻。ようやく先制。この得点で札幌の動きが明らかに落ちてくる。
逆にベガルタは、中盤で富田らのシツコのプレス。25分、その富田が粘って倒され、ゴール中央35mのフリーキックをゲット。これは決まらず、カウンターで裏をつかれるが、関口が自陣まで追いかけて守り、クリア。ダイナもー。

27分、札幌に侵入されかかるが、最後は広大が体を張ってクリア。札幌のコーナー。これを守り、ベガルタが攻める。関口が左サイドでボールをキープ、パスを受けたゴール寄りの梁が、ノーステップでシュート、枠外。30分、札幌にセンタリング入れられるが、ゴール近くで一柳がヘッドの浮球でバックパス。その後、一柳がフリーでの長いドリブル、相手エリア近くまで持ち上がるが、最後にボール奪われる。32分、相手ゴール中央35mのフリーキック。決まらない。

35分、林のゴールキックから、中原が頭で裏への絶妙の落とし、中央中島がフリーで受けて独走のチャンスも、トラップが大き過ぎ。もったいない。その後はベガルタがボールを持っても、少し時間をかけはじめる。足が止まり始めた札幌のルーズボールを次々拾うが、シュートまでは中々行けない。40分、中島に代え、ソアレスが入る。42分、札幌のカウンター、クリアが小さいところエリア内で、芳賀にオーバーヘッドをフリーで打たれるが、林の正面。ホームの力か。

43分、富田が相手ボールをカット、パスを受けて中原がフリーでドリブルで持ち込むが、最後のひとりをかわせず、カットされる。ロスタイムは3分間。関口がドリブルで右サイドをひとりで持ち込む。エリア内に仕掛け、倒される。PKか?と思ったら、わずかにエリア外。このチャンスもゴールにはつながらず。しかし、そのまま1-0で押し切り、連続完封勝利。優勝に向けて前進。

この試合のMVP賞は関口。富田も同様の活躍だったと思う。そしてオオヤマさんからチーム勝利賞百万もゲット。

シュート数:17-7、CK:5-2、FK:17-6 得点:中原貴之  警告:無し   主審:村上伸次