36節対岐阜2-1辛勝。ロスタイム、中原の逆転ヘッド。

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2009年8月30日(日)18:00 ベガルタ仙台2-1FC岐阜 ユアスタ仙台



平瀬  中島
(中原)(ソアレス)       
梁     関口
            
千葉  永井     
    (富田)         
朴 渡辺 エリゼウ 菅井
    
サブは桜井、田村、富田、マルセロ ソアレス、中原。 岐阜は片山、西川の2トップ。U-20の押谷ベンチ入り。

雨の中、ひさしぶりのホームゲーム。確かに岐阜は運動量豊富に、積極的に走ってきて、ベガルタの各選手にプレッシャーをかけてきたが、自陣での危険なヒールパスとかキックミス、仕掛けの遅さなど、自ら試合を難しくしてしまった感がある。

あまりにもコンディションの悪い選手が、長い時間、出ているのが不思議だが、最後はロスタイムに、朴と中原の新ホットラインで劇的な逆転勝利。セレッソを追走。"鳥人"中原、現在リーグの制空権を完全に支配して、絶好調。

すぐ次の試合。連戦の中で、厳しい戦いになるのも仕方ないが、自ら墓穴を掘ることなく、勝利の確率をあげる戦いを望む。

試合後、劇的な勝利にはしゃぐエリゼウ。ソアレス。試合後場内一週した後で、広大とソアレスが戻ってきて、ベガッ太君とともに、サポの前でラインダンス?披露。レギュラー陣の疲労困憊をよそに、まだだいぶ余力がありそう。。。

8月最後のホームゲーム。はや秋の空気のユアスタは半袖では寒いくらいの気候。岐阜サポは30人くらい来ている。場内全体やや空席が目立つ11,810人。

試合前、ゴスペルコーラスが終わり、新仙台市長の顔見せがあったあたりまでは、曇っていたが、キックオフ直前に激しく雨が降り出す。その後、少し雨脚は弱まるものの、小雨が降り続き、スリッピーなピッチ。

前半、出足よく、運動量豊富な岐阜に対し、ベガルタは、運動量が少ない上に、判断ミス、連係ミスも重なって、しばしば相手に裏を取られ、岐阜のシュートミスで救われる。最近になく、ぐだぐだな展開に、スタジアムも静まりかえる。
ミスから先制を許し、苦しい展開も、前半終了間際にフリーキックのこぼれを平瀬が押し込み同点でハーフタイム。後半、メンバーを変えながらも、なかなかシュートが出なかったが、ロスタイムに、パクから中原への新ホットラインが炸裂して、薄氷にして、劇的な逆転勝利。

前半。
開始2分までは蹴りあい。お互いにシュートなし。3分、岐阜にコーナーを与える。クリアが小さく、セカンドボールを拾われる。岐阜は出足よく、ワンタッチやスルーを多用して、連動した動き。ベガルタは受身で、マイボールをなかなかつなげない。ようやく5分になって、コーナーのチャンス。こぼれ球をふたたび朴が放りこみ、エリゼウが、戻りながらもヘッドを前に飛ばすが枠外。

しかし、その後は岐阜ペース。少ないタッチでボールを回す岐阜になかなかボールを奪えない。8分、岐阜のカウンター、スルーパスを裏に通されるが、ここはエリゼウが追いついて、なんとかクリア。それでも10分を過ぎると、ベガルタも前に出てボールを保持。この間、菅井が上がっての左足ミドルシュート、枠外。今日の菅井は右足太股にテーピング、気になる。しかし、ベガルタの攻撃は中盤での相手プレスになかなかパスが出せず、押し下げられてしまう。12分、岐阜のカウンター、ベガルタDFと競争しながらシュートを打たれるが、林がキャッチ。

14分、朴のロングスローから、こぼれ球を拾った中島が中央に切れ込んでのシュート、グラウンダー枠内も当たりが弱く、キーパー正面。その後、菅井にイエロー。さらに岐阜、こぼれ球をミドルシュート、枠外。15分、朴がクリアミス、拾われて裏を取られる。フリーでパスを通されかかるが、流れて事なきを得る。17分、岐阜ゴール右30mのフリーキック。梁は直接狙わず、小さく出す。しかし、カットされ、反撃を許す。20分、ベガルタのカウンター、縦に中島が抜け出て、エリア内で倒され、PKかと思われたがノーファール。

21分、さらに中島がエリア内でシュートを狙うがDFに挟まれ、打てず。しかし、その後は前線でボールが収まらなくなり、関口などもすぐ二人以上に囲まれるなど、チャンスが作れなくなる。
すると28分、ベガルタのコーナーのこぼれを、朴がミスキックしてボールを後ろにそらし、フリーを許す。永井が相手に追いついてボールをカットしたまでは良かったが、自陣でボールをこねる悪い癖が出て、クリアする前に再びボールを奪われると、西川のシュートに林が飛び出し、かわされ、失点

その後も、マイボールでの連携が悪く、攻め込んでもシュートも打てないまま、ボールを戻しては、詰められてカットされる冷や汗ものの展開。35分、久々に菅井が上がってコーナーをゲット。しかし、岐阜のカウンターを食らい、シュートまで打たれる。が、林が抑える。さらに押し込まれ、クリアが小さいところをつながれて苦戦。

それでも42分、相手ペナルティアーク内で中島が倒され、至近距離のフリーキックをゲット。梁のシュートは、壁の下を通す、グラウンダー。ポストに弾かれるが、千葉がシュート、DFのこぼれがオウン気味になるところ、平瀬が押し込んで、同点。ようやく沈滞ムードを振り払った。しかし、岐阜もすぐにカウンターから攻め、クロスが直接枠内に来るがこれは、林が抑える。前半は1-1で終了。

後半。
ベガルタは、前でほとんどボールが収まらず。開始早々、岐阜の放り込み、林が飛び出すが触れず、あわや。5分、ベガルタのカウンター、梁がドリブルで前進、最後は中島の左足シュート、こぼれに平瀬詰めるが、もう一歩。直後、岐阜の攻撃をおさえた林がスローで関口へ。しかし、これをカットされ、フリーでのシュートを許す。枠外で助かる。7分、岐阜の攻撃に菅井?戻りながらのクリア、あわやオウンゴール。岐阜のコーナー。8分、今日はミスが多かった永井を、早めに富田に代える。今日の富田は、まずまず前を向いたプレーで球離れは良かった。

10分、菅井のスルーパスから中島のポスト、最後は走りこんだ梁が、フリーでミドルシュートを打つも、バーの上。今日これまでで、最も流れのある攻撃だった。さらに岐阜のトラップミスが、関口の前にころがり、おもわぬチャンス。一瞬、フリーでシュートするもDFに当たる。13分、岐阜にドリブルでするするとかわされて、ひとりで持ち込まれ、シュートを打たれるが、これは林が抑える。この後、平瀬にイエロー。ここで小ぶりになっていた雨がまた強くなる。

15分、平瀬に代わり中原投入。中原が林のゴールキックを頭であてて、ようやく前でのチャンスが出始める。すかさずコーナーをゲット。しかし、依然、中盤のパス回しがカットされ、決定機はなかなか作れない。19分、朴のロングスロー、こぼれるところ富田のシュートも、ブロックされる。25分、岐阜に持ち込まれ左右に揺さぶられる。コーナーを与える。29分にも、裏を取られて早い展開からフリーでのシュートを許すが、サイドネット。

29分、今日は、運動量が少なく、相手一人でもボールがキープできない不調の中島に代え、ソアレスを入れる。入るなり、中原のすらしヘッドを梁と追って、最後はソアレスがシュートを狙うも、DFと交錯、ファールを取られる。しかし、動きはいい。32分にも、ソアレスが、サテライトでも見せたように、スリッピーなピッチでのボールコントロールのうまさを見せて、ドリブルでボールを前に運び、DFをかわして、ゴールライン際からの、強引なクロス。ファーの中原のヘッドはバーの上。33分、今度は岐阜がコーナーをゲット。守る。その後は、ボールをつないでも、なかなか決定機まで至らないうちに時間が経過。

40分、相手陣に攻め込み、戻してたところで、千葉のミドルシュート、バーの上。43分、菅井の攻撃参加、中央のソアレスへのパスは、どんぴしゃタイミングで、ソアレスが頭で合わせるが、シュートは大きく枠外。決定的。さらに、ベガルタのカウンター、朴のパスに中原がフリーで抜け出られるチャンスも、ころぶ。。。また、ソアレスが自陣に戻って、相手ボールを奪い取って、ドリブルで持ち込むが、トラップ大きくボールを失う。岐阜も運動量が落ちて、ベガルタにチャンスがあるのだが、決めきれず。このまま、ドローで終わるのか・・・

ロスタイムは3分間。ここで今日、センタリングはそこそこ出していたが、守備ではさんざんミスしていた朴が、最後の最後で仕事。キーパーが前に出られない絶妙クロスを中原の高さに合わせる。中原が、DFの背後から強引に頭で合わせて、叩きつけ、決勝ゴール。そのまま慎重にボールを蹴りだすようにして、試合終了。

岐阜のスピードも素晴らしかったが、自分たちのミスで苦しくした試合。それでも、最後は決定力の差で、辛くも2位を守った。

選手固定化のメリットも勿論あるが、長丁場では、疲れのたまった選手、怪我が癒えない選手、精神的に追い込まれた選手と、チーム全体のパフォーマンスが厳しくなっている。控え陣の選手をどこまで信用するか、調子をあげさせるか、監督・コーチ陣の指導も含め、勇気を持って、総力をあげる時である。


シュート数:17-9、CK:5-4、FK:21-9 得点:平瀬智行、中原貴之 (岐阜)西川  警告:菅井、平瀬 (相手)田中、橋本、秋田、徐 主審:山本雄大