33節対愛媛3-1、雨中の先制ほか、セットプレーで3得点

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2009年8月9日(日)18:00 ベガルタ仙台3-1愛媛FC ユアスタ仙台



サーレス  中島
(中原)   
梁     関口
            
千葉  永井    
    (富田)      
朴 渡辺 エリゼウ 菅井
(一柳)             

サブは、萩原、一柳、富田、中原、平瀬。愛媛は内村、田中俊也の2トップ。横山、永井先発。ユースの岡本がベンチ入り。メタボ気味の相手キーパーに、しつこくプレスをかければ何かが起きそうだが。。。

なかなか梅雨の空けないユアスタは、試合開始前から小雨が間断なく降り続き、ピッチは超スリッピー。13,903人。気温は24度と低めで涼しいが、100パー近い湿度では、体温は下がらず、選手にはきつかったことだろう。しかし、怪我人続出、10戦1分け9敗と、不調に苦しむ愛媛相手に連敗は許されない。

相手のカウンターで、簡単にフリーでシュートを打たれる不安な展開ながらも、中盤での相手の緩いプレスを利用し、次第にペースを掴むと、コーナー2本を千葉と中原のヘッド、相手ミスをPKにつなげ3得点。後半、2-0からこちらのミスで、どフリー許し失点したものの、先制して常にリードする展開で、余裕があり、勝ちきった。延岡から招いた延岡市U-12トレセンの少年達の前で勝利を見せられた。

この試合、まず連敗阻止、先制されるの阻止、勝ち点3がノルマなので、形はどうあれ勝利は、この試合としては及第。

しかし、次の試合の勝利に向けては、カウンターで再三相手にフリーのシュートを許してしまう守備の連係や、プレッシャーのないマイボールで、何度も自分のミスから、みすみす相手にボールを渡す一部の選手の不調ぶりは、大きな課題。

前半。
互いにカウンター応酬から、愛媛がフリーのシュートを、悉く枠外にしてくれると次第にベガルタペースに。
2分、中島がいきなり左足でのミドルシュート、DFされる。まずはシュートを狙う姿勢はいい。すると永井が持ち過ぎの悪い癖、前に運ぶどころか、簡単にボールを失う。愛媛の逆襲も、スルーパスがそのままゴールライン割る。4分、梁が左サイドをドリブルで上がり、左足でのクロスもクリアされる。5分、愛媛ゴール40mでエリゼウのフリーキックは、つないでいく。6分、右サイド関口がえぐってセンタリング、中島中央でヘッドもヒットせず。その後のこぼれ球を、千葉がグラウンダーのミドルシュート、キーパー。

7分、サーレスが中央でボールを受けると、反転、エンジェルなパスを右サイドに出すと、関口が走りこんでクロス、DF。決まればビューティホーだったが。。。10分にもサーレスが遠目からループ気味のシュート、枠外もDF触ったかコーナーをゲット。このクリアされたこぼれをカウンターにつなげられるが、エリゼウが追いついてクリア。13分、愛媛に、ゴール前でボールを回され、右からフリーでのミドルシュート打たれるが、枠外で助かる。完全にシュートコースが空いた。危ない。さらに14分、愛媛のカウンター、フリーでの突進を許し、広大が行くか着くか迷っているところを走られ、左からのシュート、枠外で助かる。この時間は、まだ前節までの後遺症が残っていて、危なかった。

その後、関口のセンタリング、中央にこぼれるところ、誰も詰めておらず、愛媛ボールへ。前半はこういう場面、相手ゴール中央にボールがこぼれても誰も詰めておらず、もったいないシーンが2、3度あった。20分、愛媛にエリア内侵入を許すも詰めて、クリア。しかしコーナーを与える。これは守り、すかさずカウンター、関口がフリーでドリブルで右サイドを抜け、クロスも、これが大きくはずれる。すると、今度は愛媛の速攻、中央からフリーでのシュート許すが、シュートはヒットせず、林がキャッチ。危ない。23分、ベガルタが速攻、関口からのパスにサーレスがシュート、こぼれをさらに中島がシュートも、枠外。しかしコーナーゲット。これはクリアされる。

25分、愛媛がベガルタエリア右隅外25mのフリーキック、落ちるボールで直接枠内も林がキャッチ。27分、関口から、裏を取った梁へのパスが通り、クロスもDFに当たり、またコーナーをゲットする。29分、この右コーナーの梁のキックを、中央でフリーとなっていた千葉が高い打点で頭でたたきつけると、ゴール左隅に決まって先制!何と久しぶりの先制だろう。これで先制される呪縛から解き放たれたベガルタが、いつになく中盤のプレスが甘い愛媛に対して、押し込んでいく。

30分、永井のスルーパスから菅井のセンタリング、触られ、コーナーゲット。このキックはキーパーがキャッチ。31分には、右サイドをえぐった関口からのセンタリングに、中島が一歩抜け出て、狭い角度ながら左足でシュート、ファーを狙ったシュートはわずかに枠外。35分には、朴の巧みなドリブルからえぐり、中央の関口へ。関口ノーステップ左足でシュートするが、ヒットせず。40分、逆に愛媛がカウンター、朴の裏を突かれ、ゴールライン際のグラウンダーを入れられるが、誰も触らず、林の前をボールが通過。さらに愛媛のアーリークロス、飛び出した林とエリゼウの呼吸が合わず、ヒヤッとするが、エリゼウがヘッドでクリア。

これで与えたコーナー。今度は林が出て確実にパンチでクリア。44分、左サイド朴が上がって、相手の背後にボール出す巧みなドリブルでDFを抜き去り、中央に切れ込む。右足ならシュートコースが空いていたが、それで躊躇したか打たず、パスを選択、DFに守られた。追加点は無かったが、徐々にペースを掴み、前半は1-0でリードして終了。

後半。
立ち上がりあkら、勢いづくベガルタがボールを支配、菅井も上がりっぱなしで攻撃。いきなり中央に切れ込んだサーレス、上がった菅井らがシュートを打つが枠にいかない。5分、愛媛のトラップミスを拾った中島がクロス。相手DFのハンドでPKゲット。これを梁が、ゴール右隅にグランウンダーで決めて2-0。前半の先制、後半開始早々の追加点。久しぶりに完封勝利かと思われた。しかし勝負はそう甘くない。。。

さらに気落ちして動きが重くなった愛媛に対し、ベガルタの時間が続く。6分、関口がドリブル前進、梁からのパスにサーレスが突っ込むがもう一歩。7分、愛媛がカウンター、ミドルシュート打たれ、こぼれに反応されて、さらに打たれるが、バーの上。10分、千葉がヒールのボレーで相手ボールをカットすると、梁からサーレス、戻して梁のループシュート、枠外。さらにボールを回すベガルタ。愛媛も引いて人数をかけるので、なかなか崩せなくなる。それでも菅井が裏へ出し、梁がえぐってクロス。サーレスは打ち切れず。13分、回したこぼれ球を千葉がミドルシュート、枠外。さらに千葉からのサイドチェンジに関口が追いついてクロスも、決まらず。

15分、今度は中島からのパスにサーレスがキープ、DF一人をかわしてのシュート、キーパ。惜しい。16分には、左サイドのパクがえぐってのクロス、これはキーパー直。17分、今度は中島が相手のパスミスを自分で持ち込んで左足のシュート、キーパー触ってコーナー。19分、関口とサーレスのワンツーで、サーレス完全に裏取ったかに見えたが、オフサイド。

と、このあたりまでは完全にベガルタのリズムだったが、愛媛はユースから上がった2種登録FW岡本や千島を投入。22分、愛媛がベガルタゴール左25mでフリーキックのチャンス。このボールのこぼれを決められ1点返された、と思ったらオフサイド。しかし、林一歩も動けないシュートで危なかった。そして、25分、朴が競争でボールを奪われると、左サイドのボールに寄り過ぎたDF陣の裏にぽっかり穴。左45度のどフリーで、千島にボレーで決められて2-1。にわかに怪しい展開になってきた、

そこで、29分、まず足の攣った朴に代え一柳を投入。技を持ちながら、またも足が攣るパクも情けないが、今日の一柳は今季最悪の出来。フリーで余裕のある位置から、あさっての方へ大きくそれるクロス。スローインを相手に渡す。さらには、相手にドリブルで抜かれるなど、3連発ミス。最近はそこそこの出来であっただけに、今日の集中の無さは気になった。30分、愛媛が永井からボールを奪うと、スルーパスを通してくるが、その後、相手のパスミスで救われる。33分、コーナーをゲットしたところで、永井に代え富田、疲れの出たサーレスに代え中原が入る。

34分、中原が入るなりの左コーナーで、梁のキックは、ニアの中原のジャンプにどんぴしゃ。中原DFを圧倒する高い打点のヘッドを決め3-1、勝負も決めた。うーん、ジャンプ力を温存し、目標を絞ってプレーできる後半出場の方が、結果が出るのか?中原。とにかく、このゴールは素晴らしかった。これで再び余裕の出たベガルタがペースを戻す。特に、リードの場面で出たせいか、余裕のあった富田は今季一番の出き。前を向いてプレーで、うまくスペースに入り込み、早いタイミングで精度のいいパスやクロスを出していた。こういうプレーをビハインドの場面でも、できるようにして、ポジションを取って欲しい。

37分、菅井がミドルシュート、バーの上。さらにつないで、時間を使いながら、40分には、梁のクロスの中原があわせるが、ヘッドはキーパーが抑える。42分、愛媛にカウンターを許し、富田がつききれず、フリーでのシュート打たれるが、林が抑える。富田には、守備でもアグレッシブさが欲しいところ。

ロスタイムは3分間。ベガルタはキープ気味。しかし、愛媛も気落ちしたのか、あまり激しくはボールを取りに来ず、梁を中心にゆったり回すベガルタ。そのまま試合終了。今日は、相手のミスにも付け込み、梁の1ゴール2アシスト、千葉と中原が高さを活かしたヘッドで勝ち切った。

ユースから人を借りるほどの状況である愛媛に、この節で当たる幸運もあるが、そのチャンスを勝ち点3につなげたのは上々。また、守備の見直しなどで、コンパクトさが戻り、一定程度の修正ができた。ただ、まだ立ち上がりの動きに不安がある。富田、パクやサーレスの動きには、次への期待感もあった。ただ、集中の切れたようなプレーが多い選手には、もう一度奮起を求めたい。もっとプレスが厳しい相手がきても、しっかりとマイボールを、チャンスにつなげられるように。


余談
:キャンプでお世話になっている延岡市との交歓事業で延岡U-12トレセンのメンバーが、来仙。ベガルタジュニアユースと前座試合と行った(見ていません)。
いつも最高のピッチで迎えてくれる延岡の皆さんに、最高の芝状態のユアスタで、プレーしてもらえたのは良かったが、あいにくの雨だったのが残念。負けて悔しかったかもしれませんが、ベガルタの試合では、梁のフリーキック、千葉、中原のヘッド、パクのドリブルと、プロらしい技を楽しんでもらえたかな。試合直後の地震にはびっくりしたかもしれません。

さて、ちょうどこの日はGK林の誕生日。試合後は、恒例の粉や卵攻撃やバースデーケーキを模した帽子をかぶらされても、ご機嫌のタクト。スタンドからも誕生日の歌。やはりホームの勝利はいいもんです。


シュート数:23-9、CK:7-2、FK:13-12 得点:千葉直樹、梁勇基(PK)、中原貴之 (愛媛)千島  警告:エリゼウ (相手)無し 主審:大西 弘幸