5節対草津1-0、辛勝。中原が今季初ゴール

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2008年 3月 29日(土)13:00 ベガルタ仙台1-0ザスパ草津 ユアスタ仙台



中島  中原
(飛弾)(平瀬)
梁     佐藤
      (関口)
千葉  永井

田村 岡山 木谷 菅井


サブは萩原、田ノ上、飛弾、関口、平瀬。草津は高田、氏原の2トップに、熊林、島田が先発。

3月も末だというのに、気温10度程度。冷たい風が強く吹くユアスタ。12,167人。
今日のベガルタは、足首ねんざから永井が戻りボランチへ。かかと痛の関口をベンチに置いて、佐藤由紀を右サイドの先発で起用。その他、守備陣は5試合不動のメンバー。
ベガルタはこれまでの4試合で相手オウンゴール、PK、コーナーからの得点と流れからの得点がない。パスのつなぎはある程度できていても、最後のところで、相手が準備仕切れない内に打つようなシュートが少なかった。そろそろフィニッシュまで、もって行く形が見たいところ。

前半。
開始早々、草津が、ベガルタのパスミスを拾ってすかさずロングシュート、枠内も林。さらにベガルタの右サイドからクロスを入れられて、中央で頭にあわせられるが、シュートは枠外。立ち上がりから、草津はサイドに走りこんでは、後ろから追い越す動きを何度も繰り返し、裏を狙ってくる。ベガルタも、5分菅井が、相手エリア内までドリブルで上がっていくが、持ちすぎてDFに抑えられる。7分、永井からのスルーパスに、縦に走りこんだ中島がシュートもキーパー正面。9分、中島が頭ですらしたところに、梁が走りこんでボールをキープすると、今度は田村が上がってきて、切れ込み、倒される。相手ゴール左角30mのフリーキックのチャンス。しかし佐藤のキックはオーバー。

10分を過ぎると受け身気味だったベガルタが攻勢に出る。佐藤のクロスに中島が抜け出て、相手エリア内サイドまで侵入。しかし折り返せず。13分、相手陣内スローインから、ゴールライン際粘った中島のクロスに、中原がニアに突っ込み足で合わせるが、弾かれる。さらに梁がいったん田村に戻して、田村がダイレクトに前に放り込み、そこに縦に梁や中島が走りこむ攻撃が有効に。15分には、右サイドに入った中島から攻撃参加してきた千葉へ。千葉のクロスが相手DFの間を巻いていくと、後ろから中原がフリーで飛び込んできてヘッド、しかし、枠外。惜しい。決まれば、超かっこいい場面だったが。

19分には、岡山の上がりから、梁につないで、こぼれるところ、オーバーラップした田村が中央に切れ込んでのグラウンダーのシュート、枠内もキーパーに触られ、コーナー。佐藤のキックはキーパーキャッチ。21分には、相手ゴール左隅20mでのフリーキックのチャンス。木谷が巻いて落とすが、枠外。26分、草津松下が40mの超ロングフリーキック、直接狙ってくるが、枠外。27分、草津にベガルタ右サイドで執拗に攻められ、最後はこぼれ球をフリーで打たれるが、林の正面で助かる。決定的。その後一進一退が続く。32分、永井がドリブルで自分でエリア内まで持ち込むが、シュートはヒットせず、DF。37分、草津に裏取られ、サイドからクロスを入れられるが、シュートははずれる。

38分、永井のサイドチェンジに、菅井が走りこみエリア内まで入るが、シュートを打つのが遅れDF。41分、林のゴールキックをそのまま中島がキープして、走りこみシュートも枠外。攻めてはいても、決定機はほぼ拮抗してスコアレスで前半終了。

後半。
後半になっても草津の出足はいい。次第にカウンター応酬の試合模様になってくる。今日は千葉がパスカットに冴えを見せて、チャンスを作る。7分、岡山が大きなサイドチェンジ、菅井が走りこんで戻し、それを梁が絶妙クロス、中央で佐藤がフリーでヘッド、しかしはずす。決定的。これは決めないと。そうすると、今度は草津が、コーナーから島田がいやらしいボールを曲げてきて、なぜか中央フリーの選手を作ってしまい、やられた!と思ったらはずしてくれた。危ない。しかし、10分、前目チェックにいった千葉が相手ボールをブロック、これを中島が中央で拾い、右サイドフリーの佐藤へ。これをきっちり佐藤が高いボールで折り返すと、中央で中島がヘッドどんぴしゃ、しかし、クロスバーに当たる。ここに中原が猛然と突っ込んで、左足ジャンピングボレーでぬじこむゴール。先制。ぴりっとしなかった攻撃にようやく結果が出た。

点を取られた草津は前がかりになる。ベガルタも元気が出て、チェックを早める。15分、カウンターから菅井、中島、梁、とワンタッチつないで攻め、コーナーゲット。しかし、きょうのセットプレーは、あまり精度がよくなかった。16分、佐藤に代わり、関口入る。足痛のせいかいつもより動き出しが重かったが、攻守に動き回る。18分、カウンターから中島がひとり抜け出し、ゴール前でいったん止まり、ノーステップで、ファーサイドへ狙ってのゴロシュート、惜しくもポスト。21分、菅井から木谷、さらに中島からサイドの関口へとつなぎ、クロスを入れるが、キーパー。ここで足がつっていた中原に代わり平瀬が入る。ポストプレーでは落ち着いた球捌きを見せる平瀬。25分、相手のコーナーキックがこぼれて危険なところ、関口が追い込んでぶつけ、ゴールキックに持ち込む。ナイスなプレー。27分には、平瀬が関口に振って、クロス、これがコーナーになる。

30分、カウンター、永井のクロスに中島が走りこんでのシュート、枠外。34分、中島に代わり飛弾が入る。梁が前目。37分、草津の左からのクロスに、中央でまたもフリーを許し決定的。しかし、空振りで助かる。疲れの出る時間帯、互いにパスカットからのカウンターの応酬になる。ベガルタはカットするところまではいいのだが、マイボールの扱いで今日も「もったいない」プレーが多い。それでも40分、カウンター、梁からのスルーパスに飛弾が抜け出て直進、相手エリア内で倒されPKゲット。草津は藤井が2枚目イエローで退場。フェイントをかけながら直線的に進む飛弾のプレーは見てて楽しい。

しかしこのPKを平瀬がポストに当ててしまい、草津を勢いづかせる。草津は10人とは思えないような、終盤まで運動量が落ちないサイド攻撃。しかしクロスの精度が落ちてくる。スペースができてきて、ベガルタもすかさず、飛弾のドリブル突破から、上がってきた菅井がフリーでのシュート、枠内捉えるが、キーパーに弾かれコーナーになるなど、攻め続ける。ただ、キープに行くような、攻めるような曖昧な時間もあって、草津にボールを渡してしまい、サイドを走られるが、前目のプレスを出してなんとか逃げ切り。

苦しめられたが、後半から連動するつなぎは出始めた。が、まだ、シュートのところで思い切りがなく、詰められてしまうシーンがある。勝ち点3。流れから点を取った。FWの中原が5試合目にして得点。飛弾のいい動き。由紀彦もいまいちながら点にからんだ。梁、中島の動きはいい。覚醒につながるきっかけが出来て喜ばしいが、次ぎも勝つためには課題も多々ある。連勝に向けて、もっとアグレッシブに攻守を。

さて、仙台出身M-1王者のサンドゥイッチマンが試合前とハーフタイムにピッチ内に現れたが挨拶だけで、コントは無し。さとう宗行さんから、市民後援会名誉会員に認定され、ベガッ太帽子贈呈。少々肩透かしだったが、結局、予定を超えて試合後まで残っていて、勝利のシャンゼリゼを選手と一緒に歌って帰っていった。いいネタができたことでしょう。

シュート数:22-10、CK:4-3、FK:16-15 (得点)中原貴之  警告:菅井  (相手)藤井2=退場 (主審)柏原丈二