18節対山形2-0快勝、萬代先制プラス御運ゴール

  • 投稿日:
  • カテゴリ:
2007年 5月 27日(日)13:30 ベガルタ仙台2-0モンテディオ山形 ユアスタ仙台



萬代  中島
(関口)   
ロペス  梁
     (田村)
ジョニウソン 永井

田ノ上 白井 千葉 菅井
   (渡辺)     
シュナイダー
サブは小針、渡辺、磯崎、田村、関口。木谷の怪我をうけて、出場停止明けの千葉がセンターバックに入る。相手を考慮してか、今季山形から移籍の永井が初キャプテンマーク。

これがダービーだ。18,156人。試合前から大音量の応援合戦。ジョニウソンの「ゲレーロ」コールも初披露。山形サポも少ないながら、アウエー席を埋めて、バインドしてやってくる。この後押しを受けて、選手はどんなに疲れていても、いつも以上に力を発揮する。仙台対山形戦はJ2の一試合でありながら、互いに、より高いパフォーマンスを確かめられる稀有の場である。

前日の夏日から、一気に5度以上下がったユアテックスタジアム。冷たい風が強い。今にも降り出しそうな曇り空、さらには黄砂まで飛んで薄暗い。13時30分のキックオフながら早くも照明点燈。前座試合で、ポラリスU-13のベガルタ仙台ジュニアユースと、モンテディオ山形ジュニアユース村山の対戦があり、べガルタが4-0で勝利。FW11番内海がハットトリックとのこと。荒削りながら、球際に強い点、自分でゴールに向う意欲でベガルタが優った。トップもそうあって欲しいものだが。。。

前半。立ち上がりからベガルタがプレスよくボールを奪い、少ないタッチでボールを回す。しかしボールをつなぐが、シュート打てず。5分、山形がカウンターから中央フリーのシュート、しかしDFが寄せ、バーの上。最初のピンチ。6分、田ノ上、裏を取られかかり、たまらずファール、でイエロー。このベガルタゴール右35メートルのフリーキックを直接狙われるが、シュナイダー正面。9分、菅井のロングクロス、山形DF戻りながらのクリアでコーナーゲット。これは決められなかったが、その後もボールを支配。そして10分、左サイド、田ノ上から永井とつないで、最後は梁がダイレクトで浮き球クロス、うまくニアのDFの間に入りこんだ萬代が、ジャンプ一番、鮮やかに頭で決めて、先制。パス回しの連係と萬代のポジション取りが生きた。

しかし、その後、山形も左サイドからのクロスに財前がフリーでシュート、DFに当り、最後はシュナイダーキャッチ。その後もベガルタはラインを上げて、こぼれ球を拾い攻め込むが、シュートはあまり打てない。19分、白井が右足を痛め、急遽渡辺と交代。20分、右サイドに流れた中島がDFをかわしてのクロス、逆サイド走りこんだ梁がフリーでシュートも、一歩遅く、キーパー。22分、山形北村にエリア内まで入られ、シュート打たれるが、シュナイダー、キャッチ。ベガルタはロペスと梁がポジションチェンジ、相手のマークをかく乱する。また今日はロペスの球離れも良く、相手をひきつけてサイドに散らす攻撃が有効。25分、萬代の左からのクロスに中央ロペスがダイレクトでシュートもDF。

30分、山形がロングシュート、これが伸びてきて枠内、シュナイダー、パンチング。32分、田ノ上から梁、梁のクロスに右サイドに中島走りこむが、もう一歩。33分、ロペスのスルーパスが、梁にどんぴしゃ、フリーでの左足シュート、枠外。さらに右に流れた萬代のクロスはキーパー直接。そして37分、ジョニウソンからのパスを受けて、右に流れた中島がエリア内に侵入、DFひとりかわして強いグラウンダーのパス、これが山形石川の足にあたって、オウンゴールで2点目。中島のチャレンジと強いボールが得点を導いた。これで楽になったベガルタ。しかし、山形も反撃。42分、山形35メートルのフリーキックで、遠目からのヘッドを合わせられるが、バーの上。44分、ベガルタのカウンターから梁のクロス。その後フリーキック、コーナーのチャンスもあったが、追加点は奪えず。しかし、久々に自分たちのペース、「堅守」山形から2点リードで前半終了。

後半。雲間から、時折強い日差しが覗くようになる。しかし風は冷たく暑くはならない。山形は宮沢に代え渡辺投入。ベガルタは開始早々、カウンターで永井から梁とパスとつなぎ、最後はロペスのダイレクトシュート、枠外。山形も前がかり。ベガルタも後半のはじめまでは、相手のクリアボールに早めにプレスをかけ、相手の攻撃を分断できていた。7分、梁がドリブルで相手ゴール近くまで持ち込み、角度ないながら左足のシュート、これはキーパーに阻まれる。10分、山形の長身豊田が腰の負傷?で交代。しかしこれで、早く点を取りたい山形が、放り込みを増しても高さ不足・決定力不足を露呈。13分、萬代にイエロー。このあたりから互いにカウンター応酬、攻守が目まぐるしく入れ替わる。

15分、ボールをカットされて持ち込まれピンチも、千葉直樹が戻り、コーナー。16分、ロペスのロングフィードに、中島が裏取って左45度、フリーで絶好のシュートも、キーパに足元入られる。決定機。惜しい。17分、山形にエリア内侵入許すが、梁が戻ってクリア。疲れもあるはずだが、今日は梁、ロペスとも動きがいい。20分、萬代に代え、関口入る。関口、相手DFとの競争で裏を取り、しばしば脅かす。この後、山形はサイドを攻めては徹底して放り込み。22分には左からの放り込みに中央突っ込まれるが、なんとか体を寄せて、枠外シュートへ。しかし危ない。25分、ベガルタもカウンターからロペスがドリブル突破、ころびながらも足でボールをすくってパスを出そうとするが、詰めた選手がシュート打てず。29分、渡辺広大と山形選手がもつれて両者イエロー。

33分、山形財前が菅井をかわし、エリア近くからクロス、絶好のボールを上げられるが、山形の詰めと間に合わず。35分、梁に代わり田村入る。3ボランチの右の感じ。田村入るなり、あがって、ダイレクトパスでロペスへ、ロペスから中央中島がシュートするもDFに当たり、コーナー。田ノ上サポーターをあおりながらキック。43分、山形にベガルタゴール前でボールを回され、侵入されかかるが、関口が体を入れて守り、ゴールキックへ。ロスタイム3分。あせりの出た山形はサイドからの放り込みも大きく外れるなど、パスミスが出始めて、攻撃の形ができず、そのまま試合終了。
前半からペース握って、先行しての完封。試合終了後、シュナ劇場。バックスタンドでは良くわからなかったが、マスクをかぶった小柄の選手とともにパフォーマンス。

久々に前半から飛ばしてよく動いて、簡単にパスをつなぎ、先制と追加点。後半は疲れも出て押されたが、これはある程度仕方ないこと。相手ペースの時も根気良く守り、カウンターのチャンスをうかがう試合はこれからもあるだろう。もちろん、サイドの守備でもう少し厳しく粘るのと、フリーの得点をもう1点くらいとれれば最高だったが、勝ち点3が命題のこの試合を、課題のセットプレーも抑え、完封で決めたことは良かった。千葉直樹がセンターバックに入った時の方が、バランスが良くなる感じもするが、木谷、白井も不可欠。怪我の程度が気になる。
まだまだ予断を許さない混戦のリーグ。きょうあすは解放、また切り替えて、次節のホーム湘南戦でも、勝ちに行ってほしい。

シュート数:13-10、CK:4-3、FK:22-20  得点: 萬代宏樹、オウンゴール  警告:田ノ上、萬代、渡辺 (相手)園田、レオナルド、石川、横山、小原、佐々木  主審:西村雄一