スウィニー・トッドでアカデミー賞なるか?

いま最も人気のある男優ジョニー・デップが、ミュージカル風の映画に出るというので、先月の公開早々、あまり中味を調べずに、この『スウィニートッド フリート街の悪魔の理髪師』を見に行ったわけですが、邦題の「悪魔の理髪師」という副題は伊達ではありませぬ。蛇足でもつけておかないと、観客から何を言われるか。

復讐心に囚われた理髪師がカミソリを持つとき、そしてそれを横に引くとき。。。。ティム・バートン監督は画面を暗く、そして、ひときわ赤く血しぶきを飛ばします。それだけなら、ココロの準備はあったのですが。。。

仮に彼女がデップのファンだからといって、この作品をデート用に選ぶのは、少し考えた方がいい。単なる復讐劇、スプラッターの他に、悲しいラブ・ストーリーを重ねておるのですが、そんなのも吹っ飛ぶ、猟奇。イギリスでは150年以上もロングランの舞台、日本でも度々舞台化されているとのことですが、この辺のところをどう表現しているのでしょう?映画だとCGもあって、より生生しいのかもしれませんが。

どうやら、この作品でアカデミー賞(25日発表)の主演男優賞をとりそうなデップさんですが、自分にとっては、陽気な海賊より、シザーズ・ハンズのイメージが強いですね。まあ、どんな役でもこなせるのは凄い。歌も結構うまいです。

(追記)
残念ながら、デップさん今年もオスカーは逃す。ま、もう実力は十分なので、オーソドックスな映画に出て、主演男優賞を取るのも時間の問題でしょう。

最後に、この映画を見るときは、ハンバーガー片手に見るのだけは、止めましょう。なぜかって?それは見てのお楽しみ。。。。