なでしこ18節:ベガルタ仙台レディース1-0ジェフ千葉L、浜田のスーパーゴール、3連勝で締め

2017なでしこリーグ1部 18節 2017年10月7日(土)13:00 マイナビベガルタ仙台レディース1-0ジェフユナイテッド市原・千葉レディース ユアスタ仙台


浜田 ケイト
(西川) 
ゴリー  安本
(坂井)   
岸川 繭
  (小野)
万屋 千葉 三橋 嘉数

ブリトニー

サブは、鈴木あぐり、坂井、平田、入江、佐々木美和、小野、西川。千葉Lは、成宮、小澤がFW、深澤、上野がスタメン。磯金はベンチスタート。

主力選手の移籍、マチルダス二人の加入、怪我人多発など、いろいろあった、今年のベガルタ仙台レディースのリーグ戦も最終節。

試合は、フィジカルで勝るベガルタ仙台レディースが、前半から再三チャンスを作るが、ラストパスの精度、連携でいまいちで、シュートも少ない展開。しかし30分、コーナーのこぼれ球を安本がつなぎ、浜田が、胸トラップからの反転ジャンピングボレーを決めて先制、追加点は奪えなかったが、そのまま勝ち切った。

昼でも20度を切り、霧雨が降る、肌寒いユアスタ。ピッチはスリッピー。後半からは、デーゲームながら照明が入った。
ベガルタは、北原の怪我により、三橋がCBでスタメンに入った。

前半。
立ち上がりは、動きが重いベガルタ。千葉Lの攻撃を、プレスで防いではいるが、クリアをただ蹴るだけで、ボールがつながっていかない。
3分、ミニーのミドルシュート、キーパー弾く。4分、岸川からパスを受けたケイトが、左からのクロス、ライン割る。ここまで、浜田に、縦パスで当てていく攻撃が多いが、雨のせいか浜田のトラップがいまいちで、つながらない。

7分、千葉Lが左クロス、中央ヘッドを打たれるが、キーパー正面。すかさず安本が上がって行き、アーリークロス、流れる。安本のスピードを活かしたえぐりも、今日は中々出なかった。10分、嘉数がミドルシュート、キーパー。12分、千葉Lがボールを回して、ミドルシュート打たれるが、ブリトニー正面。小澤がボールを奪って、フリーでドリブル前進、ブリトニーが飛び出し、キックでクリア。

14分、三橋のロングボールからがカウンター、安本、中央カットインからシュート、これをケイトがカットするが、シュート打てず。16分、嘉数のクロスに浜田がヘッド、ヒットせず。さらにカウンターから、中央で浜田が反転左足のシュート、枠外。ベガルタがリズムを掴む。19分、左サイドで、万屋と浜田がワンツーで、万屋がドリブル突破、しかしエリア付近で倒される。ノーファールの判定だったが、万屋なかなか起き上がれず。試合を止める。古傷でなく、頭部打撲で、一時だけピッチ外。

22分、右サイド浜田からケイト、最後は万屋のクロス、流れる。その後、ベガルタが、中盤で、こぼれ球の処理をもたつき、フリーで抜け出されるが、オフサイド。24分、岸川のパスを受けた、安本のロングボール、もう一歩。25分、相手のクリアミスで、左コーナーを得る。ミニーが蹴るが、つながらず、スローイン。26分、万屋のクロスはキーパー。28分、ベガルタの連続攻撃。ゴール前でシュート、千葉Lのキーパー弾くところ、岸川がダイレクト強烈ミドルシュート、枠内も、キーパーのファインセーブに合う。惜しい。

これで右コーナーを得る。右は嘉数が蹴る。このこぼれを、左にいた安本が拾い、再びクロス、エリア左の浜田がゴールを背にして、胸トラップから反転、右足でのジャンピング・ボレー、鮮やかに決まって1-0。身体能力の高さを見せた。浜田今季4点目。

33分、千葉Lの右コーナー。クリア。34分、ベガルタがカウンター、ミニーからケイトまでは行くが、シュートに至らず。35分、ベガルタが、相手陣でのスローインから嘉数のクロス、浜田がヘッドも枠外。36分にも、カウンター、ミニーから安本へパス、つながらず。39分には、繭のクロスから、ケイトの落とし、しかしシュートに行けない。40分、千葉Lが攻め、ベガルタエリア・アーク付近でのフリーキック。壁に当たり、左コーナー。こぼれを再び放りこまれるが、ブリトニーがパンチング。追加時間1分。

結局、前半は1-0とベガルタ仙台レディースがリードして終了。

後半。
一時薄日が差すユアスタ。しかし、しばらくすると、再び空は暗くなり、霧雨がぱらつく。照明も点灯。千葉Lは、後半から千野に代わり磯金を入れる。開始20秒、ベガルタが、安本からつないで、浜田、パスを受けたケイトが、フリーでシュート、キーパー正面。1分にも、浜田からパスを受けたケイトのミドルシュート、枠外。

3分、三橋が自陣でボールを奪われ、深澤に、フリーでシュートされるが、枠外。これは危なかった。三橋、体に頼り過ぎてはいけない。4分、繭がフリーでドリブルで前進するも、つながらず。6分、万屋のロングボールで、裏に出たケイト、コーナーを得る。これは決まらず。7分、相手のパスミスを拾って、ケイトがミドルシュート、キーパー。10分には、ブリトニーのゴールキックから浜田、ケイトが裏に出て、ミニーへのラストパス、もう一歩。決まれば鮮やかだったが。

11分、深澤のシュートはブリトニー正面。11分、ケイトが粘り、安本のクロス、キーパー。12分、千葉Lの左コーナー。ヘッド打たれるが枠外。13分、疲れの見える浜田に代わり西川が入り、そのままFW。14分、自陣からの西川のロングパスがケイトに通るが、キープし切れず。18分、ベガルタが左右にパスを回すが、シュートにいけない。20分、西川がキーパーの位置を見て、ロングシュート、枠外。

22分、ベガルタのカウンター。安本から西川、さらにはケイトとつなぎ、コーナーを得る。右コーナー、こぼれをミニーがシュートも、枠外。23分、千葉Lは、FW小澤に代えMFの安斎を入れる。24分、左ライン際35mでフリーキック。ミニーが蹴るが、つながらず。26分、嘉数からミニー、スルーパスを出すが合わず。さらに、スローインから、繭のゴール前を横切るパス、安本、もう一歩。27分、千葉Lの右コーナー。しのぐ。

28分、繭のパスを受けたケイトが落とし、最後は西川がシュート、ヒットせず。いい流れだったが。30分、スローインから千葉Lにつながれ、あわやも千葉が守る。33分、中央で成宮が反転シュート、枠外。34分、ベガルタのロングボール、ケイトがキープしながら、最後はシュートまでいくが、枠外。38分、千葉Lがドリブルで侵入、これは安本が戻ってクリア。40分、中盤でつなぐが、前進できない。

41分、ミニーのロングシュート、枠外。42分、千葉Lがボールを回すが、ベガルタもボールに粘って守る。最後は千葉Lのパスミスで終わる。43分、繭に代わり小野が入る。そのままボランチ。43分、中央やや右35mでフリーキックを得る。ミニーが直接狙い、バーの上。44分、ミニーに代わり坂井が入る。時間使い。坂井は右SBに、嘉数が左MFに入る。

結局、そのまま試合終了、1-0で、なでしこリーグ終盤を3連勝で締めくくった。

体格で上回り、ボール際もそこそこ厳しく行ったので、破綻は少なかったが、ボールをこねて過ぎて、自らピンチを招く選手が多かった。そしてリーグ終盤でも、パスの出し手、受け手でかみ合わない時が多いのは、どういう事だろう。
下位相手に3連勝は、復調の兆しではあろうが、皇后杯でタイトルを取ろうと思うなら、もう2段階は上げていく必要があるだろう。

ハカファンとしては、スーパー・ゴールを見れて良かったが、彼女にしても、トラップの精度を上げ、ポストプレーでの仲間との連携を高めれば、チームはもっと点が取れるはず。体調はいまいちのようだが、絶好調なら、菅澤を超える素材だと思うので、精進してほしい。

尚、この試合はリーグ最終戦ということで、試合後にセレモニー。監督や、退団が決まった、ミニーことカトリーナ・ゴリー選手に花束贈呈があった。監督には郡市長が贈呈。社長と監督、中原主将から皇后杯を狙う宣言が出た。

シュート数:13-7、CK:4-4、FK:7-8 得点:浜田 遥 警告:なし  主審:草処和江 入場:1,155人