16節:ベガルタ仙台レディース0-1日テレベレーザ、守り切れず、あと1歩

2016なでしこリーグ 16節 10月8日(日)13:00 ベガルタ仙台レディース0-1日テレベレーザ ユアスタ仙台



浜田  安本
(井上)(小野) 
中野   嘉数 
(美和)   
岸川 川村
  
高良 市瀬 北原 坂井

ブリトニー

サブは、齋藤、佐々木繭、田原、佐々木美和、井上、小野、西川。日テレは、田中美南ワントップ、籾木、坂口、有吉、岩清水がスタメン。上辻はベンチスタート。ベガルタはスタメン、サブとも前節同じ。

前半は、岸川、川村らがボールにチャージ、粘り強く相手の展開を防ぎ、フリーもブリトニーがセーブ。攻撃では、カウンターのチャンスを作ったが、パスの出し手と浜田の動き出しのタイミングが合わず、なかなかチャンスが作れない。

後半24分、田中に、こぼれ球を決められ先制を許すと、メンバーを代えながらチャンスを狙うも、余裕の出た日テレに攻撃を阻まれ敗戦。

日中でも20度に満たない気温で、冷たい雨が降るユアスタ。1,421人。日テレサポには、声の良く通る女子がいるようだ。

前半。
開始早々、左45mのフリーキックから、坂井が走り込んでヘッド、枠外。後ろからの難しいボールであった。2分、日テレ田中にドリブルからえぐられ、折り返されるが、クリア。コーナーを与える。右コーナー、キッカーは籾木。これをしのいでカウンター、最後は嘉数のパスが流れる。今日のベガルタ、出足はいい。

4分、パスカットの応酬から、中央でこぼれを拾った安本が、ループ気味のミドルシュート、キーパー背走しながらキャッチ。惜しい。5分、籾木にエリア内侵入され、フリーでシュートされるが、ブリトニーが弾き、コーナーを与える。ファーで合わせられるが、サイドネット。日テレもボールへの寄せが速く、油断してると詰められる。

その後、中盤でのせめぎあい。共にシュート無し。10分、ベガルタが日テレアーク付近中央の絶好の位置で、フリーキックをゲット。しかし、中野のシュートは、バーの上。12分、ベガルタがつないで、裏へのパス、もう一歩。ベガルタも、今日は球際への寄せが厳しく、簡単には日テレにつなげさせない。ただ、籾木だけにはキープされる。17分、市瀬のクリアミスで、エリア内に寄られるが、カバー。

20分、ベガルタエリア右ライン際、35mの日テレのフリーキック。裏へ出されるが、クロスはライン割る。22分、左サイドからのクロスに、中央安本がミドルシュート、バーの上。今日も安本は積極的。23分、川村のサイドチェンジ、上がった坂井に通り、クロスはDF間の浜田にぴったり。しかし、ヘッドはヒットせず枠外。惜しい。

27分、田中に裏に抜け出され、フリー。しかし、ここは北原が止める。28分、ベガルタエリア、クリアし切れないボールを、長谷川にシュートされ、コーナーを与える。これはしのぐ。ベガルタもボールを運んでいるのだが、中央へボールを集め過ぎ、攻撃を急いでいる感じ。31分、ベガルタエリア、右奥45mの日テレのフリーキックは、オフサイドで終了。

34分、またも籾木にサイドから侵入され、フリーでシュート性のクロス。ここはブリトニーがパンチングで防ぐ。38分、坂井から裏の嘉数にパスが通るが、オフサイド。39分、ベガルタ左サイド35mの日テレのフリーキック、これはブリトニーがキャッチ。44分、ゴール前で振られて、最後フリーで侵入されるがオフサイド。結局、前半はスコアレスで終了。

後半。
ベガルタは安本に代わり小野瞳を入れる。立ち上がり3分までは蹴り合い。4分、長谷川にドリブル前進から、フリーでのシュートを許すが、ブリトニー止める。後半になると、日テレはワイドな攻撃で、ベガルタの守備陣を広げてから、攻めてくるようになった。その分、ベガルタは走らされる。6分、日テレ、クロスからフリーになりかかるが、しのぐ。

7分、日テレのカウンター、北原クリアでコーナー与える。ベガルタもカウンターで、小野のクロスに中央浜田はスルー、しかし後ろと合わない。その後、ボール回され、後追いの時間。14分、侵入されるがクリア。その後も、セカンドボールを拾われて、回される。ようやく17分、嘉数が粘って、川村へ。川村がドリブル前進、上がった小野のクロス、キーパー。

20分、ベガルタがボール回すも、前の動き出しと合わず、ラストパスがつながらない。21分、中野に代え佐々木美和が入る。22分、市瀬からの縦1本、浜田はもう一歩。24分、日テレのカウンター、ゴール前でクリアし切れないところ、こぼれを田中美南に素早くシュートされ、DFに当たってコースが変わり、失点。ここまで、厳しい寄せで、しのいできただけに残念。

25分、左からクロスを入れられるが、クリア。28分、小野が裏に抜け出すもオフサイド。33分、45m地点の嘉数のフリーキックから、クロスを入れるが、キーパー。36分、日テレにカウンターから籾木に抜け出され、シュート打たれるが、ブリトニー正面。39分、今度はベガルタがカウンター。川村前進も止められるがコーナーを得る。右コーナーは美和が蹴る。さらに左コーナー、これはやや外れる。

43分、浜田に代え、井上を入れる。直後、岸川が相手ボールをカット、井上が走り出すが、パスはキーパー。44分、岸川からパスを受けた美和が左サイドから侵入、ひとりかわしてのシュート、キーパー。追加時間は2分。1分、日テレは中里に代え三浦を入れる。2分、中央で井上が振り向き様のシュート、キーパーに弾かれコーナー。しかし、決まらず、試合終了。日テレの優勝が決まった。

この試合、ベガルタは前半、球際に厳しく、パスカットを再三みせた。岸川など、局面ではファイトをして、気持ちは伝わる試合ではあったが、攻撃に移る時に、中央に偏ったり、パサーと前との呼吸が合わず、マイボールを、シュートにつなげない場面がしばしばあった。

また、ボールをすぐに離さずこねる選手、逆に自分でタメを作らず、スルーや簡単なリターンパスでミスして、マイボール失う選手など、日テレのプレッシャーがあったせいもあるが、ここは今後の課題。ベンチも井上投入が遅れた。

ただ、これまで歯が立たなかった日テレ対し、相手ボールを、マイボールにするところまでは、できた。さらに前進を。

今節、3位INAC神戸が、大量点で勝ったため、2位も厳しくなったが、残り試合をしっかり勝って、皇后杯、来季へとつなぎたい。

シュート数:8-9、CK:3-4、FK:13-12 得点:(日テレ)田中美南 警告:なし 主審:藤田美智子 入場:1,421人