07節:ベガルタ仙台レディース2-0浦和L、川村、有町のゴールで快勝

2016なでしこリーグ 07節 5月3日(火・祝)13:00 ベガルタ仙台レディース2-0浦和レッズレディース ユアスタ仙台



小野 有町
(井上)(浜田) 
中野   嘉数
(安本)  
岸川 川村

繭 千葉 市瀬 坂井

ブリトニー

サブは、齋藤、西川、田原、安本、浜田、井上、本多。北原は欠場。浦和Lは、白木、吉良がFW、楢本、柴田、長船スタメン。後藤はベンチスタート。

中2日の試合も、元気なベガルタ仙台レディースが戻って来て、立ち上がりから、有町、嘉数、川村らが相手に体をぶつける。さらにワンツーでの崩しも使って、決定機を何度か作るが、シュートは外す。それでも前42分、

中野のコーナーキックから、中央からニアに走り込んだ川村の、鮮やかなフリックヘッドが決まって先制。

後半やや疲れが出て、浦和のペースになっていくが、9分、今度は40mの中野のフリーキックから、ライン裏に走り込んだ坂井がヘッドでつなぎ、どフリーの有町が、ヘッドで叩きこんで、2点目。終盤は、ワイドな浦和の展開に、揺さぶれられるものの、最後まで集中して、相手のシュートコースを限定、ブリトニーが確実にキャッチして守り切り、完封勝利。

昨日の最高気温12度から、一気に10度近く上昇、爽やかな5月の風に居眠りがでそうな、ユアスタ。連休中とあって、浦和Lサポも50名はいたか。2000人が入場。

前半。
開始20秒、浦和Lに詰められ、フリーキックを与える。これはクリア。1分、セカンドボールを拾われ、左サイドから浦和Lのシュート、枠外。2分、小野がプレッシャーをかけて、ゴールキックをスローインに。今日のベガルタは、全体に動けている感じ。3分、左サイドを上がった繭がシュート、こぼれを中央嘉数がすらすが、コーナー。中野のキック、混戦からファールで終了。

その後、中盤でのせめぎあい。両チーム、共に前へボールを運べない。6分、岸川が楢本へチャージ。楢本足首痛めたのか、担架でピッチ外。その後、戻る。9分、左奥35mのフリーキックを得る。これは決まらず。その後、楢本が筏井に代わる。10分、ベガルタがカウンター、有町が落とし、中野は打ち切れなかったが、岸川がミドルシュート、バーの上。古巣との対決で、岸川も積極的。

12分、坂井が裏へのクロス、小野が走り出てシュート、ヒットせず。その後、嘉数がパスカットされ、裏に出られるがオフサイド。その後も、今日はラインが良くオフサイドをかなり取れていた。15分、前に出た川村が相手のボールをカット、そのままDF二人の間を抜きフリー、角度をつけたシュート、枠外。決定的。17分、浦和Lが意表をつくロングシュート、ボールがいやらしい回転をして枠内も、ブリトニー押さえる。18分、白木がドリブルで侵入もクリア。

20分、浦和Lが、ベガルタゴール前でボールを回すが、最後はパスミス。22分、嘉数がエリア内侵入、えぐっての折り返し、有町ドンピシャのタイミングでダイレクトシュート、枠外。これも決定的。神戸戦では動けてなかった、嘉数。今日は積極的に動き、守備では相手に体をぶつけ遅らせる、本来の姿勢が見えた。25分、坂井と川村がワンツーで右サイドを突破、坂井がえぐっていくが、中央シュートは打てず。

26分、ボール捌きが遅れ、後追いになった佐々木繭にイエロー。30分、川村がキープしてつなぎ、ゴール前での連続攻撃、こぼれを有町シュートも枠外。32分、中野がパスを受けてフリー、カットインからシュートを狙うが、ブロックされる。34分、こぼれ球を白木に狙われるが、クリア。35分、岸川のクロスに中野がシュート、ヒットせず。36分、パスカットした中野から小野へのパス、シュートがゴール?オフサイド。

38分、市瀬が戻りながらの守備。思いのほか早く追いついて、クリア。39分、左コーナーを得る。こぼれを打ち切れなかったが、再びコーナーを得る。40分、中野のキックに、中央の川村が、フリーでニアに走り込み、首を振ってのヘッド、決まってゴール!鮮やかな先制。押してはいたが、点が中々入らなかったので、ようやくプラン通りか。43分、有町が自陣に戻っての守備、ファールを貰って、自陣でのフリーキックからリスタート。

ATは2分間。浦和Lにボールを回され、最後はミドルシュートを枠内に打たれるが、ブリトニーが弾き出す。コーナーを与えるが、クリア。前半は1点リードして終了。

後半。
2分、ベガルタ自陣ハーフ付近からのフリーキック50m。こぼれたところを小野がシュート、枠外。その後の浦和Lの攻撃は、オフサイドにかける。3分、こぼれ球をひっかけ、フリーをつくるが、これはオフサイド取られる。6分、浦和Lがボールを回すが、最後はパスミス。浦和Lはチャンスでミスが多くなっている。うまい選手ばかりなのに、なぜだろう。7分、左奥40mのフリーキックを得る。キッカーは中野。ファーサイドのライン裏へ絶妙のキック、坂井がフリーで走り出し、ヘッドでつなぐと、並走の有町が、どフリーヘッドで決め、2点目

後半開始から、浦和Lが押し始めていただけに、これは効いた。今日は、個人の仕掛けではがっちりマークされていた中野が、鬱憤を晴らす2アシスト。9分、岸川の大きなサイドチェンジ、嘉数が裏にフリーで抜け出るが、トラップできず。10分、浦和Lは加藤に代え塩越入れる。12分、浦和Lがクリアミスでコーナーを得る。ヘッドを当てるがクリアでコーナー。2本目はキーパーキャッチ。その後、疲れが出始めたベガルタに対し、浦和Lはワイドなパス回しで、広げようとしてくる。

17分、左サイドをえぐられて、シュート性のクロスが飛んで来る。18分、小野に代わり井上が入る。しかし浦和Lのパス回しに、揺さぶられるベガルタ。ボールを奪えず、セカンドも拾われる。ただ、相手の攻撃のラストの精度がもうひとつ。23分、浦和Lがベガルタエリア前で連続攻撃、最後、シュートはブリトニーが抑える。24分、ボールを回され、放り込まれる。ブリトニーが前に出て行くが、浦和Lの選手と交錯。あわやPK。

27分、ようやくベガルタ、サイドチェンジから坂井上がっての攻撃。コーナーを得る。キーパーがキャッチミスも、押し込めず。29分、浦和Lは、吉良に代え後藤を入れる。32分、コーナーのチャンス。井上のバックヘッドは枠外。その後、市瀬が前に飛び出し、相手のパスをカット、そのまま持ち上がる。しかしの後のパスはミス。チャレンジする余裕が出てきたのか。34分、浦和Lがセカンドを拾い、シュートまでもっていくがヒットせず、ブリトニー押さえる。

35分、クリアを空振りしたところを白木に狙われ、シュートされるが枠外。37分、川村と坂井でワンツー、坂井上がるがクリアされる。40分、ボールを左右に展開されるが、中央で繭クリア。その後、市瀬のクリアボールが、ゴール方向に飛んであわやオウン。41分にも浦和Lにカウンターされて、シュート打たれるが枠外。さすがにベガルタ、スピードが落ちてきて後追いが増えている。42分、ようやく嘉数のロングボールに、井上走り込むが、もう一歩。

その後、ボールを回され、シュートされるがヒットせず。ベガルタ、ちょっと寄れなくなっている。44分、浦和Lに、カウンターから完全にフリーを作られシュートされる、決められゴールか?オフサイド。危ない。ここで有町に代え浜田入る。45分、中野のクロスに坂井のヘッド、ヒットせず。AT3分間。ここで、中野に代え安本を入れる、時間使い。浦和Lがミドルシュート、コーナーを与える。しかし、これは守ってそのまま試合終了。


前半から有町がオカザキし、つられるように、嘉数、川村はじめ、各選手が相手に体を当てて、相手の攻めを遅らせた。そしてマイボールでは、詰められても、ワンツーで相手の裏を取る作戦が嵌った。浦和Lが、不調でミスが多く、前線の選手にスピードが無いということを割り引いても、やりたいサッカーを、かなり具現できていたと思う。ただ、さすがに、後半疲れて動けなくなっていたので、効果的な選手交代を早めに繰り出す手もあったかもしれない。

いずれにせよ、サイドバックの攻撃参加を織り交ぜ、川村、有町というポイントゲッターが、中野のアシストで点を取るという、強みが出せた試合だった。

さて、背番号3で、新加入のCB市瀬は、なによりそこそこ足があるので、裏を取られての追いかけっこでも、簡単には負けないのがいい。ラインコントロールもスムーズに参加していた。先輩白木も自由にはさせず、得意のフィードではチョップキックで、前が受けやすいボールを蹴っていた。まだまだミスもあるが、経験値と共に伸びていくだろう。

7節、首位日テレが新潟Lに敗れ、長野もドロー。1位日テレから、4位ベガルタまで、勝ち点差3の中に、4チームがいる混戦になってきた。これで気を緩めず、アウエーでもしっかり動くことを忘れずに、目標に向かって頂きたい。

シュート数:12-9、CK:7-2、FK:12-11 得点:川村優理、有町紗央里 警告:佐々木繭 主審:今泉奈美 入場:2,033人

公式ハイライト動画