ES3節:ベガルタ仙台レディース4-2INAC神戸、先手先手で4発快勝

2015なでしこリーグ エキサイティングシリーズ2節 2015年10月24日(土)14:00 熊本市水前寺競技場
ベガルタ仙台レディース4-2INAC神戸 



井上 有町  
(小野)
中野    嘉数
      (安本)   
川村 佐々木繭
 
高良 千葉 山本 坂井
(田原)      
武仲

サブは、斎藤、高橋奈々、田原、安本、佐々木美和、小野、浜田。神戸は、大野、増矢、道上の3トップ。澤、中島、海堀がスタメン。近賀、川澄、高瀬ベンチ入り。鮫島は欠場。

神戸のホームで熊本開催。今日はJ1の方の他チームが気になったので、メモ取らず、BSフジでチラ見。概要のみアップします。

レギュラーリーズでは、0-13-4と2敗しているものの、かつてのようは苦手意識はないはず。。。今日の試合も、前節で、守備での寄せを立て直し、キーパーの武仲も当たって、守備への自信回復と共に、集散の速いサッカーで先手を取れたのが勝因。

前半。
立ち上がりは、神戸にボールを回される時間も多かったが、積極的に寄せ、カウンターなどから、井上が飛び出し、早速フリーのチャンス。シュートはふかすが、積極的なプレーが目立った。ボール保持率では下回りながら、カウンターのチャンスを、シュートに結びつけていくベガルタ仙台レディース。

神戸は中盤で持てても、ベガルタの寄せの前に、シュートが少ない。すると、20分、有町からパスを受け、左サイドを井上がドリブルで抜け出すと、引き付けて、右へのパス、走り込んだ嘉数がDFを振り切って、フリーで合わせ先制。見事なカウンターが嵌った。

これで、ベガルタが余裕を持ったプレー。神戸に押し込まれる場面も、時間をかけねがら盛り返す。エリア内侵入を許しても、体を張りクリアしていく。引く一方でなく、川村のミドルなども飛び出し、リズムを作る。

43分、今度は、右サイドの嘉数のパス出しに、有町が抜け出し、右足を振りぬいての豪快なシュートが決まって、2点目。ベガルタが、前半で先手を取って主導権を握った。神戸の盛り返しをしのぎ、2-0で前半終了。

後半。
神戸は、伊藤、杉田に代え、川澄、近賀を入れる、2枚代え。神戸のメンバーは、代表だらけ。この二人の攻撃参加に、ベガルタもやや攻め疲れたか、押し込まれ、ラインがずるずる下がるようになる。すると防戦一方になった8分、コーナーを与える。ここで、コーナーキックから、道上に振り切られて、フリーでの高い打点のヘッド許し、2-1。道上に体で対抗するなら川村を当てるべき?。まさに、「2-0は危険なスコア」の格言通りかと思われた。

その後も、ひるまずラインを上げ、攻撃に転じようとする、ベガルタのボールを奪い、カウンターで攻め込む神戸。ほぼ正面のフリーキックを与えるなど、ピンチが多くなる。しかし、今日のベガルタは下がらず、ラインを上げる。20分、嘉数のスルーパスに、ドリブルで上がった右SBの坂井が、ファーサイドに絶妙クロス。これを左から詰めてきて中野が、抑えた左足ボレーで、狭いニアから、豪快に抜き、ゴール、3点目。日本代表海堀も、これはどうしようもない。これは、今季ベガルタのベストゴールではないかと思われるほど、展開からシュートまでが鮮やかだった。

これで勢いづいたベガルタは、焦りからかパスミスが出始めた神戸に対し、フリーのチャンスを作るが、井上決めきれず。24分、走りまわった井上代え小野を投入。神戸は大野に代え、高瀬投入。28分フリーキックのチャンスをつかむ。中野のキックに中央で合わせたのは、DF千葉梢恵。鮮やかなヘッドを、ゴール隅に決め、うれしい初ゴール。4-1。勝負を決定づけた。

これでベガルタはややペースダウン。時間をかけながらの攻撃となるが、前の人数が減り、疲れてきた選手も増えて、反撃を受ける。32分、裏を取られて、増矢に抜け出され、2点目を献上。4-2。そこで、36分、疲れの見えてきた嘉数に代え、スピードのある安本を投入。
さらに、ベガルタのラインの裏を狙う神戸に対し、前で時間をかけながらの攻撃。時間が少なくなると、焦ったパスが神戸に多くなり、2点差あるベガルタは、時間使い。ロスタイムに足を踏まれた?高良に代わり田原が入る。

結局、その後は、あわてずに時間を使って、そのまま試合終了。
2失点はしたものの、常に攻撃的な姿勢を保ち、神戸相手に4点取った。しかも、すべてファイン・ゴール。失点の反省はあるが、快勝といっていいでしょう。そして何より、最近調子を落としていたGK武仲が復活してきたのが、今後につながる。

これで3位浮上。25日の新潟Lの結果によっては、11/1(日)対新潟L、8日(日)浦和Lと、残り2試合のユアスタ連戦を勝利で、2位は確定。運がよければ、他力ながら優勝の目もわずかにあります。

シュート数:13-15、CK:4-7、FK:15-15 得点:嘉数飛鳥、有町紗央里、中野真奈美、千葉梢恵 (I神戸)道上、増矢  警告:(神戸)三矢 主審:松下朝香 入場:5,049人


蛇足:(10/21記)
ところで、遠隔地のサポ向けに、入場招待券申し込みのために、パンフ送付や試供品配布ありで、住所氏名などを登録させることに猛烈に反対する人がいたが、それは分からなくもない。必要以上の個人情報集めは不快である、というもの同感だ。

神戸、仙台の会社が、それぞれのサポのために、抽選枠をキープするという形が、あっても良かったかもしれない。

しかし、その利用目的を明示しての情報収集なのに、通販しているというだけで、怪しい企業だ、情報集めは即犯罪者だ、というような扱いしての批判は、行き過ぎだと思う。

もちろん犯罪行為に加担している企業のスポンサーなら、お断りであるが、招待券の配布方法以外の事を、気にいらないからと、根拠なく攻撃するのは、いかがなものかと思う。

今はまだ、なでしこリーグというか、女子サッカー自体が、入場料中心で興業が成り立つ段階になく、他チームを含め多くのスポンサーの協力が必要な段階である。

また、認知度を上げ、選手層の底辺拡大には、ホーム・アウエイの以外の地方開催の試合があっても、不承不承ではあるが、今は受け止めるべき、と自分は思う。


(10/24追記)チャリティ無料招待で、5000人入ったが、整理券無しを早々に謳った割に、スタンドは半分空席。動員を読むは難しいかもしれないが、第3の遠隔地で、入場を限定するなら、どこにでも飛んでいく神戸、仙台サポに対する一定の枠があっても良かったのはないかと思う。次の運営で活かしていただきたい。