ルヴァン杯6節:対札幌2-1、匠同点弾、石川直樹逆転ヘッドでグループ2位内確定

2017ルヴァン杯 グループステージ6節 2017年5月24日(水)19:00 ベガルタ仙台2-1北海道コンサドーレ札幌 札幌ドーム

クリスラン
(石原)
西村 佐々木匠
 
中野 小島

三田 藤村
   (奥埜)
石川 大岩 椎橋
    (増嶋)

サブは、シュミットダニエル、蜂須賀、永戸、増嶋、奥埜、石原、野沢。札幌は、ジュリーニョ、上原がFW、小野伸二、菊池直哉がスタメン。都倉、宮沢、福森はベンチスタート。中野が初スタメン。

先に札幌にリズムをつかまれ、えぐりからのクロスにどフリー許し、早々に失点。しかし、相手がミスでリズムを崩す敵失を逃さず、17分、西村、クリスラン、そして匠の反転ゴールと前3人で同点。

さらに3分後には、三田のフリーキックから、石川直樹がフリックヘッドでゴール、あっさり逆転に成功した。

その後の西村のキープやサイドチェンジから、チャンスをつかみ、匠はドリブル前進からあと2点はとれた感じだが、チーム全体が、相手の攻撃に体を寄せられるようになって、シュートコースを限定。終盤の都倉投入に対しては、増島をいれて対応、勝ち切った。


前半。
立ち上がりは、札幌が速いテンポでパスをつなぎ、ベガルタは後追い、ボールが奪えない。すると4分、右サイドを石井にえぐられ、クロス。これを左サイドで、なぜかどフリーの上原に、高い打点からヘッドを決められ、いきなり先制を許す。中野もボールウォッチャーになっていた。その後も札幌のボール回しに、我慢の時間が続く。

しかし、7分を過ぎると、札幌の流れになっているところで、札幌が自らパスミスを連発、ベガルタにとってはラッキーな展開に変わっていく。8分石川から西村へのロングボール、もう一歩。10分、三田からパスを受けた匠が、ドリブル前進、しかし、ゴール前でファール。11分、椎橋?がボールを奪われ、クロスからのヘッドを打たれるが、枠外。12分、左からの小野のクロスに裏を取られて、ヘッドを許すが、シュートはポスト!危なかった。

14分、再び札幌が勢いづいてきたところで、中野がドリブルで上がり、遠目のミドルシュート、枠外も初シュートで、流れをもってくる。16分、ベガルタが札幌ゴール前でボールを回す。すると17分、左サイドでボールキープした西村が、カットインから中央クリスランへ。クリスランはダイレクトで左に落とす、右から走りこんだ匠が、DFを背にしながら、反転即左足シュート、決まって1-1同点。前3人が鮮やかな連携で、あっさり追いついた。匠が意表をつくゴールで、トゥーロンへの壮行を自ら果たした。

18分、さらに攻め込み、相手エリア右角奥30mのフリーキックを得る。20分、この三田にキックに、ニアに入った石川がフリックヘッド、ゴールのファーサイドに決まって2-1、あっという間の逆転。石川の古巣への恩返し弾。いつもベガルタがやられてるが、たまにはいいだろう。22分、匠がチャージしてボールを取りにいく。この日の匠は、守備でも飛ばしていた。23分、ベガルタのカウンター、匠のパスにクリスランがシュート、枠外。

24分、札幌が左奥40mのフリーキック。また中央フリーでヘッドを許すが、シュートは関正面。25分、西村と匠がポジションチェンジ。その後の札幌の攻撃はオフサイド。ベガルタが徐々に、相手の飛び出しのタイミングに慣れてくる。27分、試合が止まっているときに、関が匠に何やらアドバイス。28分、札幌が、センターサークル付近でのフリーキックで速いリスタート、しかしパスミスでベガルタのボールに。場内ため息。

29分、札幌の長いクロスがシュート性、関がパンチで弾く。30分にも、札幌がクロスから中央でシュート、こぼれをジュリーニョにシュートされるが、ヒットせず、関正面。31分、今度は、ベガルタの西村がキープからシュート、こぼれもシュートするが枠外。33分、匠の浮き球に、裏に出た西村、もう一歩。さらに、石川のパスに、クリスランが猛然と走りこむが、阻まれる。34分、また西村と匠がポジションチェンジ。

35分、札幌に浮き球からうまく裏に侵入されるが、オフサイド。39分、西村がキープ、タイミングを計ってのパスに、匠が飛び込んでフリーでのシュート、ふかす。決定的。41分、大岩が自陣でのパスに詰められ、あわや。42分、匠が相手パスをカット、パスが受けた西村がミドルシュート、バーの上。43分、札幌の右コーナー。キッカーは小野。クリアしてまたコーナー。こぼれを放り込まれ、シュート性となるが、枠外。

追加時間は1分。序盤は、やられっぱなしだった小島が、飛び出してパスカット、そのままドリブルで上がって、クロス。右コーナーを得る。こぼれを大岩がヘッドもキーパー。結局、前半は2-1と逆転して終了。

後半。
札幌はジュリーニョに変え、菅を入れる。開始早々、札幌が左奥30mのフリーキック。しかし、小野がミスキックで外へ。ベガルタは中野から西村、クロスを入れるがつながらず。すると、札幌のカウンター、菅に椎橋?がかわされ、ドリブルからのクロスを入れられる。しかし、流れる。4分、これで札幌のコーナー。クリスランが中央でヘッドでクリア。そのこぼれをミドルシュート打たれるが、関が弾く。

5分、札幌がスルーパスしてくるが、ミス。6分、札幌がサイドチェンジからのロングシュート、枠外。さらに攻められそうになるが、石井のトラップミスで助かる。8分、札幌が回し、ラストパスも関。10分、中野?がかわされ持ち上がられ振り切られる。しかしブロック。13分、小島がワンツーから中央カットイン、ラストパスは流れる。

14分、ベガルタのカウンター、三田からパスを受けた匠が、ドリブルで持ち込みフリーでのシュート、しかしキーパーのセービングに合う。決定的。15分、札幌が回しラストパスは、オフサイド。16分、札幌は荒野に代え宮澤を入れる。その後ベガルタが左角奥30mのフリーキック、これはキーパ直。18分、ベガルタ回して、西村からクリスラン、トラップ決まらず。しかし、さらに回す。19分、中野のクロスに西村のヘッド、こぼれは打ち切れず。21分、クリスランに代え石原を入れる。

22分、札幌が右奥35mのフリーキック。小野のキックにヘッドを合わせられるが枠外。23分、札幌自陣でパスを回すが、ベガルタのプレスで前に送れず、バックパス。札幌サポがブーイング。その後、札幌にパスカットされるが、ファール、石井にイエロー。中央やや右25mの絶好の位置でフリーキックを得る。しかし三田のキックばバーの上。28分、札幌は小野を諦め、都倉を入れる。早速パスカットから都倉にシュートされるが、関正面。

その後は、間延びしてきて、両チームがカウンター合戦。30分、ベガルタのカウンター、匠のシュートは、キーパー弾き、コーナー。きまらず。31分、藤村に代え、奥埜が入る。そのままボランチ。33分、ベガルタ中野がえぐってのクロス、しかし合わず。その後札幌のカウンター、フリーになりかかられるが、石原が戻って遅らせる。互いパスカットなどで攻めるが、札幌のクロスは流れる。

37分、奥埜から西村とつないで、最後は上がった小島がシュート、ブロックされる。38分、札幌のカウンター、菅にコーナー付近で粘られる。しかし、オフサイドで終了。40分、ベガルタエリア内でファール?PK?オフサイド?審判の判定が分かりにくかったが、結局、札幌のファール。ここで椎橋に代わり増嶋を入れる、都倉対策。その後、奥埜がドリブルで上がってのシュート、さらに、相手陣で細かくパスをつなぎ、時間を使うが、奪われる。

22分、西村がキーパーへチャージしに行くがかわされる。43分、ドリブルで持ち込まれるが止める。44分、ベガルタゴール中央30mの嫌な位置で札幌のフリーキック。しかし、壁に当たる。追加時間は3分。ベガルタ速いリスタートから、西村シュート狙うが打てず。札幌のカウンター、コーナーを与える。菅のキック、こぼれを折り返しされるが、札幌のファールで終了。関が自陣からフリーキックを蹴ったところで、試合終了。

立ち上がりの札幌のパス回しにとまどい、あっという間失点。その後もボールを奪えない時間が続き、嫌な展開であったが、札幌がミスを連発して、ベガルタが落ち着き、西村がチャンスメークするなど、キープ力を発揮して、逆転につなげた。欲を言えばカウンターからの匠が、フリーシュートを決めてくれれば、さらに楽な展開にできただろう。

しかし、次第に若手が積極的なプレーをできるようになり、今日、初スタメンの中野については、まだ完調とはいえないが、90分プレー。随所で、相手の予想外のパスを出して、今後に期待を描かせるプレーを見せてくれた。

この勝利で、ルヴァン杯、ベガルタはグループ暫定1位で予選を終了。まだFC東京が試合を残しているために、1位通過予選突破は確定ではないが、2位以上でプレーオフには出場可能となり、一応王手となった。2位となった場合は、もうひと試合がんばって決勝T進出を決めたい。


それにしても、初めての札幌ドーム。かなり大きく感じる。蒸し暑い感じがした。雨の心配をしなくていいのはメリット。
ただ、中段にあるトレイに行くのに、最上段まで急傾斜の階段を上がり、下がって、また上下を繰り返すという、U-50の仕様で足が攣りそうだったw、さらに、がら空きなのに、列出口がほとんど閉鎖されたうえに、席間は細かく一通指定で、ものすごく遠回りを余儀なくされる。がぶりつきの席はイクナイぜw。

シュート数:15-13、CK:2-4、FK:18-17 得点:佐々木 匠、石川直樹 (札幌)上原 警告:(札幌)宮澤 主審:飯田淳平 入場:5,865人