ナビスコ杯6節:対川崎1-2、凡戦、敵失を活かせず

2016ナビスコ 予選6節 5月25日(水)19時 ベガルタ仙台1-2川崎フロンターレ 等々力



ウイルソン  奥埜 

杉浦  水野
(ハモン)(金久保)
藤村 ミンテ
   (三田)
二見 平岡 大岩 蜂須賀

サブは、石川慧、渡部、石川直樹、金久保、三田、ハモンロペス、西村。川崎は、長谷川、大塚の2トップ。田坂、狩野健太スタメン。小林 悠、谷口、登里ベンチスタート。大久保、中村は欠場。共にターノーバーの戦い。

立ち上がりこそ、前からプレスでチャンスを作っていたベガルタも、次第に相手のキープを受けるのみになり、相手ミスのチャンスからのカウンターも、シュートまで行けない。すると42分、自陣のでのパスミスからつなげられ、失点。さらに後半開始早々にも、ライン真ん中に相手選手をフリーで置くミスから、裏を取られ2点先行される。

38分に相手ハンドで得たPKを途中出場のハモンが決めた。さらにパスミスを繰り返す川崎からボールを奪って、ボールを回すものの、前半走らされた疲労からか、プレーの精度が落ち、そのまま1-2で終了。決勝T進出へ王手とはならなかった。次のホーム横浜FM戦勝利が、必要となった。

前半。
リーグ戦から9人のスタメンを変えたベガルタ。川崎も、大久保、中村他主力を休ませたターノーバー対決。ベガルタは、平岡がキャプテンマーク。

開始16秒、杉浦がロングシュート、枠外。2分、川崎三好のドリブル、カットインからのシュート、クリア。以後、ベガルタは三好の攻撃に悩ませられる。3分、田坂のクロス、決まらず。4分、ベガルタのカウンター、倒され、中央35mでフリーキックを得る。キッカーは水野。バウンドさせ、キーパー弾き、コーナーを得る。キックはキーパーキャッチ。

6分、川崎エリア左コーナー付近でフリーキックを得る。こぼれ球を放り込むが流れる。9分、ベガルタエリアすぐ外から、川崎の大塚が、意表をつくシュート、枠外。10分、川崎の縦のスルーパス、流れる。さらに川崎がボールを回すが、カット。このあたりからベガルタは、引き気味にブロックを敷くが、次第に間にパスを通される。

12分、田坂のクロスでコーナーを与える。キッカーは狩野。決まらず。16分、川崎のベガルタライン裏へのクロスはオフサイド。18分、ベガルタのカウンター、奥埜からウイルソンへ、ドリブルからウイルソンのクロス、コーナーを得る。シュートのこぼれをクロスで入れるが、ミス。20分、今度は川崎のカウンター、三好のドリブル、クリアミスでコーナーを与える。こぼれ球をシュートされるが、関の正面。

22分、二見が上がって、左足での巻いたクロス、中央打ち切れず。23分、川崎のミドルシュート、関。24分、川崎に裏へ侵入されるが、ハンドで助かる。26分、さらに川崎がベガルタエリア付近で、テンポよくパスをつなぐ。なんとかクリア。27分、ベガルタ右サイドに振られ、ダイレクトの折り返しに、どフリー大塚、シュートは関がファインセーブ。危なかった。28分、ベガルタが、左コーナーを得る。こぼれ球を奥埜がミドルシュート、枠外。

31分、左コーナーを得る。シュートを打てず、カウンターを受ける。これは阻止。その後、右ライン奥40mのフリーキックを得る。こぼれを二見がシュート、枠外。36分、川崎の裏へのパス、あわや。ベガルタがやすやすをラインを破られている。37分、ウイルソンが振り向き様のシュート、やや弱くキーパー正面。37分、川崎DFにプレスしてボールにつっかけ、すかさず、右サイドの奥埜が、中央でどフリーのウイルソンへ。ウイルソンがファーストタッチを大きく逸らしてしまい、シュートはキーパー前となって、ブロックされる。決定的。

39分、二見が左サイドからのロングスロー。中央平岡、うまくヘッドを合わせたが、シュートはキーパー正面。40分、三好がドリブルからのシュート、ブロックする。42分、自陣でのパスを藤村がトラップミス、ボールを奪われて、最後は大塚が右足に持ち替えてのシュート、決まって1-0と先制される。川崎が拙攻を繰り返している内に、先に点を取りたかったが、逆に先制を許した。前半は1-0とリードされて終了。

後半。
2分、大岩のロングフィード、ウイルソンにはもう一歩。3分、ベガルタDFラインのど真ん中で大塚がフリー、裏に出されて1対1、関にはどうしようもなく、ループで決められ2点目を許す。反撃開始の前に出鼻を挫かれた。4分、水野がワントラップからミドルシュート、バーの上。2点取って落ち着いた川崎が、守りを固める。ベガルタは点を取りにいき、中央が間延び。

9分、カウンターから奥埜がドリブル前進、中央でフリーキックを得る。25m。水野のシュートは外れるが、コーナーを得る。このコーナーのこぼれ、平岡が反転シュートを見せるが、キーパーのセーブに会う。12分にも、カウンターからのチャンス、杉浦からのパスをウイルソン、最後はパスミス。15分、左ライン際40mのフリーキックを得る。ここで杉浦に代えハモンが入り、FW。奥埜が左サイドに下がる。

その後、蜂須賀のクロスにハモンのヘッド、枠外。17分、川崎は井川に代えエドヴァルドを入れる。18分、水野のクロスに奥埜が合わせ切れない。19分、長谷川のミドルシュート、関がパンチング。23分、ベガルタは、キムミンテに代え、三田を、水野に代え金久保を入れる2枚代え。24分、早速、金久保がクロスを入れる。25分、左エリア横でフリーキック。キッカーは三田。さらにフリーキックを続け、20mから三田のキック、こぼれを奥埜が左足シュート、枠外。

29分、川崎は橋本に代え谷口を入れる。その後、二見がロングスロー、決まらず。30分、パスカットして、ハモンがシュート、ヒットせず。つないで行こうとする川崎DFが、しばしばミスするが、中々それに付け込めない。32分、二見がカットインからの右足シュート、クリアされる。そのあと、二見はロングスロー。決まらず。36分、川崎のカウンター、つながれるが、最後はパスミスで終わる。38分、上がった蜂須賀のクロス、相手のハンドを誘い、PKをゲット。これをハモンが豪快に決め、1点返す。1-2。

しかし、前半にボールを回され、後追い守備で疲弊したベガルタは、ボールへの寄せが遅くなっており、反撃のスピードが上がらない。40分、川崎は長谷川に代え車屋を入れる。41分、ハモンが右サイドからカットインしてのシュート、キーパー正面。42分にも、ハモンが中央から強烈なシュートを放つが、キーパー正面。追加時間4分。三好に飛び込まれるが、関がセーブ。三好にイエロー。1分、左ライン際のフリーキックを得る。ヘッドは枠外。3分、二見が右サイドに回ってのロングスロー、シュートに至らず。結局1-2で試合終了。

この試合が予選最後の川崎は、勝ち点3を上積み、望みをつないだ。ベガルタは、勝ち点を伸ばせず、最終戦の対横浜FM戦での勝利で、確実に予選突破とる。

勝敗よりも、マイボールへの反応や、相手が近くにいる時のトラップの技術など、レギュラー陣を脅かす以前の課題が出て、せっかくの出場チャンスを活かせない選手が多いのが残念。一段の精進を。全体としても、川崎のミスにつけこむことができず、最近にない凡戦となった。

尚、主審は、サッカー協会の審判交流プログラムで来日している、ポーランドのバルトシュ フランコフスキさん他、副審もポーランドの審判が務めた。

シュート数:19-10、CK:7-2、FK:19-11 得点:ハモンロペス(PK) (川崎)大塚2 警告:金久保 (川崎)三好 主審:バルトシュ フランコフスキ 入場:8,801人