ベガルタ・マヴォイ

2016ナビスコ杯　1節　2016年3月23日（水）19：00　ベガルタ仙台1-0アルビレックス新潟　ユアスタ仙台

サブは、石川慧、菅井、常田、杉浦、茂木、奥埜、西村。新潟は、ラファエルとレオシウバ、小林裕紀、酒井がスタメン。

開始4分、コーナーのこぼれを特別指定選手・仙台大のCB榎本滉大が胸トラップから左足で押し込み、先制。

その後は、新潟にボールを支配し続けられるが、GK関の果敢な飛び出し、ハモンの時々の守備、90分走った野沢の技などで、中3日の新潟の拙攻を引き出し、粘り勝ち。

ベガルタは、関と大岩以外のスタメン9人を入れ替えるターノーバー。特に右サイドハーフで出場の差波、CBの特別指定榎本は公式戦初出場。さらに、ミンテ、二見は今季初出場、その他の選手も初スタメン。野沢はFW、大岩はCBで出場。

一方、新潟は、中盤のレオシウバ、点取り屋ラファエルシウバと、核になる選手をスタメン出場させ、交代で若手を使った。

前半。
開始30秒、いきなり右奥35ｍのフリーキックを得る。キッカーは水野。巻いたボールで、ミンテが折り返しのヘッド狙うが、ライン割る。2分、大岩からのロングボール、これは流れる。3分、スペース裏に走り出たハモンが抉り、コーナーを得る。左コーナーは野沢が蹴る。4分。野沢のキックから、中央から蜂須賀がぼてぼてのシュート、これを榎本が、胸トラップ。からの左足でダイレクトシュート、ヒットしなかったのかコロコロとキーパーの逆を突き、ゴール！J初出場わずか4分で、先制ゴールという引きの強さの仙台大生。

5分、今度は野沢がエリア内侵入、しかしパスは流れる。以降、新潟にボールを握られる時間が、延々と続く。ベガルタはブロック形成。前からプレスはほとんどせず、ハモンと野沢が散発的に詰める。

9分、新潟が縦のスルーパス。流れる。10分、新潟がボールを回す。ベガルタはラインを上げて対抗。12分、裏にボールを出されるが、ブロック。13分、新潟が回すが、ブロックにかける。14分、裏に抜けられ、えぐられての折り返し、中央詰めれるが、関が果敢に飛び出て、ワンハンドセーブ。危なかった。17分、新潟エリア内でミンテとレオシウバが交錯。レオ、一時ピット外。ベガルタが右奥35ｍでフリーキックを得る。これは決まらず、新潟の攻撃。クロスを入れられるが、関が押さえる。

22分、ようやくベガルタのカウンター、ハモンが倒される。右奥35ｍのフリーキック。キッカーは水野、強烈に曲げて、キーパーに前に落とす面白いキックも、ゴール前で触れられず、得点ならず。23分、ラファエルの縦の攻撃で、新潟にコーナーを与える。ラファエルには複数で囲みにいくベガルタ。それでも、かわされるが、明らかに、しつこさを嫌がっているラファエル。ここでコーナーを与える。ライナーで直接ゴールを狙われるが、関セーブ。

24分、差波にイエロー。プロ初。ベガルタエリア中央30ｍでフリーキックを与える。浮き球から新潟のコーナーキック。これはしのぐ。その後もキープされるが、新潟はラストパスの精度を欠き、最後は関の前にボールがころがる。26分、二見が左サイドを上がっていくが、途中倒され、フリーキックを得る。ハーフ付近。その後、差波がクロスを入れるが、キーパー。28分、エリア左角付近から、一瞬フリーのラファエルにミドルシュート打たれるが、枠外。29分、回さられるが、なんとかクリア。

32分、レオのパス回しで、左右に揺さぶられ、最後は平松にヘッドされるが枠外。33分、ベガルタ久々のカウンター、ハモンがサイドからクロスを入れるが、中央間に合わず。34分、二見が相手陣からのロングスロー、こぼれ球を差波がシュートも枠外。相手に当たっており、右コーナーを得る。キッカーは野沢。決まらず、カウンター合戦。野沢とハモンでリターンパス、あと一歩。35分、コーナーを得る。野沢のキックはクリアされる。その後ベガルタが、カウンター。ハモンから蜂須賀がつなぎ、最後は野沢のシュート。決まらず。その後も野沢とハモンのワンツーも、シュートまで至らず。

39分、新潟の遅攻。ハモンが途中パスカットして、持ち上がるがシュートは打てず。その後、新潟のカウンター、ラフェエルの侵入許すが、最後は大岩がカット。41分、新潟に一瞬フリーの間合いでシュート打たれるが、関が反応。44分、新潟のロングボールから中央で競り勝ったラファエルがシュート、これはブロック。44分にも、ラファエルにドリブルで持ち込まれ、シュート打たれるが、枠外。結局、前半は1-0とリードして終了。

後半。
いきなり、ラファエルにミドルシュート打たれるが、枠外。3分、ベガルタエリア右奥35ｍで新潟のフリーキック。つながらず。5分、ラファエルがドリブル前進で、フリーになりかかるが、関が飛び出し、クリア。9分、新潟のコーナー。決まらず。10分には、ベガルタゴール中央25ｍでフリーキックを与える。キックは壁。12分、レオの縦のスルーパスを入れられるが、関正面。12分、ラファエルのシュートを榎本がブロック、コーナーを与える。ショートコーナー、うまく入れ替わられ、フリーでの侵入許すが、なんとかブロック。

14分、差波に代わり奥埜が入る。16分、攻められ続けるので、危機感を感じたのか、ハモンが自陣ゴールライン付近まで戻って守備。17分、新潟がベガルタエリア左ライン際、35ｍのフリーキック。これをしのぎ、カウンター。水野がこぼれ球をシュートするが、枠外。これがコーナーとなる。野沢のキックは直接枠内、こぼれは打てず。20分、今度は新潟のカウンター、最後は平松のシュート、ヒットせず枠外。

21分、ベガルタがカウンター。野沢からハモンへパスが通り、ひとりかわしてのシュート、ふかす。23分には、野沢から奥埜へのパスが流れる。24分、また新潟のカウンター、裏に出されるが、関が飛び出す。25分には、新潟がクロスからラファエルのヘッド、関抑える。28分、水野に代わり、菅井を入れ、SBではなく、右サイドハーフ。32分、新潟に回されるが、ラストパスが流れる。新潟、前野に代わりコルテース入れる。33分、今度は縦パスが平松にぴったり通り、シュートされるが、枠外。これは危なかった。

34分、関のゴールキックをハモンが落とし、自分でDFをかわして一人で攻め込む。上がっていた菅井、ボールに行ったのにイエロー貰う。35分、新潟平松に代わり、18歳の宮崎入れる。攻め込みながら決めきれないのを、打開しようとしているのか。37分、新潟は、さらに小塚に代え端山を入れる。直後、その端山にシュートされるが、枠外。41分、ハモンがグランダーのラストパス、菅井がもう一歩。43分、レオのロングクロス、流れる。その後、ベガルタのカウンター、野沢からハモンへのパスも決まらず。追加時間は4分間。

AT1分、新潟が裏へのパスが通り、フリーになりかかるところ、関が果敢に飛び出し、ゴールキックに収める。ここで野沢に代え、西村を入れる。西村は、簡単にはボールを失わず、相手陣でキープして時間を使う。AT3分、新潟の酒井のクロス、コーナーを与える。これはシュートされるが、枠外。そのまま、試合終了1-0で勝利。

予選Bグループは、ベガルタ、柏、福岡、川崎、横浜FM、鳥栖、新潟で競うが、試合の無かった鳥栖を除き、今節唯一勝ち点3を上げたベガルタが、暫定首位ｗ


アンバサダーによると、このメンバーで、勝利することが重要とのこと。自信こそ、次への活力。勿論、内容も完成しているのが理想だが、この時期、このメンバーでの組み合わせで100％は、厳しいだろう。

一番心配だったのは、初出場、初スタメンの選手ばかりで、連携はどうかという点。守備に関しては、しっかりブロックを形成。やっかいなラファエルにも、複数付くことを徹底して、どフリーは防いだ。それでもキープはされたが。また、榎本と大岩のCBコンビも、きわどい場面も多々あったものの、スケベ心をおこさず、はっきりしたプレーで相手の流れを切った。開始早々に先制して、無理せず勝ち切る方向に割り切れたのかもしれない。

とは言っても、厳しくボールを狩る選手もおらず、お疲れ気味のレオに、パスをきっちり決められていたら、守ってばかりもいられなかっただろう。ボランチの二人は、ややプレーのスピードが緩慢。ポテンシャルはあるだけに、そこを一段上げてほしい。守備に追われたとはいえ、差波と共に、もう少し積極的に攻撃に上がっていくところを見たかった。二見は、キックする前の動作を速める必要があるだろう。

一方、ハモンは王様プレーはあったものの、ポストプレーをこなし、野沢とのワンツーでは、あと一歩でゴールが取れそうな感じで、90分出た野沢と共に、調子を上げている模様。そこそこ守備もした。大岩のCBもメドはたったし、水野のフリーキックも面白い。関は、鋭い飛び出しを何度も決め、若手に勝利をプレゼント。ベテラン陣は結果を出した感じ。

そして、出場4分でJ初ゴールを上げた特別指定・榎本。こぼれへの反応が良かった。守備はまだまだだろうが、こういう持ってる感じは、楽しみ。また、見てみたい。

シュート数:6-14、CK:4-6、FK:16-14　得点:榎本滉大　警告：差波、菅井　主審：荒木友輔　入場：6,135人