ナビスコ杯:対川崎1-1、がっちり守って蜂須賀の豪快ミドル

ナビスコ杯2015 予選第7節 6月3日(水)19:00 ベガルタ仙台1-1川崎フロンターレ 等々力



山本 西村
   (ハモン)
杉浦   茂木
 
藤村 武井
   
村上 石川多々良 蜂須賀
(二見)(渡部)  

サブは、石川慧、渡部、二見、小島、キムミンテ、金久保、ハモンロペス。川崎は、大久保、レナト、中村、谷口スタメン。安 柄俊、杉本ベンチ入り。

予選敗退決定のベガルタは、石川直樹以外10人変えるターンノーバー。GK石川慧、2種小島は、初メンバー入り。西村、村上初スタメン。スタメンに茂木、西村と10代が二人いる。

リーグ屈指の攻撃力があり、大久保を復帰させて、予選突破を狙う川崎に対し、ベガルタはがっちり守る現実的な戦い方を選択。

前半はこれが功を奏し、むやみに飛び込まず、相手をスローダウンさせて、攻撃の焦りを誘い、パスミスを奪ってカウンターから、どフリーのチャンスも作ったり、左SBの村上が、相手エリア内まで侵入する攻撃を見せ、少ないながら決定機を作った。

35分、相手陣で左ライン際から切れ込んで、思い切り良く蜂須賀が左足を振り抜くと、これが決まって先制。まんまとベガルタのプラン通りに。しかし、41分、ベガルタのクリアミスの浮き球が、CBとキーパーの間にこぼれ、これを大久保に奪われて同点とされる。ミスでの失点でもったいなかった。

後半、川崎が4バックにして、早いテンポで、レナトなどがつっかけてくると、ペースを握られる。しかし、ここでも粘り強い守備でスペースを埋め、相手の戦闘意欲を次第に削いで、逆に、終盤には、カウンターでどフリーのチャンスを2回作るなど、むしろ勝機はあった。

若手中心で、基盤の守備を、攻撃力のある相手に発揮でき、一定の自信を得たと思う。あとは、足りないところをトレーニングで足していくだけ。

前半。
川崎がキープし、ベガルタは、ほぼ全員戻って守備の展開で、川崎にゲインさせない。
5分まで両チームシュート無し。5分、西村からのパスに、茂木が上がるがもう一歩。8分、相手のパスミスを拾った西村が、ロングシュート、枠外。意欲を見せる。9分、エウシーニョの突破を村上がねちこく付いて阻止。11分、ベガルタのカウンター、山本のクロスはクリアされてコーナーを得る。キッカーは藤村。打てず。

相手にほぼボールを支配されながら、最初の決定機はベガルタ。相手のミスをついて杉浦?が左サイドをえぐり、折り返しに中央どフリーの藤村がシュートも、ふかす。14分、川崎のクロス、クリア。船山にシュートされるが、クリア。15分、村上が攻撃参加、ワンツーでエリア内まで入り、横パスで出すが、西村はブロックされてシュートできず。

17分、大久保が回りこんでのシュート、関抑える。18分、レナトの進入も関抑える。20分、中村が中央からにミドルシュート、枠外。24分、ようやくベガルタが回し、最後は右からのクロス、しかし弾かれ、大久保にカウンターを受ける。これはなんとか戻りクリア。25分、ベガルタエリア右奥35mの川崎のフリーキック。クリア。

27分、村上の縦パスにライン際山本走るが、クリアされる。31分、川崎にひっかけられてカウンター受ける。34分、ワンツーから船山にカットインからのシュート打たれるが、ポストに当たり救われる。すると37分、スローインから?蜂須賀が中央にドリブル、早いタイミングで左足を振りぬくとシュートが決まって先制!蜂須賀はプロ初ゴール。

得点直後、川崎に一気に侵入されるがオフサイド。40分川崎のコーナー。クリア。その後、ベガルタエリア前で、クリアボールが自陣中央に飛び、CB二人がすぐ前の選手を抑えて関に取らせようする寸前、大久保にかっさわれて同点とされる。ミスキックと連携のまずさから失点となったが、敵ながら大久保の嗅覚はさすがである。

43分、さらに大久保に中央からシュートされるが、これは関正面。前半は1-1で終了。

後半。
両チーム頭からメンバー変える。ベガルタは石川直樹に代え渡部入る。川崎は、武岡に代え長身の杉本を入れる。開始早々、大久保をベガルタの二人が削る形になり、大久保がエキサイト。予選通過には、川崎は勝つだけでなく、大量点が必要だった。

4分、レナトに侵入され、ファールで止めた蜂須賀にイエロー。右エリアすぐ外で川崎のフリーキック。中村の低いボール、山本のヘッドでクリアはポストに当たり、あわやオウンゴール。6分にもベガルタエリアでボールを回され、最後は森谷にシュートされる。バーの上。前半に比べ、川崎の前での仕掛けが多くなってきた。

セカンドも川崎が拾い、ベガルタはカウンターも出せない、守備一辺倒になる。17分回されコーナーを与えるが守る。18分、サイドからゴール前を横切るグラウンダーを通されるが、シュートは防ぐ。さらに回されてコーナー、クリア。19分、レナトのミドルシュート、バーの上。ここで村上に代わり二見が入る。

26分、右奥40mのフリーキックのチャンスも打てず。27分、山本が左からのクロス、クリアされる。30分、大久保のシュート、枠外。31分、ベガルタようやくカウンター、杉浦からのパスは通らず。32分、西村に代えハモンロペスが入る。川崎も小宮山に代え、安が入る。33分、裏をとった船山にカウンターを受けるが、関が飛び出す。

38分、カウンターから回し、最後は武井のシュートはバーの上。さすが疲れが出ている。40分川崎のコーナー。クリア。41分、裏に出る山本のオフサイド。42分、川崎のパスをカットした武井そのままあがるが、シュートは打たず。その後、川崎のコーナーこぼれを再びほうりこんでくるが、関がパンチ。

追加時間は4分。神戸の大量点のことを知ってか知らずか、川崎はボールキープしても覇気がない。するとベガルタがカウンター、パスを受けた杉浦がどフリー、ドリブルで持ち込んでいくが、キーパーを交しにかかったところで、DFによられ、倒れるが、シミュレーションを取られイエロー。ここはシュートを打っておいて欲しかった。

さらにハモンのロングシュート、枠外。最後はベガルタのコーナーのチャンス。こぼれを茂木がシュートするがバーの上。結局試合は1-1で終了。

焦りがあるとはいえ、J1屈指の攻撃的チームのガチメンバーを1点に抑え、勝ち点を取ったのは、ひとつ収穫であったろう。また、キーパーと2種の選手を除き、ほぼ全員に出場機会を与えることができた。実戦でしか分からない課題を今後の精進に活かし、次のレギュラーを狙ってほしい。

シュート数:5-9、CK:2-10FK:11-14 得点:蜂須賀孝治 警告:蜂須賀、杉浦 主審:扇谷健司