ナビスコ杯:対清水1-2、9人入れ替え、金園同点弾も、逃げ切られる

ナビスコ杯2015 予選第4節 4月22日(水)19:00 ベガルタ仙台1-2清水エスパルス アイスタ日本平



金園
  
山本 藤村 杉浦
(ウイルソン)(茂木)
ミンテ  武井
     (梁)
二見 渡部 鎌田 蜂須賀

サブは、シュミットダニエル、石川、多々良、富田、梁、茂木、ウイルソン。清水は、FW登録が長沢、大前、金子、北川、村松スタメン。 共に前の試合から9人を入れ替えるターンノーバー。ベガルタは、藤村、ミンテが初出場。山本、杉浦がスタメン。ベンチにはレギュラー陣が控えている。

前半はベガルタがロングボール主体、清水がカウンターからのドリブル突破という展開で、互いになかなかシュートまでつながらない。

得点は、前半18分中央で、大前にパスを通され、ひとりかわされて、豪快ミドルをサイドネットぎりぎりに決められ、先制される。

元気の出た清水にボールを回され、攻撃できずにいたベガルタだったが、34分、中央で藤村がヒールで落として、DF一人を反転しながらかわした金園が、左足ですぐさまシュート、キーパー一歩も動けない鮮やかゴールで同点。

後半も、再三裏をつかれる攻撃を、辛うじてかわしていたベガルタがだが、31分、後半入ってきた澤田に、そのままドリブルで持ち込まれフリーで決められ1-2と勝ち越される。

追加時間に入って、山本に代わったウイルソンがこぼれ球抜け出し、キーパー直前でフリーでシュートを打つチャンスあったが、ファインセーブに阻まれ、万事休す。

前半。
試合前に雨があったらしく、ピッチはスリッピー。ホームの清水の選手も足を取られれるシーンが目立った。ベガルタは金園ワントップ、藤村トップ下の4-2-3-1か。清水は長沢のワントップで、例によって大前が自由に動く。開始2分まではロングボール蹴りあい、お互いに中々つながらない。

3分、ベガルタが右CKのチャンス。キッカーは杉浦。ニアの山本に合わせるが、クリアされる。5分、清水北川から大前のクロス、金子には合わず。6分、金園の落としに山本シュート、枠外。ベガルタはロングボール多用も、精度いまいち。10分、清水大前の縦パスを、長沢がオーバーヘッド、当たり損ないがパスになり、左の竹内がシュート、枠外。ベガルタ付き切れず。

11分、中央からミンテのミドルシュート、枠外。シュートが全然なかったので流れを変えるいいタイミング。その後、コーナーを得る。左も杉浦が蹴る。キーパーチャージで終了。13分、金子のスルーパスが大前に通るが、トラップミス。16分、清水エリア中央やや左35mのフリーキック。こぼれを蜂須賀クロス。金園のヘッド、ヒットせず。

その後、清水がカウンター、大きなサイドチェンジから枝村のクロス、クリア。17分、金園が左サイドをドリブルで上がってのクロス、キーパー。そして18分、北川のパスを受けた大前が、蜂須賀をフェイントでかわして、強烈なミドルシュート、左隅に決められ、先制許す。大前の個人技。先制されて、ベガルタのバランスが崩れ気味になる。

さらにベガルタエリア右角で清水のフリーキック。大前のキックはしのぐ。連敗中で先制が少なかった清水は余裕が出て、ワンタッチでボールをキープし始める。ベガルタは後追いで苦しい守備。しかし、中央は固めて、シュートはさせない。ベガルタは中盤でひっかけられて、ボールを前に送れない。

28分、ベガルタは山本をトップに上げ、藤村をサイドに回す4-4-2に変更か。29分、ベガルタエリア中央30mで清水のフリーキック。これはしのぐ。31分、中央から大前が、川崎戦の大久保の様な速い斜めのスルーパス、しかしこれは流れる。32分、藤村にイエロー。

そして34分、蜂須賀から中央で武井が受け、DF前に流れてきた藤村にパス、藤村がヒールで流すと、金園が反転しながらDFをかわし、即左足のシュート、キーパー一歩も動けない、鮮やかなゴールが決まって、同点。金園ようやく移籍後初ゴール。同点となって、ベガルタの攻撃も活性化。

36分、清水がベガルタゴール左奥35mのフリーキック、これはしのぐ。37分左サイドからの金園のパスに、エリア内に侵入して受けた藤村が倒されるが、ノーファールの判定。微妙。38分左コーナーのチャンス。これはファールで終了。40分、山本が前から守備で、相手の反撃を抑える。41分、清水のカウンター、松原がドリブルからのシュート、枠外。

42分、清水枝村のカーブをかけたグラウンダーのパスが、二見の裏に抜け、北川に届くが、クリア。清水のコーナー。クリアが小さく、セカンドを拾われるが、なんとかしのぐ。結局前半は1-1で終了。

後半。
開始早々、スローインから蜂須賀のクロス、金園が裏の山本へパスを通し、フリー、しかしオフサイド。2分、クリアミスを取られて北川にフリーでシュートされるが、関がファインセーブ。危ない。6分、金園の落としから、杉浦のクロス、キーパー。7分、ミンテのミドルシュート、キーパー前でバウンドさせて、枠内もキーパー。

8分、右コーナー、シュートはキーパーに弾かれるが、再び蜂須賀がクロス、しかし流れる。さらに回してコーナーを得る。決まらず。12分、杉浦のサイドチェンジ、ミンテもう一歩。さらに、二見のロングスロー、クリアされる。この後、清水の三浦が足を滑らせ、足首を捻り、ピッチ外へ。16分、三浦は石毛に交代。ベガルタもチャンスと見て、山本に代えウイルソンを投入。

17分、早速金園からパスを受けたウイルソンが強引にシュート、キーパー。19分、清水が細かくつなぐが、最後はオフサイド。20分、中央のウイルソンから蜂須賀がクロス、キーパー直。どうもクロスの精度がいまいち。21分、清水のコーナー、これは守る。22分にもベガルタエリアやや左35mの清水のフリーキック。しのぐ。

23分、藤村に代え梁が入る。梁は前目。早速、ベガルタがカウンターからウイルソンのクロス、キーパー。25分、右ライン際、35mのフリーキック。決まらず。26分、梁からのスルーパスに、ウイルソン、もう一歩。28分、清水は北川に代え澤田が入る。29分、ボールを回されるが、中央は締める。

31分、パスカットされ、澤田に鎌田が裏を取られると、そのままドリブルでスピードアップ、フリーで侵入され、シュート、決められ1-2と勝ち越される。33分にもその澤田から長沢のシュート、枠外。久々の勝ち越しに、守備的になっていく清水。ベガルタも反撃を試みるが、中盤でカットされる。

34分、武井に代え茂木を入れる。ここでミンテがワンボランチ、ウイルソントップの4-1-4-1か?早速左コーナーのチャンス。決まらず。37分、長沢のクリアミスを渡部がシュート、枠外。40分、ベガルタも疲れてきたが、杉浦のパスは流れる。清水は大前に代え水谷を入れ、逃げ切り体制。43分清水のカウンターはしのぐ。

追加時間は4分。左ライン際でフリーキックのチャンス。キーパーがこぼし、ボールはゴールに向かうが、DFにクリアされる。惜しい。AT1分目。右サイドで二見がロングスロー、金園のヘッドはヒットせず。2分目、また右から二見のロングスロー、こぼれ球を渡部シュートも枠外。

さらに終了間際、中央で粘ってこぼれ出たボールが、ウイルソンの前にころがり、一瞬フリー、しかしシュートはキーパーに弾かれる。

結局、逆転はならず、1-2で敗戦。7戦勝ち無しの清水に塩をプレゼント。


やわらかいタッチでボールを展開し、攻撃参加するミンテ、ゴールをアシストした藤村、そしてようやく、ベガルタでの初ゴールを鮮やかに決めた金園と、収穫もあった。

一方で、ウイルソン、梁の投入が勝利につながらなかったのは残念。また、シュート体制に入る相手への寄せ、クロスの精度、また体力的にもきつそうな選手もいて、レギュラーを脅かすには、さらなる精進が必要のようである。

また、特に守備から攻撃に移るときの連携が、かみ合っていないところがあった。怪我上がりの選手は特に、練習試合など、実戦での連携を高めてほしい。


シュート数:8-6、CK:7-2、FK:13-20 得点:金園英学 (清水)大前、澤田 警告:藤村 (清水)杉山  主審:吉田寿光