ナビスコ杯:対横浜FM1-0、ウイルソンが決め、六反がPK止め、勝利

ナビスコ杯2015 第1節 3月18日(水)19:30 ベガルタ仙台1-0横浜F・マリノス ユアスタ仙台



ウイルソン 奥埜
(ハモン)(金園)
野沢   梁
    (茂木)
武井 富田
  
石川 渡部 鎌田 蜂須賀

六反

サブは、関、菅井、多々良、杉浦、茂木、金園、ハモンロペス。横浜FMは、アデミウソン、伊藤翔がFW登録、富沢、熊谷アンドリューがスタメン。斉藤学、藤本はベンチスタート。 中町、中沢は怪我で欠場。

ウイルソンの鮮やかな先制ゴールと、今日初スタメンGK六反の、PK止めビックセーブで勝利。


リーグ戦から。ベガルタは5人、横浜はなんと9人のメンバーを代えた試合。入場7,099人。

ベガルタはブロックを引いた堅い守りから、前半26分に、中央野沢から右のウイルソンへの絶妙なパスが通り、たたきつけるシュートで先制。

後半、斉藤学が出てくると、18分、エリア内にドリブルでしかけられ、鎌田ファールでPKを与えるが、今日スタメンの六反が、隅への伊藤シュートを見事にセーブして、勝利を確定づけた。

野沢はもとより、六反、武井が実力発揮。蜂須賀もフル出場。リードした展開で、梁、ウイルソン、奥埜に代え、茂木、ハモン、金園を入れる余裕の采配もできた。

前半。
まず驚いたのは、六反のキックが相手ペナルティエリア前まで、いい軌道で飛んでいくこと。これはうまく落とせば、即座にチャンスになる。

試合は、出場停止明けで休養十分の野沢を中心に攻撃を組み立てる。2分、その野沢が、左からダイレクトのミドルシュート。枠外。3分、横浜FMのアデミウソンがドリブルで、スピードアップしてくるが、挟んで止める。4分、ウイルソンの浮き球に奥埜が走りこむがもう一歩。5分、横浜FM三門の強烈ミドルシュートも、六反正面。

7分には、ウイルソンの縦パスに奥埜走りこむが、もう一歩。奥埜の運動量を生かして、相手DFを揺さぶる。9分、ベガルタが相手陣でワンタッチなどで、ボールを回していくが、シュートは打てない。10分、相手エリア左奥25mのフリーキックを得る。キッカーは野沢。これはキーパー正面。

13分、横浜FMのカウンター、アデミウソンにドリブルからシュートまで打たれるが、枠外。まだ本調子ではないようだ。そのあとはベガルタ。奥埜のパスに攻撃参加の武井が入っていくが、シュートは無し。15分、横浜FM比嘉が上がってくるが、蜂須賀が止める。16分、奥埜とのワンツーから、ウイルソンがドリブル前進からのシュート、枠外。

17分にも、左サイドでボールをつなぐが、シュートは無し。20分、梁からのパスを受けた武井が、右サイドからファーサイドへ精度のいいクロス、石川がフリーでヘッドも、ヒットせず。惜しい。21分、ウイルソンがキープしながら、ライン際まで持ちこんでのクロス、キーパー。23分から横浜FMが後ろで回すが、なかなか出し所がない感じ。

25分、蜂須賀から奥埜、最後は中央から野沢のミドルシュート、枠外。そして26分、梁からパスを受けた野沢が、右のウイルソンの位置をちら見して、トラップで自分の間合いを取ると、裏への絶妙のパス、スピードに乗ったウイルソンが、胸トラップでDFをかわした瞬間、たたきつけるシュートで、ゴール隅に決め、先制!一連の連携が鮮やか。

29分にも、左サイドを石川が上がり、フリーでエリアに入るが、中央へのパスを選択。これは決まらず。31分、横浜FMにパスで左右に振られ、最後は攻撃参加で上がってきた三門の折り返し、中央遠目のアデミウソンのヘッド、弱く、六反抑える。

32分、横浜FMのカウンターはしのぐが、その後、富田のパスが相手プレゼントボールとなり、攻め入られるが、ここは富田が戻って自分でクリア。コーナーを与える。これはクリア。今シーズン、セットプレーの守備はゾーンディフェンスに変えたが、ここまで3試合、大きな破綻はない。

37分、ベガルタが回し、サイドは蜂須賀のクロスに梁のヘッド、これは決まらず。この後、横浜FMのカウンター、しかし、アデミウソンのイエローで終わる。40分。ベガルタエリア中央25mやや右で、フリーキックを与える。佐藤?のキックは壁。

43分、自陣で守り、最後は奥埜がクリア。結局前半は1-0とリードして終了。

後半。
開始早々、蜂須賀のクロスを奥埜がすらし、中央のウイルソン、合わず。3分、ベガルタのクリアミスでコーナーを与える。コーナー2本続くがクリア。5分、渡部がなんでもないクリアボールを、中央で空振り、六反の正面だったので、問題なかったが、あわやである。6分、左ライン際35mのフリーキック、梁のキックはキーパー正面。

7分、横浜FMのコーナー。決まらず。ここで、アデミウソンに代わり斉藤学が入る。10分、奥埜がキープして粘り、左ライン際のフリーキックをゲット。この後、横浜FMは栗原に代えファビオを入れる。14分、富田が遠目からのミドルシュート、枠外。

その後、横浜FMにボールを持たれるが、コンパクトな守りでシュートは打たせず。17分クロスを入れられるが、キーパー。そして18分ベガルタエリア中央に、斉藤学、佐藤?と、ごちゃごちゃにドリブルでつないできて、鎌田が倒してしまい、イエロー。PKを与える。しかし、ここでGK六反が右隅への伊藤翔のシュートを読みきって、枠内から弾き出す、ビックセーブ

古巣相手で癖もわかっていたのか、PK返し恩返し。

しかし、これでコーナーを与える。クリア。その後は横浜FMにボールを持たれながらも、武井らが、しつこい守りでシュートすら打たせたない流れに。22分、梁に代え茂木をいれ、そのまま右サイドへ。その後、右奥35mのフリーキック。キッカーは野沢。決まらず。今日はフリーキックの方は、いまいち合ってなかった。

24分、横浜FMの浮き球に、するすると伊藤にエリア内はいられ、ループを打たれるが、シュートはバー。そのあと六反と交錯。PKチャージで終了。やや危なかった。26分、今度はウイルソンに代えハモンロペスを入れる。今日出ておかないと、出場停止で間が空くので、この起用ができたのは良かった。

その後、野沢の落としに、武井のミドルシュート、枠外。29分、武井がボールを失い、カウンターからシュートまで持っていかれるが、枠外。30分、横浜FMは三門に代え、藤本が入る。31分、左からのハモンの巻いたクロスに、奥埜合わず。これがコーナーとなり、野沢のキックに、ニアで石川が合わせるが、枠外。

32分、武井のカットから奥埜が前進するが、倒されフリーキックをゲット。左やや奥40m。これはキーパー。34分、斉藤学のドリブルから、ベガルタエリア中央でフリーキックを与える。キッカーは藤本。枠外。36分、奥埜に代わり金園入る。37分横浜FMのコーナー。こぼれを斉藤学にシュートされるが枠外。ベガルタは無理に攻めず、ハモンと金園の守備中心。

40分、カウンターからハモンがドリブルで出てシュートもキーパー。そのあと、またも斉藤学のドリブルで、カウンターを受けるが、クリア。その後も、横浜FMに攻め込まれても、決定機は作らせないベガルタ。追加時間3分。横浜FMは放り込んでくるがキーパー。2分目の横浜FMのコーナー。ここで横浜FMのキーパー飯倉が攻撃参加してくるが、あっさりクリア。こぼれをシュートされるが、これもバーの上。

結局1-0でベガルタが逃げ切った。

守備では、相手の連携不足もあり、蜂須賀、武井が入っても問題なく守れたが、ドリブル侵入への対処は課題。攻撃ではもう少し、シンプルにシュートまで行きたかったところ。空中戦はほとんど勝てるハモンに合わせる展開も、今後は増えるだろう。奥埜、茂木といったところも、積極的に狙ってもらいたい。

それにしても、去年と比較してカウンターでパス回しするときなど、体をうまく回転させて受ける選手が多くなり、簡単にはチャージされず、つなげるようになった。野沢の影響?とにかく、後は、シュートまでに簡単に行きたい。

今日は、キーパー六反はじめ、控え陣がそれぞれにパフォーマンスを見せ、ウイルソンもかなり上がってきており、あとは怪我人の回復を待つばかりになったベガルタである。


シュート数:8-10、CK:1-7、FK:15-14 得点:ウイルソン  警告:鎌田 (横浜FM)アデミウソン 主審:木村博之