山形GK山岸選手、J1昇格PO準決勝でCKからのヘッドで決勝点

いささか旧聞になってしまいますが、11月30日の2014年J1昇格プレーオフ準決勝、ジュビロ磐田(5位)対モンテディオ山形(6位)の試合。

勝ち点3が絶対に必要だった山形は、後半のアディショナル・タイム、コーナー・キックのチャンスを得て、GKの山岸が攻撃参加。ニアからのヘッドを、鮮やかにファーサイドに決めて、2-1で劇的勝利を収め、決勝に駒を進めました。


試合終了間際に、長身のキーパーが、コーナーやフリーキックの時に攻撃参加するパワープレーは、よく見かけますが、実際にヘッドで決めたのは、Jリーグでは初めてのことだそうです。自分も、今回中継で見てびっくりしました。

そもそも、20年を超えるJリーグの歴史で、キーパーが得点した事自体、7回しかないということで、たいていゴールキックやフリーキックを蹴ったものが、前に出ている相手のキーパーの頭上を超えるなどして、決まるという、いささか「やらかし」感があるものが多いですが、今回の山岸のヘッドは、石川のキックの精度も良かったですが、FW並みの「すらし」でした。

ちなみに、下記の記事を見て思い出しましたが、わがベガルタ仙台も2006年J2第27節で、高桑が東京Vの高木に、フリーキックをバウンドさせられて、DFの池田がヘディング・クリアを途中で止めてなぜかスルー、それを決められています。

今回は、下位の山形は勝ち点3でないと、プレーオフに決勝に進めない、一発勝負の試合で、同点に追い付かれ、磐田が、時間稼ぎで逃げ切ろうとして、仕切れなかったところで、山形側から見れば劇的勝利。

試合全体も最初から激しいプレスの応酬で、見ごたえがありました。先制点はディエゴだったし、怪我のディエゴに代わりに入ったのが中島裕希、萬代も出てましたしね。

浦和から夏にレンタル移籍したきた36歳の山岸が、ギャンブル・プレーを鮮やかに決めたわけですが、予想通り、事前に十分練習はしていたようです。

これを見て、Jリーグチームの各キーパーも、ノイヤー流だけでなく、山岸バージョンの練習メニューを増やしていることでしょう。

ベガルタもなんとかJ1残留したし、山形にも、もうひと踏ん張りして貰い、J1でみちのくダービーをやりたいですね。

参考:サッカーキング「Jリーグ史に残る7つのGK弾...山形GK山岸の劇的ヘディングは史上初」