ベガルタJr.ユースの藤澤選手が津波の中で親子を救助

ベガルタ仙台ジュニアユース所属のDF藤澤恭史朗君が、東松島の津波に自ら呑み込まれながら、子供とその母親を両腕でささえ、さらに子供を肩車、母親を腕につかんで助けた、というリリースが公式ページに載っていました。

ベガルタ所属の選手であるかどうかという前に、人間としての勇気に感動すると共に、ベガルタ仙台を応援するものとして、誇らしく思います。

これをもって、ベガルタでのアカデミーの指導がどうとまでは言えませんが、自らの命と親子を支えきった体力は、まぎれもなく、サッカーでの鍛錬のたまものと思います。

藤澤君は、ユースに進むということで、サッカーの道を歩んでゆくのでしょうが、サッカーもしくはそのほかの道で、人を助けるべく生かされたのだ、と思って、精進していただきたい。

ガス漏れの中で九死に一生を得たおじさんも、ハゲまされました。がんばろう。


公式リリースより:
ベガルタ仙台ユース所属のDF 藤澤恭史朗選手(15歳 東松島市立矢本第二中学校3年生)が
3月11日の震災時に人命救助を行ったことをご報告いたします。

藤澤選手は、地震が発生した時に外出先から急いで東松島市の自宅に戻る途中、東松島市付近にて津波に流されてしまい必死に助かろうと頑張っていたところ、後方から津波で流されてきた親子(母子)に気がつき勇気をもって右腕で子供、左腕で母親をつかみました。
なんとか、近くにあった軽トラックの屋根に登り難を逃れましたが、水かさが増し胸まで浸水したので、子供を肩車し、左腕で母親をかかえたままの体勢で長い時間耐えていました。時間が経ち徐々に水かさが減ったので無事おふたりを避難所へ送りとどけ、人命を救出することがでました。

藤澤選手も無事避難することができ、現在は避難所で生活をしています。