珍説:関口をサイドバックに

気がつけば、開幕まであと10日。言うまでもなく、開幕の5試合くらいで、そこそこの成績があげられるかが、「短期決戦」のJ1でのポイント。

しかしながら、ベガルタの場合、3月は4試合の内3試合がアウエーという厳しい日程。さらに言えば、2002年のような決定力は今のところ見えていないので、手堅くチャンスを伺う試合になるのだろう。

また、スリランカの高温多湿の環境で頑張っている梁が戻ってくるのが3月2日くらいだろうから、「リハビリ」と連携構築を考えると、開幕磐田戦や次の大宮戦あたりまで、彼抜きの布陣も考えないといけない(当然ベンチには入るだろうが)。また、サイドバック二人が出遅れ気味なのも気になる。

そこで、すでに時間が無く、開幕連勝を狙う、というような、短期的目標にはミッション・インポッシぼーな話ではあるが、関口のサイドバック起用を考えてみる。

中・長期的というか、代表を狙う関口自身のためにも、縦の往復のスピードと運動量は、手薄な、代表およびベガルタでのサイドバックに求められていると思うのだが、どうか。

もちろん、菅井と朴が絶好調なら、考えることもないのだが、キャンプでの出遅れは、おそらく中盤くらいまで影響がある。そして、ただ守り籠もるだけでは、勝ち点は増えない。

で、あれば、スピードがあってクロスの精度も高いという太田を前にもってきて、さらにフェルナンジーニョも使いたい。そして、左右どちらかのサイドを関口に任せて、守備から一気にカウンターに持ち込むベガルタらしい形を打ち出していきたい。そこを意識させるだけでも、相手を悩ますことができる。

これまで、J2で守備的に戦って優勝・昇格したチームが、すぐに降格してる場合は、J2で通用した守備があっさり破られるようになり、次第に自信を無くして攻撃も出来なくなるというパターンのようだ。

それを避ける意味でも、攻守の素早い切り替えに対応できる、スピードと体力のあるサイドバックの存在は重要。点を取れる流れから、自分たちのリズムを作っていきたい。代表もしかり。今すぐには無理かもしれないが、そういうオプションもあっていいのではないだろうか。