リカバリー

 なんてたって勝利が一番気持ちいい。でも、相手があることだから敗れることがある。自分も腹が立つ。怒りをぶつければ一時的には、気が晴れたように錯覚するが、いやな気分は消えない。結果はベストじゃないが、べストを尽くしたと納得できれば、次に切り換えられる。未来はやって見ないと分からないが、勝つために、勝たせるために、どうしたらいいのか。

 今、投げかける言葉は「ベストを尽くせ!」しかないんじゃないかな。金払ったからサービスを要求する、というだけの関係なのかな。そうだったらこんなにも熱くなったりするのだろうか。もし、調子の出ないのが家族だったら、親友だったら、どう言うだろう?

選手は、結果が悪くても、胸張って次に臨めるような常日頃であってほしい。結果責任は責任者が負うべき問題。選手もサポも、緩んだ気持ちで戦ってはいけないが、さりとて、いつもいつもトーナメントだ、と張り詰めていても長いリーグ戦は持たない。今日だめだったら、次勝つ。修正。いい準備をする。その先に結果が来る。未来につなげる過程が大事だ。そして、まだ挑戦する権利は与えられている。

(20005.8)