這い上がる

 チーム状況は厳しい。かつての成績は忘れて、上位を一つ一つ食っていくのだ、というハングリー精神を持たないと、戦術や監督がどうなろうと結果に結びつかないだろう。

 同時に、先読みして諦める必要もない。今は自滅の繰り返しで、まったく歯がたたない相手は一つもなく、同時に勝利が確定している相手もない、というのが現状だと思う。
 これからは、ひとつひとつ試合で課題をクリアしていく。そして勝ちに結びつけて行く。まずは、選手同士で練習の時から、連携について大いに意見をぶつけあってほしい。

 応援する側としては、勝たないとスタジアムにも行かない、という人もいる。しかし、強くなる過程に寄与し、立ち会うことこそ応援の醍醐味ではないだろうか。ただし、その過程は坂道で長く、ギアを落としてみんなで馬力をかけないと乗り切れない。表現方法はいろいろだろうけど、その芯には、這い上がっていく気持ちが必要なんだと思う。

(2005.4)