おコラむ2002

今年最後のホームゲーム
J1最初の年。望外の連勝で始まった今年も、もう年末。ホームで試合が見られるのも、この天皇杯4回戦が最後。天候は今度は、ほんとに寒そう。せめて中味だけはホットに頼みたい。とりあえず、目指せ!2000万円、ベスト4。
 JR東日本の正月1日だけの乗り放題切符が1万円だそうだ。
一度でいいから正月に国立まで往復したいのう。
 夢は来年までお預け。


出会うための別れ
サッカーはイレブン。ベンチ入りを含めても16 人。どんなチームだろうと変わりはしない。だから、ある選手が長期に渡って在籍することは、他の選手が、いつまでも出られないことになる。

 選手個人にアィデンティティがあれば、いつまでもお気に入りの選手に出てもらいたいと思うのは当然だ。しかし、チームを主に応援しているなら、お気に入りの選手が去る淋しさがあったとしても、別な選手にチャンスが与えられること、新しい才能への期待も、あるのではないか?感情は単純ではなく、人それぞれだとは思うが。。。
 
 ただ、黙って去って行く控え選手達のことを考えると、特定の選手だけ、特別に残せとかいいたくない。誰はいるとか、誰はいらないとか物扱いもしたくない。
 一方で、保有選手の数は限られている現実もある。求められる能力、契約条件、戦術、チーム構成いろいろあって他から伺い知れないことがあろう。結局、当事者に任せるしかないと思う。後は結果責任の世界。公平な競争の結果であることを願うだけである。

 メインの選手の場合は、もし条件面が問題でないなら、一体、どのチームなら、自分が主力として選手冥利を味わえるのか分かっているはず・・・自分がいなくても優勝できるチームにいるのがいいのか、自分がいないと優勝できないチームがいいのか。


期限
 誰もが不思議に思うことだが、リーグ戦の最終節と選手の戦力外通告の時期が重なっている。どの選手もたいてい契約上は1月31日まで在籍で、天皇杯にも参加できるわけだが、どうもすっきりしない。全体的なスケジュールの問題もあろうが、天皇杯後の1月に集中して人事をするわけにはいかないのだろうか?たしか欧州「市場」もその頃ではなかったか。


まだ終わっていない
 残留が決まって気持が弛緩してしまうのは、やむを得ないかもしれないが、まだ試合は残っている。この試合でのアピールに賭ける選手もいるだろう。目に焼き付けておきたいようなプレーも引き出したい。応援する側が、ゆるんだ気持のままだと、選手にそれが伝播する。今季最終節、もうひとつ勝ちに行って、リーグ戦を終えたい。
 ・・・そんなことはなかった。東京V戦もベガルタ・サポーターの気合は凄かった。緩んでいたのは自分。反省。


前方ルックアップ2
 この状況で緊張するなといっても無理。プレッシャーも日増しに強くなるだろう。でも、どうでもいい試合してるより、いいだろう。今こそ、見せ場だ。
 変わったことする必要なし。練習でやってることをそのまま出す。雰囲気はそれとして、頭はクールにいこうじゃないの。相手が誰だろうと、いつものプレーをすれば結果は出る。自分を信じなさい。
 ・・・よく粘って結果を出した。素晴らしい。


挑戦する気持2
 ベテランって一体何だ?経験豊富とか修羅場をくぐってきた、とか言ってもそれを生かせないなら、意味がない。点を取られたら誰だって悔しい。でも即座に次の点を取り返すために、自分だけでなく、他のメンバーを鼓舞できるのがベテランではないのか?
 こういう苦境の時のために、ベガルタに呼ばれたのではないか?
 そんなに長くないサッカー人生、こんなプレー、こんな姿勢のままで悔いはないのか?中途半端で確信のないプレーは見たくない。もっともっと連携を取れ。意志疎通を図る力はベテランにこそ、あるはず。ほんとの底力、信じてるぞ。


挑戦する気持
 どうも、阿部が怪我してから、連携も崩れ、守備が集中を欠く時間帯が増えている。ここ3試合連戦の疲れもあるのだろうが、もう一度、早い動き出し、早いパス回しを呼び戻す必要があるだろう。幸い、ここで2週間空くし、怪我人も戻ってくるだろう。
きりっとした練習で、もう一度たてなおしてもらいたい。チャレンジャーらしく、思い切りよく。


彼の声は俺の声 2002年10月22日、「戦術」くん逝去を悼む

 日常では誰でも背中に何かを背負ってる。みんなそんなものから解き放たれたくて、スタジアムに来る。でも、彼の声は、まるで背負ってるものが全く無いかのようにストレートだった。

 確かにうるさかった。「もう1点、もう1点とらないと危ないぞ。」「がんばれ、がんばれ。」
あたりまえだ。あたりまえ過ぎる。でもピッチのこちら側にいる我々に、ほかに何が言えるだろうか。あたり前のことをあたり前に、確実に、諦めずやってくれ。そういう思いを全身で表現していた彼。彼は自分の心の声を素直に出していたに過ぎない。誰かを呪ったり、ウケを狙ったり、共感を求めるためでなく。
 しかし全てのサポーター、ファンの心の中の声を、代弁してもいた。いや、少なくとも俺の気持は代弁していた。戦術ボードの強烈な線は、何とか勝ってほしいと思う人間のこころだ。われわれは評論家じゃない。

 戦術君、さようなら。今年は絶対J1残留するし、来年はもっと上を狙う。君が見たかったものは、こんなもんじゃないよな。 

 2002.10.24



新人は現実的
 アジア大会のU-21や世界ユースアジア予選U-20を見ていると、横浜FMや京都、浦和などに人材が揃っていることが分かる。札幌の今野(東北高校出身)は、U-20の主将をつとめ、サウジ戦では決勝点を上げていた。
 すでに、高校生を始め、リクルートは終盤かもしれない。当然、逸材を取りたいのだが、新人達にとっては大事なプロ生活のスタートであり、地元だからとか、応援が凄いからという理由だけでは、彼らをとらえることはできない。経営の安定感や指導体制はもちろん、早い段階で試合に出られるチャンスがあるのか、お手本となるような目指す選手がいるかどうか、なども決め手のようだ。J1の今年、去年よりは入団希望の人材が多いと思いたいが....


審判もサバイバル
 昨年来、審判の評価・育成制度の設立の方針が打ち出されてはいたものの、プロ化ばかりが進行しているかに思えていたが、ようやくこの10月より、サッカー協会内に「Jリーグ対応セクション」が作られ、各試合ごとに審判評価担当インスペクターが置かれることになった。
 その評価分析を参考に、高田氏とモットラム氏が審判のJ1・J2の担当試合割り当てに反映させるという。ようやく明確に審判を評価し向上させる仕組みができた。同時に指導研修体制も強化されるそうだ。選手がすでに海外で「ワールドクラス」として活躍しているように、審判も、その技術と人格により、海外から招聘される時代に早くなって欲しいものだ。
(追記)FIFAでは来年から試験的にゴールライン側にも副審を増やす試合を行うそうだ。死角を減らし、オフサイドの判定ばかりで忙しい審判の役割分担という意味で望ましい)


集中!
 まだ何も確定していない。あらゆることが起こるうる。また、プラスの可能性も大いにある。しかし、言うまでもないことがだが、ひと試合として楽に勝てる試合はない、ということを改めて肝に銘じよう。目標はひとつ。道筋は勝ち点の積み上げ。ピッチ内に集中。


森保を超えて
 開幕前、森保本人ですら「先発は無理かもしれないが・・・」と控え目に話していたのが、いざリーグ戦が始まってみると、豊富な運動量と経験を生かした読みで本領を発揮し、なくてはならない存在となった。それは本人の努力の賜物だし、素晴らしいことなのだが、一方で、若手が彼を超えるような力を発揮できていないということでもある。
 少なくともベテランにはスタミナで勝るようでなければ情けない。今度、レッズから移籍した阿部の投入も、補強であることは勿論、若手への刺激も兼ねているという。また、中田一三選手も今月中には復帰してくるらしい。村上、そして財前、その他の選手もこれまで以上に結果を出し、アピールしていかないと、秋はすぐやってくるぞ。


みんなで攻めて、みんなで守り、そして勝つ。
 負けが混んでくると、誰か戦犯を作りたくなる。
確かに敗因のほとんどは直接的には個人のミスによるものだ。よく「全員の力で勝ちました!」と言うが、「負けたのは全員のせいです」とは言わず、「僕のミスせいです(本当はあいつのせいなんだけどなあ)」というインタビューが多いけれど、何か違うような気がする。
 チームで、11人で常に動きながらプレーしているんだから、それぞれのプレーに、他者がまったく影響してないはずがない。負けた時もやっぱり、全員の責任なのだ。応援する方としても、喜びだけ共有していたいのが本音だが、負けた時の、あの、いやーな感情も一緒に受けとめなければならない。だって、このチームについていくと、誰に頼まれたわけでなく自分が決めたんでしょ?

 あんまり感情を溜め込むのも良くないから、一時的に批判するのも仕方ないが、時が過ぎたら、能力を発揮させて選手を働かせることを考えたい。能力があるからプロ選手なわけで。。選手の淘汰は、全てを知っている監督が冷徹にやっているはず。
....でも、スタジアムに行くと、また、やじっちゃうんだろうな。「イーグルを出せ~!」「チキンは引っ込めろ!」って。


1000万を狙え!--京都にさらわれるとほほ...
 13節瘴気漂うピッチに目の悪い悪魔まで現れて、ハンディを背負わされて勝ち点20のまま7位。...ううむ目標の6位以内入賞が自力ではなくなり微妙になってきた。しかし何とか勝ち点を拾っていけば、前後の鹿島と清水とは1点以内で、次節は鹿島-横浜、清水-京都だから、可能性はまだまだある。ステージで6位になると、Jリーグから賞金1千万が出る。5位で2千万。優勝の目はなくなったが、可能性だけなら4位(現在、名古屋23点)の3千万まで有りうる。(14節現在、9位。浦和が市原に勝ち、横浜が清水に勝てば、京都に90分勝利することにより、まだ6位にすべりこめるチャンスはある)
 選手諸君、1千万を欲しくはないか~!割り勘だけど。

 ・・・結局、最終節に得失点差で6位に滑りこんだ京都に持っていかれた。昇格祝いだ、とっとけ!


「少林足球」の悪夢
 映画『少林サッカー』を見た。W杯の喧騒の中ではなく、祭りの後に見ると、漫画チックで大笑い、とばかりにはいかない、秋風のようなものを感じた。詳細は村上選手のサイトでも見て貰うことにするが、とにかく、「痛い」映画だ。ネット用語ではなく、ビール瓶で頭をかち割ったり、かにバサミタックルなど....。

 とりわけ、プレーヤーなら笑えないシーンがある。PKをはずすとサポーターが襲ってきて、はずした選手の足をバットで砕く!オー・マイ・ガッ!いくらなんでもよ~。夢に出てきそうである。実はサポーターではないのだが、それは見てのお楽しみ。ちなみに主役たちの衣装はベガルタカラーだよん。


やっと、J1再開
 いよいよJ1再開。各チームのキーマンの多い右サイドも補強した。ツートップも調子は上々。しかし、他のチームも調整・研究してきてシビアな戦いが続くだろう。1st後半8試合でアウエー5試合。強敵も多い。当面の「目標」に向けて、何ひとつ保証されているわけではない。引き締めて行こう。
 さて、他の人は知らないが、「W杯が終わった虚脱感をJリーグで埋める」というのは全く逆だ。ベガルタが見られないむなしさは他の何でも埋めることはできない。せっかく盛りあがってきたところでの中断。世界規模の祭りは祭りで楽しいものだが、所詮、隣の祭り。ずーっと担ぎつづけている、肩に食い込むような神輿を別のものに置き代えることはできない。


中田一三選手へ
 祭りは終わった。ワールドカップはいろんな意味があるのだろうけど、今回もっとも強く感じたのは、この祭りが「復活の戦いの場」でもあるということだ。
 膝を2回もやったロナウドが得点王で、決勝戦でも試合を決める2ゴール。試合に出ることすら危ぶまれた選手が、世界の最高峰に立つ。人間の可能性の奥深さ。

 今、中田一三選手はどうしているのだろう。全治8ヶ月のリハビリも半ば、最も心身ともにつらい時期だろうか。それでも、きっとロナウドを見て新たな勇気が出てきたのではないか。、そう信じたい。君がピッチでプレーをする姿をまだ見ていない。華やかな舞台でなくても、苦境を乗り越えた選手は誰だって、輝いて見える。中田一三のプレーを見たい。[渡邉選手サイトによると9月中にも復帰するらしい]


『何度倒されても必ずはい上がり、いつ何時でもゴールを狙う』
 ゴン中山代表選出での決意表明は、選ばれなかった全てのFW選手へのメッセージでもある。この言葉を真実味をもって語れる選手は他にいない。窮地にパニくる指揮官に代わり、代表チームを救うのは「隊長」だろう。
 山下の戦いはもう始まっている。2006年、選ぶ側の好悪に関わらず、その実力により選らばざるを得ない、そんな選手を目指せ。点を取り捲れ。(2002.5)


シルビーにょ
 ザイゼンといえば白い巨塔。シルビーと言えばバルタン(古っ!?)だったはずなのだが。
 ラジオで「今日はシルビー・・・」と聞こえてくると、つい、口の形が「にょ!」となってしまう。
 開幕前、鍵を握ると見られていたシルビーニョが期待通りの活躍。中盤が人材不足のチームからも狙われているという。シルビ-岩本-財前-シルビ・・・オール・ワンタッチ・ゴ~~ル!そんな試合も、近々見られるだろう。
 あと1試合で、ベガルタの試合もしばらくお休み。記憶に長くとどまるようなプレーが見たい。(5.10)


来たれDF
 ケガ人が増えて、守備的な選手が足りなくなってきた。ユースケもがんばっているが、不調やカードなどの事態は当然ありうる。各ポジション一人だけでは戦えない。当然ここは補強することも考えておかないと。夏場以降、選手層の厚みも戦績に影響してくる。ディフェンスとスピードに自信のある選手諸君、仙台スタジアムでプレーしてみないか!活躍すると米一年分ももらえるぞ~。


財前、待て、希望せよ
 無傷の5連勝。期待以上の結果なのに、なぜか、何かまだ物足りない。そう、あの10番がピッチ上にいないからだ。徐々に調子を戻しつつも、まだ完全ではないようだ。選手生命にかかわること、慎重に行くしかない。焦るなという方が無理だが、それでも待つしかない。何故、君ばかり試練を与えられるのか?それは乗り越えられると分かっているからだ。君を必要とする時がもうすぐ来る。待ってるぜ。(2002.4.12)



上昇スパイラル
 「サポーターのおかげ」、「12番目の選手がいる」ホームゲームでの逆転劇に選手たちもそう言ってくれるのだが、こちらこそ、である。今のベガルタの選手のひたむきなプレーに力を貰っているのは、こっちの側だ。かつて名のあった選手が一度試合に出られなくなり、今度は試合に出続けるために、キャンプから鍛え直してきた。その結果が今出ている。

 ベテラン選手たちの「ひたむきな」プレーには、応援せずにいられない感動がある。選手から元気を貰い、応援して、今度は選手に力を与える。結果が出る。この好循環、上昇スパイラルを続けたい。しかし、相手のある戦い。そう甘くない。上に行けば行くほど、抑えつけようとうする圧力は高まる。ベガルタ・イーグルが天高く舞い上がるためには、逆風に負けない、さらなる下支えが必要。これからが正念場だ。


休むのは仕事
 昔、某著名J1チームのフロントの講演があって、「もっとイベントなどに一線の選手を出してほしいという要望が地元からあるが、たとえオフであっても、しっかり休養をとり、コンディションを整えるのは、プロとしての仕事であり、チームとしても守らせる」という話があった。貧乏チームが、人気を維持していくのにファンサービスは不可欠。だが、だからといって本末転倒になっては困る。選手が試合で本領を発揮するには、休養を取ることも必要。気分転換も必要。また、夜更かししていては、筋肉はできないということで、睡眠もきっちりとっていないとレギュラーは無理だ。
 応援する側も、選手のプライベートな場面では見て見ぬふり。地元密着というのは、そういうことではないだろうか。


二人の左右両利き
 開幕前は未知数であるため、期待と不安もあったシルビーニョ。しかしだんだんそのキープ力やキックの正確さ、左右両足から繰り出される自在のパスにファンも増えてきた。おまけに柏戦で、攻撃参加し、マルコスが空けた花道からの来日初ゴールを決めた。で、ようやく自信が出てきたのか故郷にビデオを送ると言っているようである。DFに囲まれても両足でパスができるのでプレーに余裕がある。岩本のフリーキックに、シルビーニョと福永や財前の変幻自在のパス回しが加われば相手は苦労するだろう。

 ところで、そのシルビーニョに加入によってもうひとりの両足使いの若手MF村上の出場チャンスが減ってしまった。しかし、ここは焦らずフィジカルを鍛えて、チャンスを狙ってほしい。ケガや警告累積などアクシデントによる機会もあろうが、競争に打ち勝ち、シルビーニョと同等以上のプレーができるようになって出てくれば、ベガルタの将来は明るい。


やっぱり目標は6位以内!?
 今年から、J1の各ステージの4位~6位のチームにも賞金が出ることになった(優勝1億、2位以下順位により5千万~1千万、6位が1千万)。チームの資金繰りとして広告費や入場料ほどの額ではないが、なんといっても、チームの勝利がそのまま金につながるのだから、まさにインセンティブ。岩本が「6位が目標」と言っていたのは、この話を知っていたわけではないだろうが、半分より上とかいう抽象的な目標より賞金は分かりやすい。
是非、両ステージで賞金ゲットをたくらんで欲しい。


2月、3月ピザを食べましょ
 「大きい会社なんだから金を出せ」、といったところで、宣伝費は対費用効果のソロバンで出てくるもの。儲けている会社ほど、その辺はシビア。労力だけで貢献を図るどっかのビンボー会社とは訳が違う(^^;。かのピサ屋様も競争が激しい中、全国展開を目指す企業だからこそ、先見性を持ってベガルタを応援してくれたのだと思う。
 この上は、パンツの上のマークがS、M、Lと大きくなるよう、「おう、効果あるね」と言ってもらうよう、この春は、ことあるごとにピザを頼もう。そして、配達の人が来た時、ひとこと「ストロベリーさんはベガルタ応援してるんだってね。だから頼んだんだよ。何、兄さん大友っていうの?気にいった!もう一枚追加。」などと言うのを忘れないように。
 短期的に結果を出すのが大事。効果ありと知られれば、追随してくれる会社も出てくるかもよ。ちなみに、今、チームには「山」のつく選手が二人いる....。何や?(仙台弁)山や(関西弁)。


ピッチ上に指定席なし
 「ベテランはね、調子悪いとか言えないんだよ。調子悪いとかいうと、もうトシだ、とか、引退かとか言われるからね。毎日、今日が最後のつもりでやるしかない。」
カズが中西氏のインタビューを受けて言っていた。履歴書とか名前でプレーできるわけではない。今現在どんなプレーをできるかがピッチに立てる基準。実に厳しい。この厳しい公平さがあるからこそ、フェンスのこちら側も胸をつかれるのだ。
 日本にプロ・リーグができて10年。もう、勘違いしている選手はひとりもいない、はずである。(2002.1)