おコラむ1999「やぶ睨み敗因研究」

現在の不調の原因を戦術や選手起用の面から考えるのは、その筋の方にお任せして、ここでは、少し別の面から見てみることにした。
1999.7の月


●仙台スタジアムの芝
 某掲示板によると、監督は、瀬川などのスピードを活かすために、仙台スタジアム側に芝を3cm程度に刈ってくれるように要請しているという。つまり短めに指定したということらしいのだが、どうも、実際は違うような気がする。

仙台スタジアム 試合を見ていると、ビジターの選手はもとより、ベガルタの選手まで、つんのめったり、パスが途中で止まって、ボールだけ置いてけぼり状態という事がよくある。実数字はかわらないが、見た感じでいうと、仙台スタジアムの芝は「深い」。
比較の問題なので、案外、標準より短いのかもしれないが、J2のピッチはどこもあまり良くないので、それに比べると「深く」感じられる。
 ま、芝が深かがろうが、短めだろうが、ホームなんだから、それに慣れてしまえば、本来アドバンテージになるはずなのだが、相手チームと一緒になって芝に苦労しているように見えるのはなぜか?

 その原因は、練習場の泉PTとの差、ではないだろうか。泉PTでは芝の密度は低く、弱いパスでも通り、こちょこちょとスペースのない所でパス回しするのが好きな選手には都合がいい。でも、同じ調子で仙台スタジアムで試合をすると、パスは勢いを失い、カットされやすくなる。また、ボールが思ったより弾まないため、ハーフ・ボレーとかワンバウンドでのキックがヒットしないのだ。スタジアムより練習場でプレーする時間の方がはるかに長いので、この感触の違いをはっきりと認識しないと、アドバンテージにならない。いっそ砂浜ででも練習してみるか?


●ジャンクフード
 ファンクラブ会報誌などを読んでいると、ひとり暮らしの選手が多く、食事には気をつけているとはいいながら、どうもジャンクフードで済ませているのでは、という疑いがある。
 集中力が保てないとか、すぐキレやすい選手は、食生活を見直すべきだ。比較的元気な選手は、食物のバランスがいいと見た。選手が自分で考えるのは大変だからアドバイスが必要。栄養士のボランティアはずいぶんいそうだが....


●リラクゼーション
 勝てないんだから、遊んでないで猛練習せよ、という意見は一面もっともだ。私もよくそうヤジたっりするわけだが、よく考えてみると、選手は社会人であり、プロなんだから、プライベートな時間まで干渉されることはない。質の高い練習をきちんと集中してやっていれば、いたずらに長時間練習する必要もない。むしろ、疲労を溜めたりケガを誘発することの方が怖い。
 ただ、だらしない生活のために、練習がだらけるようでは困る。合理的な密度の濃い練習をして、あとは大いに遊ぶべし....
なのだが、体と心をきちんとリフレッシュできるようなことをしていないと、疲れが抜けず、かえって悪循環に陥る恐れがある。

 これもファンクラブ会報誌のインタービューにあったのだが、オフの時、若手の選手の多くが家でボーっとしているとか、テレビゲームに熱中しているという答えが多かった。ま、それで敗戦のストレスが心身ともに解消できるなら言うことなしだが、ストレスの解消には、普段と場所をかえ、体を動かし、人と話したり大声を出すのがいいそうだから、もっと外に出た方がいいかもしれない。できるならサッカーと関係のない人間と思いっきり騒ぐのが一番なのだが。プライベートには干渉したくないが、結果が出ていない時間が長く続いている訳だから、選手自ら違うパターンの生活を考えてみてもらいたいと思う。・・・やっぱり、干渉してるかな(^^;