25節:対鳥栖4-1、快勝。石原2、野津田初日、三田もゴール

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2017J1 25節 2017年9月10日(日)18:30 ベガルタ仙台4-1サガン鳥栖 ユアスタ仙台

石原
(クリスラン)
野津田 奥埜
   (梁)
中野  古林

三田 富田
   (西村)
椎橋 大岩 平岡

シュミット

野津田が、ユアスタ初スタメン。サブは、関、増島、蜂須賀、梁、西村、野沢、クリスラン。鳥栖は、イボルバ、田川がFW、原川、高橋義希、吉田、権田がスタメン。豊田、池田、水野はベンチスタート。

立ち上がりから、球際での粘りとカバーリーングで優位にたったベガルタが、両サイドからの攻撃を繰り出し、10分で石原が先制。さらにサイドチェンジで相手を攪乱。36分には野津田が右足で決め追加点。

後半にも、野津田、奥埜が動き回って、テンポ良くボールを回し、鳥栖の攻めには、イボルバらに厳しく寄せて、自由にさせず、相手のミスを誘う。逆に、19分に三田、29分には石原が今日2点目を追加し4-0と、勝負を決めた。

ATにコーナーから、ハンブルをイボルバに押し込まれて、完封は逃したが、攻守にバランス良く積極的なアプローチと、大きな展開で相手を混乱させた。


早めにスユアスタに行くと、夕焼けが、メインスタンド裏に見える。日中は汗ばむ陽気も、陽が傾くと、心地良い風が吹いてくる。ルヴァンでの手応えを、リーグ戦に反映できるか、重要な一戦。

前半。
立ち上がりから、出足がいいベガルタ。2分、石原から古林に振って、クロス。コーナーを得る。右コーナー、三田のキックはキーパー。4分、鳥栖が左右に展開、しかし、ベガルタもしっかりとボールについていく。以降、鳥栖が主にボールを持って、サイドでのせめぎあい。左からのクロスは跳ね返す。

11分、古林がサイドをドリブル前進、DFと競りながら、腰を回して低い弾道のクロスを入れる。キーパー権田が取るかと思われた一瞬、石原がニア飛び込んで、足を回して押し込み、ゴール。幸先良く、先制点。ここで、鳥栖のGK権田が、石原と交錯。膝が額に入り倒れる。

全く動けない権田。通常の担架を戻して、頭部を固定できるタイプの担架に代え、乗せようとするが、動かせない状態。意識はあるようだが、担架に乗せる事もできない。7-8分経って、ようやく、そろそろと足側から固定作業が始まるが、慎重を期したのか、遅々として進まない。我に返ったように、鳥栖の選手がバツを出す。石原も様子を見に来る。

静まりかえったスタンドでは、鳥栖側から権田コール。10分が経ち、ようやく担架に乗せ運び出したところで、ベガルタ側からも権田コール。どの選手にも、怪我などして欲しくない。その想いは敵味方、関係ない。

場内アナウンスで、試合は延期扱い(追加時間ではなく)。時計を10分戻して、12分からのスタートとなる、とのこと。こんな経験は始めてだ。(翌日11日、権田は、救急搬送された仙台の病院を、退院したとのこと。ひとまず安心)鳥栖は、権田に代え、赤星を入れる。

さて、長い中断で、流れがどうなるかと思われたが、キックオフによる再開後、すぐにベガルタがコーナーを取る。これはファールで終了。14分、鳥栖、藤田からのパスにイボルバが抜け出して、どフリー、しかしオフサイド。15分、クリアミス突かれて、裏を取られるが、大岩が競ってクリア。鳥栖の攻勢をしのぐ。

17分、シュミットから直でボールを受けた中野が、裏に走り込むが、クリアされる。18分、三田の横パスをカットされるが、取り返す。21分、互いにパスミス。前半は、両チーム、要所でパスミスが散見された。その後、奥埜がドリブルで前進も、つながらず。22分、鳥栖のロング・クロスに、イボルバがフリーでヘッド、ポスト?でわずかに外。危なかった。

23分、野津田がドリブルしながら、大きなサイドチェンジ。キック力を見せる。しかし、奥埜はもう一歩。25分、イボルバの前進は平岡がカット。26分、ベガルタ左サイドで回して、最後は石原のカットイン。打てず。27分、ベガルタエリア右35mで鳥栖のフリーキック。これをしのぎ、カウンター、石原がドリブル前進も、倒される。にイエロー。

30分、ベガルタエリア左角35mで、鳥栖のフリーキック。原川のキックからヘッドされるが、クリア。32分、ベガルタのカウンター、古林のアーリークロスに、石原もう一歩。古林、調子が出てきた。そして、34分、相手エリア前で、左の奥埜から中央富田へ。富田少しタメてから、右に開いていたフリーの野津田へエンゼル・パス。野津田が右足で、狙いすましたグラウンダーのシュート、決まって2-0。野津田、ベガルタで初ゴール、自身、1年ぶり。

これで余裕の出たベガルタが、ボールを回し始めるが、シュートまでいけない。34分、右奥40mのフリーキック。これはつながらず。37分、ベガルタ裏をとられるが、シュミットが交錯しながら抑える。39分、中野からのパスを受けた野津田が、強烈ミドルシュート、枠外。43分、右から鳥栖のクロス、中央、シュミット弾く。44分、ベガルタエリア側、ルーズボールを椎橋弾かれ、フリーで攻められるところ、シュミットが飛び出て、頭でクリア。危なかった。

さらに、前半終了間際、ベガルタエリア左30mで鳥栖のフリーキック。原川のキックはクリア。それにしても、つくづく豊田がいなくて、ベガルタとしては助かった。

後半。
2点リードのベガルタは、運動量が落ちない。開始早々、野津田が右足でのミドルシュート、枠外。2分、中央で相手ボールをひっかけ、ベガルタのカウンター、三田がクロス。鳥栖のクリアミスで、コーナーを得る。左コーナー、大岩のヘッドは枠外。4分、右ライン際40mのフリーキックを得るが、ゴールキックへ。

5分、鳥栖は、河野に代え安を入れる。7分、古林のクロスはブロックされるが、コーナーを得る。こぼれをヘッドの折り返し、打てず。8分、右の古林から中央の奥埜へ。奥埜が足元で落とすと、すぐ後ろの三田がワントラップ即、左足グラウンダーのシュートをたたき込み、3点目。気持ちタマT。キーパーからすると、DFの陰から、突然シュートが来た感じだったろう。

後半も、早めの追加点で、勝負を決定づけた。10分、ベガルタが回し、最後は野津田のミドルシュート、コーナーを得る。これは決まらず、鳥栖のカウンターを受ける。三田が追いかけ、自陣で守備。最後はスライディングで蹴り出す。12分、鳥栖は、田川に代え池田を入れる。豊田は出てこない。

14分、鳥栖がボールを回し、コーナー。原川のキックから、こぼれをクロスされ、シュート打たれるが、枠外。15分、中野のシュートからコーナーを得る。これは決まらず。その後、こぼれ球を古林が狙いすましたロングシュート、枠外。18分、富田が自陣で交錯、倒れ、即バツが出る。足の怪我か?富田に代わり、西村が入る。奥埜がボランチに回る。

21分、中野がドリブルで侵入、打ち切れず。22分、鳥栖の池田に侵入されるも、ライン割る。23分、三田がボールをキープ、いらついた鳥栖のファールを誘う。その後、野津田が左からのクロス、石原もう一歩。24分、石原のヘッドの後のこぼれ、押し込めず。26分、鳥栖のカウンター、クロスはシュミット。

そして28分、鳥栖ゴール前でのこぼれ球、古林が粘ってクロス、西村が当てて、ボール浮いたところを、石原がジャンプして、ぎりぎりヘッドで押し込み、4点目。石原、今日2点目の渋いゴール。今季7点目。ダメ押し。攻撃陣が、最後まで、しつこく点を取りに行く姿勢が実った。

31分、シュミットのゴールキックから、西村がドリブル前進、しかし、打ち切れず。32分、ベガルタエリア、左ライン際40mのフリーキック。これはしのぐ。鳥栖もさすがに運動量が落ちてきた。その後、中野から右の古林へ。古林のクロスに、西村がドリブルからのシュート、枠外。33分、鳥栖のクロスからフリーでヘッド打たれるが枠外。

37分、フリーでのシュートを許すが、ふかしてくれる。39分にも、回されてフリーのシュート、打たれるが、バーの上。ベガルタもさすがに前にいく出足は鈍っている。41分、奥埜に代わり梁が入る。44分、ベガルタがゴール前で回し、最後は石原がフリーでのシュート、ハットか?これは枠外。

この後、石原に代わりクリスランを入れる時間使い。追加時間は5分。最後、鳥栖にコーナーを与える。シュミット弾いたところを、イボルバに押し込まれ、1点返えされる。セットプレーの課題は、今日も出た。

それでも4点先取が効いて、4-1と鳥栖相手に大勝、勝ち点3に加え、得失差の借金も3つ返した。

攻守の切り替えの良さが出た。古林、中野が完全にフィット、攻撃のクロスだけでなく、守備での帰陣のタイミングもあってきた。さらには野津田が動き回り、ミドルだけでなく、動きながらのサイドチェンジで、相手を翻弄。さらには、点を狙えるポジション取りで、攻撃力をアップさせた。

一方、鳥栖が、なぜか豊田を出さず、空中戦などで助かった面や、前半のパスミスで救われた面もある。ただ、ベガルタもパスミス、とくにバックパスを狙われて、フリーになった場面もあったので、上位相手では、失点に必ずつながるプレーなので、再確認をしてもらいたい。

ともあれ、補強メンバーが、如何なく力を発揮、チーム戦術にしっかり嵌った点は期待が持てる。
これから続く上位相手に、どれだけ勝ち点を積み上げ、得失差のマイナスを減らせるか。連携や、攻守のスピードアップで、さらに一段のブラッシュアップをお願したい。

権田選手は退院したが、富田選手の方も、怪我が重くないことを願いたい。

尚、この試合の復興ライブは、幹mikiさんでした。

シュート数:14-9、CK:8-3、FK:13-18 得点:石原直樹2、野津田岳人、三田啓貴 (鳥栖)イボルバ  警告:(鳥栖)  主審:岡部拓人 入場:12,652人