08節:対広島3-3、後半一気に2点差逆転も、終了間際、同点許す。攻撃には光

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2017J1 8節 2017年4月22日(土)14:00 ベガルタ仙台3-3サンフレッチェ広島 エディオンスタジアム広島


クリスラン
石原  匠  
   (梁) 
永戸   菅井
(石川)(蜂須賀)
三田 富田
  
増嶋 平岡 大岩
 
シュミット

サブは、関、蜂須賀、石川直樹、梁、藤村、西村、野沢。広島は工藤ワントップ、柏、青山、アンデルソンスタメン。茶島、ミキッチはベンチスタート。

ベガルタは、3連敗の後を受け、前からプレスを敢行。しかし、精度の高い裏へのボールを、再三入れられ、ピンチの連続の前半。なんとかスコアレスでしのぐ。後半、9分、15分と完全に崩され0-2と連続失点。またも大敗の悪夢がよぎる。

しかし、後半20分、、匠に代わって入った梁が、三田との連携プレーで、エリア内侵入23分に1点返すと、8分間で、三田のフリーキック直接ゴール、崩して石原のヘッドで3-2逆転。しかし、終了間際に、またも裏を取られ3-3と追いつかれた。梁は2年ぶりの得点。

守備でのバランスの悪さは相変わらずだが、2失点から3点を取り返した攻撃力、反発心は一定の成果。また、アウエーで勝ち点1を取り、下位に広島との差を縮めなかった事を、次につなげたい。

それと早くも、手のひら返しだがw、梁の存在感はまだまだ大きい。それでも匠は、使い続けてほしい。が、しっかり修正点を見つめて、またチームに貢献してほしい。


前半。
立ち上がりから、前からプレスを仕掛けるベガルタ。2分、佐々木匠が激しくプレス、さらにクリスランもDFに詰めてフリーキックをゲット。広島エリアすぐ外、右角近く。三田が直接狙うが、バーの上。4分、広島高橋がベガルタの左サイドからのクロス、コーナーを与える。ショートコーナー。シュミットが出して、2本目。これはしのぐ。

しかし、その後もセカンドボールを拾われ、連続攻撃を受ける。ベガルタ早くも、前からプレスが影を潜める。7分、青山からのパスで裏を取られ、あわや。8分、中央40mのフリーキック、こぼれ球はシュートできず。9分、また裏に出されるが、シュミットが出る。ラインを上げているので、裏は当然空くが、簡単にフリーにし過ぎ。10分、匠から石原がワンタッチで出し、クリスラン、もう一歩。その後、永戸のロングスロー、つながらず。広島のカウンター、また高橋にクロスを入れられるが、中央工藤の頭上を通過、これも危ない。

12分、広島のフリーキックから高橋に裏取られるが、しのぐ。14分、増嶋が裏に出したボールに、クリスラン、もう一歩。16分、ベガルタエリアでキープされるが、ファールで助かる。17分、三田のロングボール、流れる。18分、右に流れた工藤に裏取られ、折り返し、中央はシュミット詰める。20分、広島の柏が匠を振り切り、カットインからのシュート、バーの上。

21分、高橋のアーリークロスに工藤のヘッド、枠外。ベガルタ左サイド、高橋にやられ放題。これでコーナーを与える。エリア内でこぼれ、シュートを打たれそうになるが、なんとか詰める。23分、平岡がかわされ、工藤がフリー、しかし増嶋がカバーに入り、クリア。25分、広島がいったん、スローダウン。ゆっくりとパスを回す。28分、石原が厳しくチャージに行く。このあたりは一進一退。

29分、広島の裏を狙うがオフサイド。30分、大岩のパスから、裏に出た匠が折り返しのパス、クリスラン打てず。31分、広島の裏にロングボール入れるが、流れる。31分、石原がチャージして奪い、クリスランへ。さらに永戸、つながらず。33分、永戸のロングスロー、打てず。35分、ベガルタがボール回すが、なかなか前に運べない。

その後、またしても青山のパスから、高橋に裏取られるが、ファールで終了。助かる。36分、ベガルタのカウンター、クリスランがドリブルから強引にシュート、コーナーを得る。ここからスローインへ。永戸のロングスロー、決まらず。40分、裏取った工藤がすかさずシュート、しのぐがコーナーを与える。こぼれをシュートされるが枠外。

前半は、広島に圧倒的に攻められ、ほとんど反撃できなかったが、なんとかスコアレスで後半へ。

後半。
開始早々、クリスランからクロス、流れる。3分、ベガルタのカウンター、つながらず。時間がかかり、広島のブロックを崩せない。4分、菅井からパスを受けたクリスランのクロス、匠がもう一歩。その後、広島のクロス、ヘッド打たれるが、シュミット。6分、上がった大岩のクロスから、コーナーを得る。平岡の折り返し?のヘッドは枠外。

8分、広島のカウンターから工藤へ。さらにエリア内でキープされ、最後は柏にフリーでシュートを許し、先制される。4戦連続、先手を取られた。今季まだホームで勝ちがない広島だが、これで勢いづく。10分には、アデルソンに、左サイドからコントロールシュート打たれるが、これはバーに当たり、助かる。14分、またも裏を取られて、折り返しをシュートされ、一旦シュミット弾くが、こぼれを工藤に押し込まれ、0-2。今日もずるずると失点を重ねてしまうのか。。。

16分、クリスランがワンタッチで背後に出したボールを、侵入した三田が拾って、左からシュート、枠内捉えるが、千葉に掻き出される。惜しい。19分、菅井に代え蜂須賀、佐々木匠に代え梁を入れる、2枚代え。この間、アンデルソンにイエロー。23分、広島右サイドで、大岩のパスを三田スルー、梁が裏に出すと、三田がえぐってライン際から、右足でのクロス、落ち際を、梁が走り込んでダイレクトでシュート、決まって1点返し、1-2

アイデアのある、梁の2年ぶりのシュートで、失点の流れを食い止め、チームが活性化。どんどん、前からボールを取りに行けるようになる。24分、広島のカウンター、柏がドリブルからのシュート、バーの上。28分、広島エリアアーク付近やや左で、フリーキックを得る。梁が狙う気満々の顔でフェイント、三田の左足シュートは、枠内右上隅をとらえる、完璧なフリーキックで、2-2、同点。三田は今季初得点。

完全にベガルタペースで、珍しく広島がパニック。ベガルタが左右から攻撃。そして31分、梁、富田とつなぎ、左サイドに上がってきた増嶋のクロスに、右から走り込んだ石原がどフリー、高い打点のヘッドをたたきつけ、ゴール。3点目は勝ち越し、恩返し弾。3-2。8分間で2点差を一気に逆転。クリスランは引き付け役で、日本人のベテラン勢が意地を見せた。

広島はすかさず、高橋に代えミキッチ投入。さっそく、広島がカウンター、これはしのぐ。33分、広島がベガルタエリア右奥30mのフリーキック。しのぐ。34分、蜂須賀がカウンターから、ドリブルで中央を上がるが、打てず。その後、広島がカウンター、水本の折り返し、しのぐ。37分、広島は、水本に代えフェリペシウバを入れる。ベガルタも永戸に代え、WBに石川を入れミキッチ対策。

すると、石原が右サイド裏へのロングボール、蜂須賀が追いついて、ゴール前へのクロス。クリスランがダイビングヘッド、その後ろで梁も飛び込むが、ボールは通過。惜しくも決まらず。これが今日の勝敗の分かれ目、タラレバ。39分、アンデルソンに持ち込まれ、エリア内で倒れるがノーファール。ベガルタやや守備的。梁が下がり気味の4-4-2?40分にもアンデルソンのシュート、これはブロック。

42分、裏の工藤にパスを通されるが、しのぐ。コーナーを与える。ミキッチのシュート、またコーナー。3本連続するが、しのぐ。44分、広島はアンデルソンに代え、茶島を入れる。追加時間は4分。1分、ミキッチの仕掛けはライン割る。3分、柏のクロスでコーナー与える。その後、ミキッチのクロスを柴崎がヘッド、右サイドの折り返しを、再び中央柴崎にフリーで打たれ、3-3。ホイッスル直前。最後の最後で勝利を失った。


後半、立て続けに2失点の時は、今日の流れから、また大敗を覚悟した。
しかし、三田が意地を見せ、クリスランとのコンビでシュート。さらに、梁の投入で、前の攻撃にバリエーションが生まれ、8分で3点取っての逆転。ここ数年、完璧にコントロールされていた広島DFを、一時はパニックに陥らせた。

最後の時間使いのところで、DF陣とシュミットの余裕の無さを露呈してしまったが、とにかく、現在下位の広島に勝利を与えず、差をキープ、次につなげたことは、まさに半歩前進。

得点力がある、ということ糧に、失点しても下を向かず、落ち着いてプレーできる時間が増えれば、勝利も増えるだろう。
守備の連係不足は依然あるが、ラインを維持して、WBの上下動、いろいろあるが、ひとつひとつ確認していくしかない。

クリスラン以外にも、梁の2年ぶりの得点、三田のフリーキック直接、そして、増嶋のアシストから石原の今季2点目と、攻撃には光が見えた。


シュート数:8-13、CK:2-8、FK:17-14 得点: 梁 勇基、三田啓貴、石原直樹 (広島)柏、工藤、柴崎  警告:(広島)アデルソンロペス 主審:上田 益也 入場:10,814人