08節:対浦和1-3、5バック不発も梁が久々得点

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J1 2nd 2015年8月22日(土)18:30 ベガルタ仙台1-3浦和レッズ 埼玉スタジアム2002


金園
(ハモン)
野沢  梁

富田  ミンテ
蜂須賀     菅井
    (二見)
石川 上本 鎌田
   (奥埜)
六反

サブは、関、多々良、二見、金久保、武井、奥埜、ハモンロペス。浦和に対抗、5-4-1から3-4-2-1の新布陣か。浦和は、興梠ワントップ、武藤、梅崎、平川、柏木、槙野スタメン。李、ズラタン、高木がベンチスタート。

6時でも30度とまだまだ蒸し暑さ残る埼スタ。ベガルタは浦和の攻撃布陣に対抗して、前を減らして、CBに上本を追加、5-4-1の布陣で臨んだが、中盤の運動量が足りず、柏木らに自由にボールを動かされる。10分、ゴール中央でフリーキックを与えると、柏木に決められ先制許す。

それでも、23分、金園がうまくボールを前線でためて、梁と野沢のワンツーから、斜めに走り込んでフリーの梁が、左足で決めて同点。苦しいながらも、勝ち点1は望めるかと思われた。

しかし、あまりに中盤にスペースを与えて、横一列に並んだだけの5バックは、37分、浮き球、ヘッドとワンタッチプレーで武藤にフリーになられ、1-2と勝ち越しを許す、

後半、ラインを押し上げ、全体に前からのプレスをかけ始めると、チャンスも作り始めるが、なかなかシュートに至らず。30分、興梠に代わって入ったズラタンにコーナーからヘッドを決められ1-3とダメを押された。

前半。
開始早々、左からのフリーキックのチャンス。野沢のキックに菅井が上がってくるが、ヘッド打てず。2分、浦和にクロスを入れられるが、六反抑える。3分、菅井がロングシュート、キーパー。さらに浦和がクロス、興梠届かず。4分、右コーナーのチャンス、弾かれる。7分、ベガルタが回し、左コーナーを得る。西川が、セーブからのロングフィード、浦和のカウンター速攻。しかし、ベガルタゴール中央で、ミンテがファールで止める。ミンテにイエロー。

10分、ゴール中央20mから柏木のフリーキック、六反やや左によっていたところを、右サイドネットに突き刺され、先制許す。5バックで、少なくとも前半は、無失点でという、ベガルタのプランが早くも崩れてしまった。ベガルタのラインは下がり、中盤もプレスに行かないので、浦和は自由にボールをつなぎ、裏を取るチャンスを伺ってくる。コンパクトにしないと、いつまで経ってもボールは取れない。

13分、クロスを入れられるがしのぐ。その後、マイボールもプレスを受けて、なかなか前に送れず、がっつり守られてボールを奪われるという形に。19分、菅井が上がってのクロス、コーナーを得る。野沢のキック、弾かれて、鎌田が戻りながらのシュート?枠外。23分、金園が前でDF背負いながら粘って、梁に落とす。梁が野沢にはたいて、走り出す。野沢がノールック気味に、左サイドへワンタッチ・パスを出すと、斜めに走り込んだ梁が裏をを取り、すかさず左足でシュート、決まって同点。

意気のあった3人による、個人の技がうまく連携につながった得点。梁は今季3点目。しかし、直後の24分、梅崎に裏にフリーで走り抜けられ、六反と1対1、辛うじて止めるが、ボールをこぼし、再び蹴られるが、キーパーチャージで終了。しかし、危なかった。
その後は一進一退、ベガルタはボールをキープされるが、シュートは防いでいた。しかし、31分、中央を抜け出された興梠にシュート、六反反応して止めるが、クリアで浮いたボールを、今後は柏木にヘッドされ枠内、それでも、六反戻りながら、なんとかゴール前で抑え、追加点を防ぐ。

33分浦和のコーナー。槙野に頭で合わせられるが、枠外。34分、森脇のハンドで、左角奥でフリーキックのチャンス。石川がすらすが、合わず。すると、38分、中央から柏木の縦の速いスルーパス、梅崎ワンタッチで横に上げると、興梠がヘッドで裏へ、武藤が動き出してフリー、六反出て来るところを、武藤に簡単にループで決められ1-2。武藤に今季10点目を与えてしまった。ダイレクト・プレーの連続にベガルタのDF陣、なす術なく、ボールを見てるだけ。力の差を感じる失点だった。

相手の攻撃を網にかけるつもりの5バックだったが、こうして崩すんだといわんばかりのプレーで、ややベガルタの選手の連係に迷いが出て来る。それでも、39分、梁から蜂須賀、クロスにファーサイドの菅井、もう一歩。前半の追加時間は3分。右サイドで槙野と上本がユニの引っ張り合いをするが、エキサイトからの抱擁で、お互いに抑え込み、笑顔でおさまる。前半は、結局1-2とリードされて終了。

後半。
2分、浦和に左サイドをえぐられ、森脇のクロス、こぼれたところを、走り込んだ柏木の強烈ミドル、バーの上。4分、ベガルタも富田が前線まで上がってクロス、ミンテのヘッドはヒットせず。ベガルタ、後半はラインをやや上げ、中盤の選手も前に出て、積極的にプレスするようなり、チャンスも生まれてくる。11分、浦和のコーナーをしのぐと、こぼれをミンテがドリブルで持ち上がるカウンター、しかし、最後に息切れしてボールを奪われる。

13分、ひとりで走りまわっていた金園に代え、ハモンロペスを入れる。14分、阿部がロングシュート。16分、野沢のクロスに上がっていたミンテ、もう一歩。18分、菅井にアクシデント、右足首を捻って一旦ピッチに出て、戻ったが自らバツを出す。二見が急きょ入って左サイドへ。蜂須賀が右に回る。ビハインドの状況で、菅井の上がりが無くなったのは痛い。この間、ベガルタ左コーナーから鎌田のヘッド、わずかにバーの上。

19分、浦和は梅崎に代え、李を入れる。さらに、柏木に代え青木が入る。21分、野沢のクロスに、ハモンがうまくラインの裏に抜け出てフリー、角度は無いがヘディングシュートですらす。キーパー。24分、相手のカウンターの前に、上本がエリアすぐ外でファール、イエローを受ける。しかし、浦和のフリーキックは壁。27分、興梠に代えズラタンが入る。浦和さらに点を取るサインらしい。

27分、宇賀神のシュートを弾き、コーナーを与える。キッカーは武藤。これに中央からズラタンが強烈なヘッドで決められ、1-3。これは痛かった。ゾーンの中央であたり負けしていると、失点につながる。30分、浦和のカウンター、李から阿部のシュートは枠外。32分、上本に代え奥埜が入る。4バックから4-1-4-1気味?に戻す。浦和中央でズラタンがうまくキープ、その裏から武藤が入ってきて、一瞬フリーになりかかるが、石川がなんとか止める。

33分、右奥30mのフリーキック。野沢が蹴るが合わず。36分、ベガルタがプレスをかけたところで、浦和のバックパスを西川が捕球。ゴールエリア横の間接フリーキックを得る。梁が浮かせるが、シュートは打てず。時間がなくなっていくが、浦和のカウンターを気にしながらの反撃、しかもがっちり守られ、なかなかシュートできない。

それでも41分、ハモンがカットインからロングシュート、枠内も西川正面。44分、ハモンの左からのクロスに、中央倒れ込みながらの奥埜、打ち切れなかったが、上がってきた梁への落とし、梁がシュートも、滑りこんできたブロックに阻まれ、枠外。決定的だった。追加時間は4分。野沢の放り込みに奥埜、打てず。さらにハモンのクロスにミンテがヘッドを狙うが、枠外。結局1-3と完敗に終わった。

5バックはいまだ未完成で、ただ、ボールをラストパスまで運ばれるのを見ていた、というところもある。誰が中盤でのプレスをするのか、役割分担の練り直しが必要。

それと、前節の野沢の2ゴール、今日の梁のゴールと、ベテラン二人の攻撃は、はずす事ができないものではあるが、守備では、その範囲と強さが、90分では限定されてしまう。理想を言えば、奥埜のような若手と、二人のうちどちらか、という組み合わせがいいように思われるだいが、バランスが難しい。

ともかく、次節ホーム新潟戦は勝ち点3がノルマ。がっちり勝ちに行きましょう。


シュート数:7-13、CK:4-3、FK:16-19 得点:梁 勇基 (浦和)柏木、武藤、ズラタン 警告:キムミンテ、上本 (浦和)森脇 主審:家本政明 入場:33,932人