06節:対川崎2-3、ウイルソン先制、多々良同点弾も逆転負け

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J1 2015年4月18日(土)14:00 ベガルタ仙台2-3川崎フロンターレ ユアスタ仙台



ウイルソン 奥埜
       (山本)
野沢  茂木
(金園)  
梁  富田
  
石川 渡部 鎌田 多々良

六反

サブは関、上本、蜂須賀、武井、藤村、山本、金園。川崎は、大久保、レナト、中村、大島スタメン。小林悠、安 柄俊ベンチ入り。

前半から。川崎がボールを支配する予想通りの展開。しかし、ベガルタも良く詰めて楽にシュートは打たせない。逆に少ないカウンターのチャンスで、決定機を作る。
川崎の猛攻をしのいで28分、野沢のパスから中央富田、奥埜が競って、こぼれをウイルソンが押し込み先制。

しかし、その後、ウイルソンのスルーパスに奥埜フりー、逆に奥野シュートのこぼれウイルソンがフリーと追加点のチャンスがあった、寄せられ決めれ切れず。

後半になると、川崎が船山、小林と攻撃的な選手を投入、中から外、外から中と、動かされ、次第に付き切れなくなると、川崎が次々とシュートを放つ。ベガルタもシンプルにつないで、野沢のダイレクトシュートなどで応戦するが、次第に間延び。

そして24分、28分といずれも、中央の大久保から鋭いスルーパスを通されると、後半出場小林、レナトに裏を取られて2失点。ベガルタも野沢を下げ金園を入れ、中央でボールを納めて反撃を狙う。すると、34分、奥埜のヒールパスに、上がってきた多々良が豪快にミドルシュートを決め、2-2同点に追い付く。

しかし、後半になって再三、裏を取るようになったレナトにチャンスを作られる。39分、またしてもレナトに裏を取られ、速いセンタリングを通されると、大久保に突っ込まれ2-3と勝ち越される。最後は川崎にキープされてなかなかチャンス作れず。試合終了。今季初黒星。

前半。
立ち上がりから川崎がボールを回す。武岡のミドルシュートは枠外。1分、野沢のロングシュートはふかす。4分、カウンター、縦パスにウイルソンが走りこむがクリアされる。5分には、野沢が反転シュートも角度無し。大久保に奥埜がしつこく、ついて守備。6分、川崎がベガルタエリアで細かくつないで、レナトのシュート、枠外。

その後も川崎がパスをつなぎ、ベガルタが詰めて、パスコースを限定する時間が続く。10分カウンター、野沢から茂木、折り返しに梁が突っ込むが打てず。その後、川崎が回し、エウシーニョのシュート、枠外。12分、渡部のロングボール、奥埜が走りこんでエリア内で倒されるが、ノーファールの判定。13分、ベガルタのクリアボールが背中に当たって拾われるが、なんとかクリア。

16分にも、ロングボールに走りこんだ、石川のシュート、こぼれを茂木が粘ってコーナーを得る。これは決まらず。18分、茂木の縦パスにウイルソン、さらに裏に走りこんだ多々良へと、パスをつなぐが、もう一歩。その後川崎がキープ。22分、大久保のロングシュート、キーパー。24分、相手のクリアミスをついてコーナーをえる。左コーナー、キッカーは野沢。こぼれをウイルソンがまたコーナーにする。右も野沢。シュート打てず。

川崎のカウンター、大久保のシュート、鎌田のクリアはバーに当たり、あわやオウンゴール。跳ね返りのクリアして、コーナーを与える。これもシュートされるが、バーの上。そして28分、野沢のパスをウイルソンがスルー、中央で奥埜、富田がつぶれ、こぼれのクリアがウイルソンに当たると、ラッキーなゴールイン。先制。調子がいいと、チャンスボールが転がってくる。ウイルソン今季4点目。苦しい展開でも先手を取った。

その後も、カウンターから奥埜から野沢も、つながらず。29分、中村からレナトへのスルーパス、オフサイド。ぎりぎり。さらにレナトのキープからシュートも渡部がブロック。コーナーを与える。このコーナーで、中央での混戦から角田の強烈シュート、六反がキャッチ。

32分、カウンターから、右のウイルソンがうまくひきつけて、DFの裏にエンジェルパス、抜け出た奥埜がフリー、フェイントからシュートというところで詰められゴールは逃す。決定的。これは決めてほしかった。34分にも野沢のサイドチェンジから多々良が上がり、最後は茂木のクロス、梁がダイクレトのシュート、バーの上。

35分、大島から大久保へパスはミス。36分にも、裏にこぼれてきた浮き球を大久保がシュート、ふかす。38分、川崎に裏を取られコーナーを与える。野沢がオーバーヘッド気味にパスにしようとするが、つながらず。逆に川崎に裏へほうりこまれ、浮き球をレナトがシュート、枠内もぎりぎりで、六反がワンハンドでかき出す。

このコーナーから、こぼれに裏をとられそうになるが、オフサイド。41分、ベガルタが回す。右奥40mのフリーキック。裏に出た奥埜がコーナーをゲット。キッカーは野沢。渡部のヘッドはヒットせず。42分、ベガルタのカウンター、多々良のクロスに奥埜がシュート、キーパーの弾いたボールが、中央フリーのウイルソンの前に飛ぶが、シュートのタイミングが合わず、外す。決定的。

40分、川崎のコーナー。これは決まらず。前半のはじめは裏にクロスを入れていた川崎が、終盤はラインぎりぎりにほうりこんで来るようになった。それでも六反のセーブなどもあって相手の猛攻をしのぎ、1-0でリードして前半終了。2回の追加点のチャンスがもったいなかった。

後半。
早速、風間監督が動き、DF武岡に代え松本から移籍のFW船山を入れてくる。ベガルタは、左サイドを攻めてボールをゆっくりキープ。スローインを繰り返し、前進。2分、川崎エリア角でフリーキックのチャンス。キッカーは梁。こぼれ球に茂木シュートはヒットせず。そろそろ枠内に飛ばしてほしい。キーパー正面でもいい。

その後、川崎のカウンター、シュートまで行かれるが、クリア。その後はベガルタのカウンター、ウイルソンのシュートもクリアされる。カウンター合戦では、ベガルタは消耗しそう。6分、ベガルタのカウンター、奥埜のクロスに野沢がダイレクトのシュート、枠内も弱く、キーパー。その後は川崎のカウンター、しかし、これはスローダウンさせる。

8分、大島からのスルーパスに抜け出した船山がフリー、しかしシュートは枠外。助かる。10分、レナトのシュートのこぼれを大久保がシュート、これはふかす。川崎がつながり出したが、相手のシュートミスで救われている。11分、梁にイエロー。足裏見せてのスライディングはいけません。

13分、ベガルタエリア左横で川崎のフリーキック。レナトのキック、こぼれをヘッドされるが枠外。15分、ベガルタも相手の右奥のフリーキックを得る。こぼれ球を野沢がダイレクトシュートするが、当たりが弱く、キーパー正面。16分、川崎のカウンター、レナトのシュートはキーパー。17分、川崎は森谷に代え、ベガルタの天敵、小林悠を入れる。

18分、レナトがドリブルで抜け出しフリーで侵入、ラストパスはクリアするものの、前半のように付き切れなくなっている。危ない。また、間延びしてきている。22分、大島のシュート、六反さわって、コーナー。こぼれ球を角田にシュートされるが、また六反が抑える。

23分、鎌田が相手ボールをカット、そのまま持ち上がるが、ラストパス出せずに、またカット返される。そして24分、中央の大久保から、鋭いパスを左の小林に通され、野沢が滑ってブロックしようとするが、切り返しでフリー、決められ同点とされる。なんとかしのいでいた守備を、ついに崩されたベガルタ。

勢いづく川崎に中央、サイドと振り回されて、余る人間を作られると、28分、またも大久保から、右のレナトにスルーパスを通され、フリーでシュートを許し、あっという間に逆転許す。失点した後、受身のままで、ペースを変えられないのは、ナビスコの名古屋戦と同じ。これは課題。

30分、ベガルタもようやく野沢に代え金園を入れ、トップへ。奥埜が一列下がる。ベガルタが攻撃のギアを上げる。フリーキックからウイルソン経由、金園がシュート、こぼれを茂木がシュートも枠外。さらにウイルソンがドリブルで上がり、クロスに梁がヘッド、コーナーを得る。しかしコーナーはクリアされる。

そして、35分、ウイルソンのキープから奥埜がヒールで中央に流し、上がってきた多々良が、ダイレクトで豪快なミドルシュート、決まって2-2同点。多々良J1初ゴール。

にこりともせずに、すぐにボールを持ってセンターサークルに戻り、勝ち越しを狙う多々良。しかし、ベガルタの攻撃は空回り。川崎のカウンター、コーナーを与える。37分にも川崎のカウンター、ベガルタ右サイドの裏を取られるが、なんとかクリア。38分、富田が相手ボールをカット、ドリブルで持ち上がり、ウイルソンへのパス、通らない。

39分、ベガルタは奥埜に代え山本を入れる。今季初出場。ピッチ内に、山本、多々良、船山と去年の松本のメンバーが揃った。しかし、直後、レナトがスピードあるドリブルでキープ、えぐってゴール前を横切る早いパス、大久保に2列目からどフリーで詰められ、3点目を許す。多彩な攻撃と、終盤でも落ちないスピードについていけなかった。

3点とって、川崎はレナトを下げ井川を入れて守りを固める。43分、大久保にイエロー。中央35mのフリーキックを得る。セカンドを拾って、放り込み2本つづけるが、ベガルタは味方同士でかぶってしまうなど、焦りがあって打てず。44分、山本、茂木とシュートするが、いずれもブロックされる。

追加時間は5分。キープ力に自信のある川崎はゆっくりとパスを回して、ベガルタのミスを待つ作戦。2分目、それでもコーナーのチャンス。渡部がヘッドに当てるが枠外。結局、最後は時間を使われ、試合終了。2試合連続で追い付かれ、今回は逆転負けの悔しい結果となった。

力の差がある対戦ではあったが、前半の厳しい守りからの決定機を決めて、先に2点目をあげていれば、展開も変わり、勝利もあったかもしれない。また、失点した後に、ペースを変える、選手とベンチの工夫がほしいところ。この課題は、これからもありそうなので、チェックしておいて欲しい。

カウンター応酬という、不利な展開になってはしまったが、多々良のゴール、山本の復帰と、今後への光も多少はある。ウイルソンも好調を持続している。

相手が形を変えてきたときの守備の応用力、簡単ではないが、それもないと本当の堅守にはならないのだろう。出てきた課題を次に活かして欲しい。


シュート数:20-22、CK:5-7、FK:12-6 得点:ウイルソン、多々良敦斗 (川崎)小林悠、レナド、大久保 警告:梁 (川崎)大久保 主審:西村雄一

尚、この試合前の「復興ライブ」には、Rakeが出演しました。