26節:対川崎1-1、死力を尽くすドロー、ウイルソン久々得点

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J1 2014年9月27日(土)19:00 ベガルタ仙台1-1川崎フロンターレ 等々力



ウイルソン 赤嶺

野沢  太田
    (鎌田)
梁  富田

石川 角田 上本 菅井
          (村上)

サブは、桜井、鎌田、村上、武井、武藤、中原、柳澤。川崎は、大久保、小林、レナトの3トップ。中村憲剛、谷口スタメン。森嶋、稲本ベンチ入り。

ペース配分度外視で、意外にも、前からプレスをかけて、コンパクトな布陣でボールを奪い行くベガルタ。パス回しから、川崎にシュートを打たれても、コースを限定、しのぎながらカウンターを狙う展開。


ベガルタゴール前で、中村を中心に多彩な展開を図ってくる川崎に対し、いい距離間で、相手のパス&ゴーに離されず着いていく、しつこい守備が効いて、川崎がパスミスするところをカットして、角田から太田などで、カウンターに持ち込む。しかし川崎の守備も堅く、なかなかシュートまで至らない。

しかし、41分、川崎のレナトのシュートがポスト。跳ね返るところ。すかさずカウンター、最後はウイルソンが決めて、耐えに耐えたベガルタに、ご褒美のような先制。

後半は、間延びして、次第に川崎ペース。パスをワイドに展開されるようになるが、ゴール前で集中してなんとかクリア。しかし、後半44分、終盤入ってきたデカモリシに、中村からのピンポイントパスを強引にヘッドでねじ込まれ同点。

追加時間4分。ベガルタはカウンターから。赤嶺がクロス、中央につめていた野沢がフリーでヘッド打つが、キーパーのファインセーブに合い、ドロー。


前半
18,000人超、満員の等々力にベガサポも多数参戦の模様。
ベガルタは、試合開始からコンパクト。積極的に前からプレスをかけ、相手に楽にパス回しをさせない作戦。しかし、キープ力のある川崎は、ボールをベガルタエリアに運んでくる。

3分、レナトがミドルシュート、関正面。4分、中央のウイルソンから右の太田に振って、クロスもDF。5分、レナトのグラウンダーのパスは、ゴール前を横切る。さらに、中村憲剛のパスに、レナトが走りこんでのシュート、角度無し。6分、太田がクロスもキーパー。その後、大久保にシュートを打たれ、コーナーを与える。右コーナーはレナト。ベガルタ守って、カウンター、しかし太田のドリブルはカットされる。

コンパクトな守備、ハイプレスを続けチャンスを作る。10分、パスカットから上がって、梁が素早くシュート、バーの上。さらに太田のクロス、ウイルソンには合わず。その後、野沢が折り返し、太田へのパスは合わず。さらに飛び出た梁が、相手のパスをカット。14分、ベガルタが回して、こぼれ球を太田が、左足でグラウンダーのシュート、枠内も、ややや弱く、キーパーに触られ、コーナー。これはファールで終了。

16分、川崎田中のクロスで、コーナーを与える。このクリアボールを角田が自陣奥から右前方の太田へ、サイドチェンジ。しかし、流れる。18分、川崎にカウンターをかけられ、レナトに裏を取られそうになるが、上本が止める。コーナーを与える。これはクリア。その後も川崎の球回しに執拗についていき、決定機を作らせない。

23分、パウリーニョにイエロー。川崎エリアやや右奥30mのフリーキック。梁のキックは決まらず。24分、大久保がミドルシュート、関が弾いて止める。その後、野沢のクロスに赤嶺のヘッド、ヒットせず。25分、赤嶺がプレスでボールを奪い、ウイルソンのシュート、角度無く、キーパー。26分、ベガルタゴール、やや左30mの川崎のフリーキック。決まらず。28分、大久保がカットインするところ中央で倒し、25mのフリーキックを与える。

中村の直接シュートは、巻いて落ちたが枠外。32分、角田からウイルソンへのパスが通るが倒され、左ライン際でのフリーキック。野沢のキックに赤嶺が飛び出し、スラィディングでゴールに押し込むが、オフサイドの判定。その後、川崎にボールを回され、辛抱の時間。35分、ウイルソンがドリブル前進、右に太田がフリーでいたが、自分で強引シュート、枠外。その後、角田から太田へのパスが通り、クロス、赤嶺もう一歩も、コーナーを得る。クリアされる。

40分、川崎のカウンター、中村のクロスに、ラインの裏に抜けたレナトにフリーであわせられるが、シュートは、ファーサイドのポストに当たって、弾かれる。危ない。そのボールを拾って太田から追い越していく菅井へパス、菅井からのグラウンダーのパスを、エリア角で赤嶺がポスト、粘って落とすと、ウイルソンが、ノーステップで、枠の外から巻いて入るシュート、決まって先制。この流れは良かった。ウイルソン約5ヶ月ぶりの今季3点目。

その間、レナトが自分のシュートの着地で足を痛め、ピット外へ。結局、森谷に交代。43分、川崎のコーナー、ヘッドをあわせられるが、ヒットせず。前半はハイプレスが奏功、攻められながらも、ベガルタペースで1点リードのまま終了。

後半。
川崎は4-2-3-1から中村をボランチに下げ、小林、大久保が2トップの4-4-2に変更。3分、川崎のコーナー、これは守る。6分、川崎に裏に入られるが、オフサイド。7分、相手をプレスで追い込んで、スローインにする。8分、ベガルタもカウンター、野沢のパスに赤嶺。9分、大久保はベガルタゴール中央で一瞬フリー、シュートするも枠外で助かる。

ベガルタは前半プレスで消耗したのか、次第に間延び。戻りも遅くなる。しかし、左35mでフリーキックを得る。キッカーは野沢。浮き球にうまく飛び出た上本がフリー、しかしシュート打てず。その後、カウンターを受けるが、菅井がなんとか戻り、止める。11分、小林のパスを受けた中村?にフリーで侵入され、至近距離のシュート、関がワンハンドで触り、弾く。これも危ない。

15分、川崎はパウリーニョに代え小宮山が入る。すると、ワイドに川崎にボールを回され、ベガルタはばらけた守備。相手にパスミス拾ってカウンターするも、前半と違って、前に人が少なく、シュート打てず。さらに中村から小林へのパスを通されるが、なんとか止める。20分、中村憲剛にイエロー。本人悔しがっていたが、足裏見せてはいかんでしょう。

しかし、後半は川崎の一方的ペース。疲れたベガルタにカウンフル剤は?24分、川崎のコーナーは、赤嶺がヘッドでクリア。25分、回されて、中央からシュートされるが、これは関の正面。28分、また川崎が回し、シュート、コーナーを与える。これは関がキャッチ。ここでベガルタは菅井に代え、村上を入れ、そのまま右SB。早速その村上が上がってクロス、コーナーを得る。いちど弾かれるが、こぼれを中央から村上がミドルシュート、枠外。

33分、ウイルソンがうまくキープ。コーナーを得る。こぼれ球を太田がシュート、枠外。34分、カウンターからウイルソンがキープ、シュートするが、バーの上。川崎は登里に代え、デカモリシこと森島を入れる。38分、ベガルタも太田を下げ、CBの鎌田を入れる。ベガルタは角田がアンカー、赤嶺が一列下がる4-1-4-1か。

ベガルタはパスをつないでも、シュートまでいけない。39分、川崎のロングシュート、クリア。さらに大久保がキープするが、赤嶺はじめ4人で囲み、イラついた大久保のファールを誘う。42分、川崎のコーナーキック。そこから連続攻撃され、最後は富田が、ゴール枠内からクリア。さらに中村のクロスに大久保、オフサイド。

44分、蹴り合いでボールが行き来する。そして追加時間に入ろうとするところ、中村が自陣からのロングボールを放り込み、中央で張っていた森島が、鎌田を空中で払いながらヘッド、決められ同点。富田が中村の目の前いたが中村へのプレスが甘くなっていた。

追加時間は4分。ベガルタはフリーキックからコーナーと、チャンス得る。その後、赤嶺が右サイドをドリブルで上がり、クロス、中央で一瞬フリーになった野沢が頭を振って、ファーサイドを狙ったヘッド。枠内も。キーパーのファインセーブに合い、試合終了。勝ち点1どまり。

走りに走って、大久保や中村、小林にも、ぎりぎり付いていたベガルタ。勝ち点3を逃したのは、もったいないが、リーグ最強の攻撃陣を相手に、今できる内容を 愚直に繰り返し、守備から攻撃につなげた。

シュート数:11-14、CK:6-9、FK:13-12 得点:ウイルソン (川崎)森島  警告:(川崎)パウリーニョ、中村憲剛、田中裕介 主審:榎本一慶


ウイルソンには復活弾も出て、その後の動きが良くなった。勝ち点1と、最低線の結果ながら、連敗をストップ、次につながる試合にはなったと思う。

野沢に代え武藤と入れて、中村を追わせろという意見が多いが、確かにその方が、逃げ切れたのかもしれない。しかし、武藤ひとりで、ファール無しで抑えこめるか。確率を考えれば、交代すべきとは思うが、絶対的に中村を押さえこめるのか。決まらなかったが、最後の野沢のヘッドを見ると、その差は微妙な結果論であると思う。

さて、勝ち点1以外に、ともかく、打つ手無しという連敗状況から、ひとつの形で一定の手ごたえをつかんだ。ウイルソンは明らかに得点後に余裕のあるプレーが見られた。角田の展開力が戻ってきた。

試合はまだまだ続く。次はホームでFC東京と対戦。さらなる強敵であっても、キーマン河野を封殺して、勝ち点3を目指す。