06節対FC東京2-1、角田、ウイルソン弾で先行、猛攻を凌ぎ逃げ切る

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J1 2013年4月13日(土)14:00 ベガルタ仙台2-1FC東京 ユアスタ仙台



柳沢 ウイルソン
(ヘベルチ→松下)   
梁    太田
    (佐々木) 
角田   富田

和田 石川 鎌田菅井
 
水曜日のACL、FCソウル戦と先発同じ。サブは桜井、蜂須賀、松下、ヘベルチ、佐々木、武藤、中原。FC東京は、渡邉ワントップ、長谷川、東、ルーカス先発。ネマニャ ヴチチェヴィッチ、李、平山、石川直宏ベンチ入り。

好天に恵まれたユアスタ。13,655人はちと寂しい。15日間で5試合目のベガルタ。
華麗なパス回しを誇りながら、リーグ戦で連敗中のFC東京だが、試合序盤からボールを展開し、ベガルタは守勢。

しかし、角田を中心にはっきりした守り、和田がルーカスにまとわりついて抑え、ブツ切りの攻撃にさせる。ベガルタはさすがにウイルソン、梁に疲れが見えるが、時折カウンターで隙をうかがう。前半はスコアレス。

後半開始早々、中央25mから、角田が、思い切りのいいミドルシュートをサイドネットに突き刺し、先制。これでエネルギーを補完したベガルタが、リズム良くパスを回せるようになり、反撃開始。

14分には、梁のスルーパスを受けて、スピードアップしたウイルソンが、左サイド角度無いながら、強烈な弾丸シュートを決めて2点目。しかし、3点目が奪えないところで、途中交代で入ってきた李、平山のキープ力に手こずり、しばしばピンチを招く。33分、とうとう、コーナーから、平山の落としを李に押し込まれ、1点返される。

その後もFC東京の圧力の前に、ゴール前でキープを許し、コーナーなどで押し捲られ、フリーのシュートも数本打たれるが、DFの寄せもあってか、FC東京高橋らが悉くはずしてくれ、そのまま試合終了。厳しい連戦を見事勝利で締めくくった。


前半。
開始からFC東京がボールを回す。相手がフリーになりかかるがパスミスで助かる。FC東京何かが変。4分、相手ゴール前のこぼれ球に柳沢が突っ込むがキーパー。中2日にもかかわらず、35歳の動きはいい。5分、FC東京がワンタッチパスでラインの裏を取ってくるが、オフサイドにかける。際どいが、ここまでリズムには乗せていない。7分、林のゴールキックから相手ゴール前まで迫るが、カットされカウンターを食らう。ファールで終わり助かる。

9分、ウイルソンにボールが収まらないところを、カウンターで一気に徳永にスピードアップされ、シュート打たれるが、林の正面。ここまで緊張感のある展開、ベガルタはシュートも無いが、相手の攻撃も何とか遅らせている。特に和田がルーカスを自由にさせていいないのがいい。その後一進一退。

14分、相手ゴール前でようやくボールを回し、最後は上がった菅井のミドルシュート、枠外。16分、今度は左サイドの和田が上がって仕掛けていくが、クロスは上げられず。17分、ベガルタのカウンター、縦1本に菅井が上がってコーナーを得る。このセットプレーで鎌田がヘッドあわせるが、ヒットせず。19分、ウイルソンから裏の角度にパスが通り、最後は太田へのラストパス、通らず。今季トライしているボランチの攻撃参加の形が出た。

20分、ベガルタゴール前でこぼれ球をつながれ、鎌田クリアもコーナーを与える。長谷川?のシュートは枠外。22分、和田がしつこの守備でルーカス抑える。24分、中央で富田が後ろからパスを取られ、そのままミドルシュートされるが、枠外。後ろ向きになった瞬間を狙われている。25分、回されてラストパス出されるが、オフサイドにかける。30分、ベガルタが細かくつなぎ、サイドは太田がクロス入れるも合わず。32分、ベガルタがボールをつなぎ、和田が上がってエリア内侵入も、クリアされる。

その後、角田がチャージされ、FC東京のカウンター、左右の大きい展開から最後は中央から米本?のシュート、バーの上。危ない。36分、菅井にイエロー、ベガルタ右サイド奥のでフリーキックを与える。これは守る。38分、ベガルタがボールをつなぎ、太田のシュート、こぼれるところ、富田が2発続けてのシュートも、DFにブロックに遭う。

40分、ベガルタゴール前やや右25mのフリーキックを与える。壁でコーナーへ。43分、ベガルタゴール前で富田が体を張って守る。44分、相手のクリアミスでコーナーを得るが、シュートは決まらず。さすがのウイルソンも疲れでキレがなく、中々ボールをキープできなかった。前半はスコアレスで終了。

後半。
開始2分、柳沢から冨田へとパスがつながり、中央の角田へ。角田DFをひとりかわして右足で腰を入れたキック、巻いたシュートは、権田の手をかすめて、ゴール左のサイドネットを、内側から突き刺し、先制ゴール!角田一年ぶり、今季初のゴール。劣勢の中で、ベガルタが息を吹き返す。4分にも、角田からウイルソン、梁とパスがリズム良くつながり、クロスもシュートはないし。8分、ウイルソンがためて、梁へのパス。梁から最後は柳沢のシュート、キーパー。

9分、ベガルタの左サイドをするすると上がってきた高橋に、ミドルシュート打たれるが、枠外。危ない。10分、和田が粘ってボールを奪うと、ウイルソンにつながり、左からのシュート、キーパー。コーナーを得る。ここでFC東京は渡邉に代わり李が入る。梁のコーナーキックは直接キーパー。12分、ルーカスにエリア内でキープされ反転シュート打たれるが、枠外。危ない。13分、鎌田が自陣がから持ち上がっていくが、なかなかパスを出さないでいると、チャージされ、倒れながら足で奪い返そうとするところで、イエローを貰う。

15分、その後のカウンター、梁が左サイド自陣から縦の絶妙のスルーパスに、走り抜けたウイルソンがドリブル前進、DFの脇、角度ないながら左足の強烈弾丸シュート、ファーぎりぎりに決まって、2点目。ウイルソン、今季3点目。今日の思うように動けない自分への、怒りを込めたような強烈なゴールだった。疲れていても、決めてくれるのがイ大な選手。

17分、和田が相手ゴールライン際で粘ってゴール奪うと、シュート、ボールが浮いたところを柳沢のたたきつけるヘッド、キーパーに阻まれる。惜しい。18分、太田に代わり佐々木が入る。入るなり、いきなりスピードでライン際までえぐってのクロス、コーナーを得る。ここは石川にシュートチャンスがあったが打ち切れず。FC東京、ルーカスを諦め平山を入れる。

22分、ウイルソンのパスに、梁が裏に抜けドリブル前進、コーナーを得る。ここでの梁のキックは直接枠内に飛んでいくが、権田が抑える。25分、李がドリブルで持ち込みそのままシュート、これは林の正面。28分、裏へロングボール入れられるがオフサイド。29分、左サイドでパスを受けた角田が、DFを引き摺りながら、中央へ。強引ミドルシュートはバー。惜しい。

直後、今度はFC東京太田の左足シュート、林正面。30分、柳沢に代えヘベルチを入れFWへ。33分、FC東京のコーナーから、高橋?にどんぴしゃヘッド打たれるが、枠外。助かる。触ったか、再びコーナーを与えると、ニアの低いボールを平山に落とされ、つっこんできた李に押し込まれて、1点返される。低いボールで一瞬エアポケットができた。

34分、自陣でヘベルチがバックパスミスでコーナーを与える。これは守る。38分、平山のシュート、勢い無かったが林がハンブル、なんとか抑える。その後、菅井上がってのクロス、ファールで終わる。40分、ゴール前で回され、李の左足シュート打たれるが、枠外。助かる。41分、交代で入ったヘベルチを下げ、松下を入れる。

42分、相手DFがクリアミス、これを拾ったウイルソンから、右サイドフリーの佐々木へ。佐々木がロングシュート狙うが、ヒットせず、キーパー。43分、松下がハーフライン付近で厳しくチャージ、相手からボールを奪うと、ウイルソンが受けて、シュートもキーパー。44分、フリーの徳永にヘッドを打たれるが、枠外。危ない。

追加時間は4分間。左ライン際30mのフリーキックを与える。梁がつっかけて上がっていくが守られる。その後、FC東京にまたコーナーを与え、こぼれ球をフリーの太田にボレーで狙われるが、シュートは枠外。角度はなかったが、完全に空いていてた。このピンチを凌ぎ、ゴールキックを蹴ったところで試合終了。ACLから2連勝。

疲労がピークの中、比較的元気な角田、和田をはじめ守備陣が粘り、相手のリズムを作らせなかった。流れからの角田、ウイルソンで2点先行して楽になり、相手の追撃を1点におさえ、最後は猛攻を凌いで勝ち点3を死守。怪我人多発の中でも勝ちきったのは大きい。

この試合では、和田が、体格差のあるルーカスをほぼ完封。相手の自在なポジション・チェンジを鈍らせたのが大きい。リーグ初戦とは別人のようだった。柳沢も中2日の割りには、動けていて、林のゴールキックの受け、相手へのプレス、パス出しと厳しい試合の中で相手に警戒させる動きで、前半、疲れ気味のウイルソンの分を補った。その分、ウイルソンは後半からギアチェンジできた。

ただ、ヘベルチはFWの位置でであまりボールに触れず、戸惑っている感じだった。赤嶺は少し時間がかかりそうなので、控え陣FWの奮起を期待したい。まずは休養。これも選手にとっては、大事な仕事。月末からの連戦に備えてほしい。


シュート数:12-13、CK:5-6、FK:17-15 得点:角田 誠、ウイルソン  (FC東京)李 忠成  警告:菅井、鎌田 (相手)加賀 主審:東城 穣