05節対磐田2-2、ウイルソンのスーパーゴールでロスタイムに追いつく

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2012J1 4月7日(土)14時 ベガルタ仙台2-2ジュビロ磐田 ユアスタ仙台



ウイルソン 赤嶺

関口 太田
    (武藤)
角田 富田
    (松下)
田村 上本 渡辺 菅井
(柳沢)             

サブは、桜井、渡辺広大、内山、松下、サッコーニ、柳沢、武藤。磐田は、前田ワントップ。山田、松浦、チョ、駒野が先発。阿部吉朗がベンチ。

朝から時折雪が舞う仙台。試合が始まっても時々雪が降ってくる。これはベガルタに有利かと思われたが、サックスブルーの審判団が入場して嫌な予感。そして予想通り、細かすぎて流れが止まり、結局カード増える展開に。

試合は互いのストロングポイントを消しあう展開。ベガルタが磐田の前田を鎌田が、駒野は関口がスピードに持ちこんで自由にさせない。磐田も赤嶺や太田を挟んでチャンスを作らせなかった。

そんな中でキレキレだったのがウイルソン。ボールキープ、スピードあるドリブル、そして枠内シュートと、相手キーパーのファインセーブと微妙なオフサイドに2点損したが、最後の最後に見せたのがスーパーゴール。

後半磐田に先制された後、ポストプレーで、関口の同点弾を呼び込んだウイルソンだったが、2点目を中央から決められ勝ち越され、ややベガルタイレブンが下を向く中で、何度もノーゴールの判定にひとり燃えていたウイルソン。

試合終了間際のロスタイム5分目。菅井のロングボールを胸トラップでショートバウンドさせると、反転、迷わず左足で抑えたシュート、ゴール右隅に決まって、起死回生の同点弾。

ウイルソンのスーパーゴールで、勝ちに等しいドロー。相手の勝ち点2を減らし、こちらは1点乗せて、次につながる。


試合開始前に磐田サポから東日本支援のビッグフラッグか掲げられた。ありがとう。鎌田選手のJ1通算100試合出場で、花束贈呈。

前半。
開始早々、前田にイエロー。ついで赤嶺がキーパーにプレス。2分、今度は富田のフォアチェック、しかしその後つながらず。その後一進一退、互いにスペースがない。5分、ベガルタエリア左角奥30mのフリーキックを与える。キッカーは駒野。これはクリア。7分、磐田のカウンター、コーナーを与える。このコーナーから前田のヘッド、ホームランで助かる。9分、太田のパスを受けたウイルソンのクロス、ブロックされる。

また、中盤でのせめぎあい。互いにシュート無し。13分、磐田の速攻からゴールラインまでえぐられ、折り返される大ピンチ。林がなんとかセーブ。15分、パスカット応酬。ベガルタは後に下げて上本からのロングボール狙うが精度欠く。16分、田村がかわされ裏を取られるが、関口が光速の戻り、守る。19分には、カウンターから関口が持ち込み、赤嶺へ。赤嶺からパスを受けたウイルソンが左に流れながらのシュート。枠内もキーパに弾かれコーナー。2本連続、こぼれをウイルソンがシュートも決まらず。

21分にも、相手エリアのこぼれ球をウイルソンが左足の枠内シュート、しかしキーパーに阻まれる。24分、ベガルタエリア中央の前田に出たボールを、鎌田がカット。さらに、関口が駒野と競争、自由には蹴らせない。25分、ウイルソンのキープから太田が侵入、コーナーを得る。これは決まらず。中央のはチョがいるので、ただ入れてもヒットできない。28分、太田のクロスが延びてシュートのようになり枠内へ、キーパー。30分、今度は磐田のカウンター、左右にワイドに展開され、危ないところだったが、ラストパスは流れて助かる。

33分、赤嶺のシュート、バーの上。34分、関口が相手パスカット、太田に渡すが、打たず。36分、ベガルタエリア右ライン際35mのフリーキックを与える。これはクリアもコーナー与える。このコーナーキック、いったん林がキャッチするも落とすが、抑える。41分、磐田のカウンター、ラインの裏に抜けられるが、ここはオフサイドに嵌める。42分、角田にイエロー。44分、ベガルタの左サイドを上がった駒野に、左足に持ち変えられてクロスを入れられる。しかし、クリア。結局、前半はスコアレスで終了。

後半。
開始早々、林のゴールキックから赤嶺がキープ、回して、最後は関口がシュート。5分、こぼれ球を回してシュート、クリアされる。7分、菅井から太田と縦パスを通し、コーナーを得る。こぼれを回してシュートもオフサイド。9分、ベガルタが高速カウンター、関口のクロスから中央フリーのウイルソンがシュート、ゴールネットを揺らすがオフサイドの判定。珍しくウイルソンが抗議。

これでウイルソンがトップギア。10分には巧みなボールキープから、粘ってクロスを上げて、赤嶺ヘッド。バーの上。ベガルタに得点の匂いがしてきたところで、集中切れ。12分、山田大記にするする右サイドを上がられると、クロスを林とDFの間に放り込まれ、こぼれを菅沼に押し込まれ、先制許す。一端副審はオフサイドの旗を揚げたが、ゴールに変わってしまった。ベガルタもすぐさま反撃。14分、磐田陣内左奥35mのフリーキック。珍しいウイルソンのヘッドはたたきつけて、枠内を捉えていたが、キーパーに掻き出されてしまう。惜しい。この間、ウイルソン、磐田の山本にイエロー。

20分、太田の放り込みは跳ね返される。23分、ウイルソンがえぐってのクロス、流れる。さらに関口がエリア内にドリブル侵入、コーナーを得る。菅井のヘッド、決まらず。23分、太田に代え武藤が入る。しかし、スペースを消され、かわしきれない。27分、赤嶺の縦パスを中央でウイルソンがキープ。そこに猛然と上がってきた関口に、いいタイミングで倒れこみながらパスを出し、キーパーと1対1の関口が冷静に決めて2年ぶりのゴール、同点。このスピード感、ひさしぶり。

30分磐田がスルーパスを通してくるが、流れる。31分、田村が止めてコーナーを与える。こぼれを関口がカウンター、しかしシュートまで至らず。すると32分、磐田の山本に冨田がかわされ、中央をドリブルでキープされ、フェイントからのシュート、林が逆をつかれ2点目を献上、またリードを許す。DFはいたが、今季始めて中央を突破された。反撃ムードの中の失点で、ややこれで下を向いたベガルタイレブン。35分、ここで冨田に代え松下入れる。しかし、ナビスコの疲れがあるのか、パスの精度を欠く。

36分、ウイルソンがスピードに乗ったドリブルからクロスを入れるが、打ち切れず。39分、磐田のチョにイエロー。40分、磐田ゴールやや右25mのフリーキックのチャンス。キッカーは松下。決まらず。42分、田村に代え柳沢が入る。武藤が左サイドバックに回る。43分、磐田にカウンターでコーナー与える。なんとか守る。倒れても外に出ず、立ち上がらず、ピッチ内で水を飲んだり、主審を嘗めて時間を使う磐田。

ロスタイムは5分間。攻め込んでもファールやオフサイドでなかなかシュートまでいけない。関口にイエロー。時間がなくなってくる。キープに入る磐田。なんとかマイボールにした5分目。自陣から菅井のロングボール、中央でDFを背負いながら、胸トラップで受けたウイルソンが、反転しながらショートバウンドのボールを迷わず左足シュート、鮮やかにゴール右隅に叩き込んで、同点。直後に笛。厳しい試合をなんとかドローに持ち込んで。首位をキープした。

失点のシーンは今季始めて崩されて反省点が残る。DF間の譲り合いのような場面もあった。また何度か、後に戻して上本からビルドアップする場面があったが、フリーなのに下を見て、ルックアップしない。これでパスの精度を落としている。前田を抑えていただけに、そこは修正をお願いしたい。
次節アウエー柏戦で、角田が出場停止となる。新コンビでのしのぎが、どうなるか。

一方、関口のスピード、スペースを作って田村の上がりを促す動き、そしてゴールと復活が見えた。ウイルソンはキレキレ。いいパスを出してやれば、ゴールを量産できる。守備やドリブル、ポストと、スピードあるプレーは大きな武器だ。守備連携のチェックとさらなる厳しい攻めで上を目指したい。


シュート数:10-3、CK:7-3、FK:19-23  得点:関口訓充、ウイルソン (磐田)菅沼実、山本  警告:角田、ウイルソン、関口 (相手)前田、山本、チョ 主審:吉田寿光