27節対横浜FM3-1、逆転快勝、角田同点、柳沢逆転、赤嶺ダメ押し弾

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J1 27節 2011年9月24日(土)15:00 ベガルタ仙台3-1横浜FM 日産スタ



赤嶺 柳沢
    (太田)
梁   松下
    (ディエゴ)
角田 富田

朴 曹 鎌田 菅井
(田村)    
サブは桜井、渡辺広大、田村、高橋義希、ディエゴ、太田、中原。横浜FMは、渡邉千真、小野の2トップ。谷口、長谷川先発。中村、小椋は欠場。センターバックの栗原を左サイドで使う布陣。

秋の空気と共に、梁が復調。守備に攻撃に相手を霍乱、2アシスト。
試合は開始3分で柳沢がボールを奪われ、先制を許すが、10分、松下の落としから角田ダイレクトのミドルシュートで同点。12分には自陣からのフリーキックから速攻、フリーの梁が左足クロス、中沢の前に出た柳沢が、得意のファーサイドへのすらしヘッドで、逆転。ミスを帳消しに。

その後もベガルタはラインを上げ、コンパクトな守備から中盤でパスカットを狙い、相手の攻撃の連動を作らせない。すると、後半10分には、林のゴールキックを相手がクリアミスするところ、冷静に梁がヘッドでパス、赤嶺が胸トラップから楽々流し込んでとどめ。赤嶺5試合連続。

その後もゲームをコントロールしながら、相手の焦りを誘い、途中出場の太田やディエゴがラストパスを出し、決定を作り、得点機は多かった。欲をいえば、あと3点は取れたかも。あんまり分のよくないマリノスに、日産スタジアムでちゃぶらせてもらいましたw中沢の焦り顔が気持ちいいw

気温24度、湿度33%と乾いた日産スタジアム。

前半。
せめぎあいから2分、横浜FMが中盤からプレス、柳沢がボールを奪われ、そのまま横浜FMが谷口、小野とつなぎ、最後は追い越してきたDFの小林に侵入され、フリーで打たれ、失点。0-1。オフサイドトラップのかけそこないか、裏をがっちりとられた。ただ、これでがっくりくるかと思われたベガルタだが、すぐに切り替え。角田のミドルシュート、ブロックされる。さらに相手陣でボールを回す。しかし、横浜FMにブロックを敷かれ、なかなか中に入れない。

しかし、9分、スローインから柳沢が後に蹴りこむと、相手ゴール中央の松下のところへ。松下が落とすと、角田がダイレクト、グラウンダーのミドルシュートを豪快に蹴りこみ、決まって同点、1-1。あっさりと追いついた。これでベガルタが気持ち優位に。10分、横浜FMのコーナー、こぼれを回されるが、守る。そして自陣のフリーキックから、左サイドでフリーの梁にボールがつながる。梁の左足クロスに、うまく中沢から離れた柳沢が、得意のひねったヘッドで、ファーサイドに決め、逆転。2-1。柳沢移籍加入後初ゴール。ミスを帳消しに。前半12分であっさり逆転してしまう、ベガルタには珍しい展開。

これで横浜FMも攻め込んでくる。13分、横浜FMのコーナー。ヘッドは林正面。15分、ベガルタのカウンター、きまらず。18分、横浜FMに攻め込まれ、35mゴールやや左のフリーキックを与える。いったんはクリアもこぼれを再びいれくるが、最後は林。その後、ベガルタも冨田から菅井に振り、菅井のクロス。弾かれる。20分、また、中盤でボールをカットされ、兵藤から小野、左45度からフリーでシュートされるが、ポスト。これば危なかった。24分小野にイエロー。さらに渡邉千真が出血で一時ピット外。相手10人だったが攻め切れず。26分、千真戻る。

27分、柳沢から赤嶺、最後は菅井につなぐが、シュート打てず。そして28分、相手ボールカットから、梁が中央をドリブル前進、DFをひきつけて、右の赤嶺に絶妙のラストパス。ダイレクトで赤嶺シュートするが、キーパーにうまく詰められる。決定的。29分、横浜FM金井のミドルシュート、枠外。30分にも、小野に左足シュート打たれるが、これは角度なく枠外。32分、ベガルタが上がって左のチュソンからのクロスに、大外から菅井が飛び込むがもう一歩。

34分、千真のミドルシュート、シュートコース限定で枠外。37分、相手の緩いパスに冨田が猛然とダッシュしてパスカット。その後、ベガルタはややスローダウン。39分、チュソンが上がって、クロス、またまた大外から菅井の飛び込み、もう一歩。40分、松下がボールを失いかけたところを柳沢がファールで止めて、イエロー。横浜FMが45mのフリーキック。ヘッドを打たれるが枠外。さらに42分、ベガルタゴール中央35mでフリーキックを与える。これはクリア。44分、今度はベガルタが左ライン際相手ゴール25mのフリーキックをゲット。松下が蹴るが、巻いたボールはキーパー直。しかし、前半はそのまま2-1と1点リード守って終了。

後半。
横浜FMが開始早々、ベガルタゴール中央やや右25mのフリーキック。キッカーは兵藤。壁。4分、横浜FMがゴールキックからつなぎ、小野がシュートもDFクリア。5分、横浜FMのキーパーが前に出てクリアしたボールを、角田がすぐロングシュート、キーパー背走しながら辛うじて触り、コーナーを得る。しかし、ファールで終わる。6分、横浜FMが攻めこみ、ベガルタゴール左角でフリーキック。この間、鎌田にイエロー。今季4枚目。林がパンチングで弾き返したボールを鎌田が梁につなぐ。梁がそのまま持ち込んで左足のミドルシュート。DF。

8分、兵藤に裏取られるが、オフサイド。そして10分、林のゴールキックを相手エリアすぐ外で、DFがクリアミス。ラインで張っていた梁がヘッドで横パス、これをフリーとなった赤嶺が胸トラップから左足ダイレクトで流しこみ3点目。駄目押し弾は、赤嶺自身、今季12得点目、5試合連続ゴール。全部を決められるわけではないが、「点が欲しい時に、点が取れる場所にいて、決める」というFWのプレーが続いている。

これで完全に気持ちでベガルタ優位。ラインを上げて、焦らしながら、カウンターのチャンスを狙う。勝ち点が欲しい横浜FMは、単調な攻めに。11分、渡邉に代わって入った大黒が入るなりシュート。コーナーを与える。林がパンチングで跳ね返す。14分、ベガルタがボール回すが打てず。15分、横浜FMのカウンター、しかし大黒はシュートをふかす。17分、またパスカットから横浜のカウンター、しかし、ベガルタの戻り早い。

21分、左サイドを崩され、裏からセンタリングを上げられる。フリーのヘッドも林がパンチングで跳ね返す。22分、横浜FMは小野に代え狩野が入る。ベガルタも柳沢、チュソンに代え、太田、田村を入れ、攻守とも固める。チュソンはその前のブレーで足攣り気味。27分、相手のボールを奪って太田がドリブルで右サイドをつき、センタリング、赤嶺フリーでなだれ込むが早すぎて、シュートはヒットせず。決定的。さらに中盤のパスカットから、また太田が抜け出て、センタリング、しかしキーパーが出て赤嶺はシュート打てず。

さらに太田がドリブルで持ち込み、今度は自分でミドルシュート、コーナーをゲットと、怒涛の攻め。しかし追加点は奪えず。30分、横浜FMはDFの小林を下げ192cmのキムクナンを入れて、パワープレーの様相。31分、横がFMのコーナー、しかしここで栗原がファールでイエロー、横浜FMの反撃ムードに水を差す。32分、横浜FMのアーリークロスにキムのヘッド、枠外。35分、横浜FMのコーナーキック、こぼれも放り込まれるが、ベガルタも体を寄せて守る。特に小兵の田村が長身のキムに競り勝つ様は良かった。

37分、ベガルタは松下に代えディエゴをいれ、前に出たがる相手のDFを脅かす作戦。40分、ベガルタエリア内で交錯、谷口が倒れるが、ノーファール。41分、縦パスから梁のシュート、枠外。43分、ディエゴが相手のミスをさらって、ゴールライン付近までえぐり、センタリング、しかし、シュートは遅れ、こぼれも次々シュートするが守られる。さらに、太田からのパスにディエゴがフリーでドリブル前進、右には赤嶺もフリーでいたが、自分でシュート、決まらず。ロスタイム3分間、ベガルタは時間を使い、相手の攻撃を遅らせて、そのまま試合終了。


梁が復調し、神出鬼没のプレーが戻ってきた。守備はコンパクトなラインで、スペースを埋め、一人が果敢にパスカットにいったりして、相手の速い攻撃をつぶした。横浜FMのDF陣がガタガタしていた面もあるが、相手のミスを逃さずゴールに結びつけ、最初の失点以外は完勝。

ただ、まだまだ追加点が取れた面、サイドの裏をあっさり抜かれた面は、チェックが必要。柳沢は、このところボールを簡単に失う場面が多いが、今日の得点とアシストでは、らしさを見せた。

次節は鎌田が欠場となるが、ナビスコを挟み、C大阪とホームで対戦。攻撃が多彩な相手に対しロースコア・ゲームで勝ちにいけるか、見ものである。

シュート数:11-15、CK:2-6、FK:13-18 得点:角田 誠、柳沢 敦、赤嶺真吾  警告:柳沢、角田  (相手)小野、栗原 主審:吉田寿光