サテ対大宮2-1、奥埜ごっつあんゴールデビュー

2009Jサテライトリーグ Aグループ第4日 ベガルタ仙台2-1大宮アルデージャ 岩沼陸上



中原 田中
(西村)
西山   曽我部
(飛弾)(千葉)    
富田 島川     
    (奥埜)          
一柳 細川 木谷 三澤
        
桜井

サブは、関、千葉暁弘y、飛弾、西村y、奥埜。大宮はスタメン3人がユース、若手中心のようだが、湘南から移籍したFW石原が先発出場。

ベガルタでは、リードされた後半15分に登場した、特別指定選手(仙台大学)の奥埜が、ボール際のテクニックを見せ、ごっつあんゴールながら、いきなりの同点弾。フィジカルを鍛えれば今後が楽しみな選手
ベガルタ・ユースの頃からサテライトに出ていたので、場慣れしているというか、選手の特徴を知っているというか、生意気にも飛騨を走らせたり(笑)。そして「点が欲しいときに、点が取れる場所にいて、点を取る」というFWの条件をクリアして見せた。サテライトも楽しみができた。

予報では、雨もなんとかしのげそうということで、ひさしぶりの岩沼陸上に行ってみた。時間が経つにつれ観客も増え2200人とのこと。無料入場がもったいない。試合開始前にぱらついた雨も上がり、曇り空から、後半には強い日差しが注ぐ。しかし風が涼しく、この時期としてはいいコンディション。

さて、ゲーム展開は前半はまったりムード、互いにパスミス、シュートミスも多い試合で、シュートまでいかない縦ポン攻撃ばかりで、梅雨の合間の涼しいスタンドで、眠気をさそう。中原、田中もボールをおさめられず、両チーム、ボールの奪い合いどまり。
それでも開始早々、三澤の縦のドリブルからキーパーとDFの間に通したグラウンダーのパスに、中原と曽我部のスライデングが間に合わなかったのが惜しかった。

後半になると、互いにプレスをかけ始め、試合が動く。ベガルタは、西山に代え飛弾を右サイドに入れる。まず大宮が中盤でボールを奪うと、すかさずサイドに流して、センタリング。すると何度も中央がフリー状態となって、次々シュートを許す。相手のシュートミスに3点くらい救われていたが、ついに後半15分、大宮の縦パスがつながり、ゴール中央でフリーを許し、大宮ユースの小山にボレーで豪快に決められて先制許す。この時間帯、ボランチの島川と富田が相手につききれなくなっていた。

そこで、島川に代わり奥埜を入れ中原との2トップ。田中をボランチにまわす。すると、攻撃にためを作れる奥埜、田中のしつこの守備がうまくからまって、ベガルタは右サイドの、三澤、飛弾と奥埜がワンツーなどをからませて、テンポ良くゴール前まで運べるようになり、フリーでの曽我部がシュートを2本はずしたが、形を作った。すると20分、ボールを早い展開でつなぎながら右サイドから攻め、三澤からのパスに、最後は飛騨がフリーで右45度のシュート、キーパーはじくところ、ゴール中央で待っていた奥埜が、がら空きのゴールに決めて同点。

この得点の前でも、自ら起点となった、パスアンドゴー、相手をかわすテクニックなど、スタンドをうならせていた奥埜には運もついてきた。
同点となり、勢いがついてきたベガルタが、前へ前へとプレスしてボール奪うようになり、中原に代わって入った西村君もよくボールを追って、奥埜にいいラストパスを出すなど、若手がいきいきしていた。尚、ひさしぶりの飛弾は、守備では、ほにゃららなプレーがあったが、攻撃では、生きのいいところを見せ、26分には、左コーナーを蹴って、ニアにフリーで走り出た中原の豪快ヘッド逆転弾をアシストした。

試合は疲れの見える大宮を、その後もベガルタが攻めたてたが、曽我部の負傷退場(足首か?)もあって、そのまま2対1で終了。曽我部はひとりで歩けず、支えてもらいながら、ケンケン状態で退場したので、少し心配。

さて、そのほかの選手について。
どうしても、トップチームに出ている選手には厳しい目で見てしまうが、今日のプレーでは、田中、西山、富田はいまいち。動き出しが遅めで、ボールが収まらないので、使いずらい印象をもたれてしまうのではないか。中原は得点のほかにも、サイドに流れて決定的なパスを出していたが、全体にはまだ、収まらない印象。どの選手も、動き出しの早さ、確実なトラップなどワンプレーをしっかりやっていく事尽きる。

曽我部、三澤はどんどん攻撃的にいっていて、テクニックもあるので、あとは守備面を見せるだけだと思う。できれば、ベンチに入れてみたい選手なんだが、いまのトップは守備が重視されるので、一定の手堅さは必要になるだろう。

また、センターバックをつとめた細川が、随所で落ち着いていたプレーを見せていたのは、成長のあとか。島川のボランチは少し不安が残った。前半はそこそこやっていたのだが、まだまだボール際の強さが必要。一柳は、上がる回数は少なかったが、いい左クロスを1本あげていた。

尚、試合終了後、サーレス、中島、朴らが軽い練習をしていた。フィジカルコーチが来ていたから?
スタンドには、千葉泰伸ユースコーチ、高橋範夫下部組織GKコーチ、山路育成部長の姿もあった。


シュート数:18-9、FK:18-11、CK:4-1 得点:奥埜博亮、中原貴之 (大宮)小山y 警告:ベガルタなし (相手)青木、吉田 主審:大西弘幸