42節対熊本1-0。広大ヘッド。まだまだ取れた。

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2009年9月27日(日)16:00 ベガルタ仙台1-0ロアッソ熊本 ユアスタ仙台



平瀬  中島
(中原)(永井)
梁     関口
            
千葉  富田     
    (斉藤)       
朴 渡辺 エリゼウ 菅井
        
サブは、桜井、一柳、斉藤、永井、中原。熊本は、木島、藤田の2トップ。

曇り空で冷え込んだユアスタ。にもかかわらず、ベガチアは新ウエアの短パンで気合。朴は髪をゴールドに染めている。
自由席南はほぼ満席も、指定席にはちらほら空きがある14,374人。出場停止のソアレスは愛くるしい娘さんと、サーレスと共にスタンドで観戦。熊本サポは、遠路はるばる10人ほど(SADAスーツを着たベガッ太君と記念写真に納まる和気藹々の試合前)

さて、試合は、ベガルタ対策でロングボール多用も、中3日のせいか、パスミスを繰り返す熊本にお付き合いで、パスがつながらないベガルタ。前半は、一瞬裏を取られてのピンチもDFのカバーリングなどで、しのぎ、次第にペースをつかむ。

すると前半終了間際のコーナーキックで、渡辺広大がファーサイドから角度のないところを、ダイビングヘッドで決めて先制。

後半、ベガルタは富田らのパスカットほかプレスを強めて、熊本ボールを次々奪い、決定機を何度も作るが、シュートが枠に行かなかったり、キーパーに詰められたりで、決めきれない。
しかし、守備では、集中を高めて相手のシュートを遅らせ、林の美技連発もありなんとか完封。辛勝ながら、前節のドローを生かす勝ち点3をあげた。

 

先週のホームゲームでは、暑さを感じた日差しもなく、曇り空。吹く風は冷たく、秋そのもののユアスタ仙台。試合前サポ寄付によるカラー・ゴールネットの贈呈式が行われたが、実際にお目見えするのは、10月7日からのようだ。雨が今にも降りそうな暗い空の16時キックオフ、早くも照明点灯。

前半。
立ち上がりは熊本がボール回し、それをクリアのベガルタ。左サイドでは朴が健闘、倒れながらのクリアで、早くも右足つったのか?倒れこむ。だから髪なんか染めるもんじゃない、との声も(笑)。場内どよめくが、その後の左ライン際の猛烈な上がりで、オッケーと知る。2分、右サイドの平瀬がセンタリングを上げるが、精度を欠く。今日の平瀬は、久しぶりの中島のことを考えたのが、下がり気味のプレーが多かった。5分には、中島が額?から出血で、治療のためピッチを出て、しばらくベガルタは10人。中島は包帯を頭に巻いて戻る。

熊本は研究してきたのか、さかんにベガルタの裏狙いのロングボールを入れてくるが、これが精度を欠き、ラインを割るケースが多かった。中3日連戦の影響もあるのか。ボールを保持しながらもパスミスで自滅の熊本に対し、合わせたようにベガルタもパスのタイミングが合わず、攻撃はぶつ切れ。両チームともミスが多い、なんとも眠たい序盤。

8分、ベガルタペナ右横で熊本がフリーキック。宇留野のキックは直接も林。さらに9分、熊本にエリア内侵入を許すがクリア。13分、ベガルタようやく熊本陣内、左サイドライン際25mのフリーキックをゲット。これは弾かれ、コーナーキックへ。その後、左サイドでフリーの中島がパスを出すが、中央通らず。熊本もボールを回すが、藤田に千葉や富田がしつこく纏わりついて、流れを作らせない。そして熊本のロングパスはミスとなる。ベガルタも連係がいまいち。17分、熊本ゴール右30mでフリーキックのチャンス。梁のキックは浮き球、うまく平瀬が裏に走りぬけフリーでのヘッド、バーに当たる。その前にオフサイドの旗。

18分、今度は熊本の松岡が中央からのロングシュート、バーの上。試合が動き出す。21分、関口の縦のスルーパスに梁がフリーで裏を取るが、惜しくもオフサイド。25分、富田が藤田の後ろからボールを奪い、中島へ。中島がドリブルで前進、スピードアップいまいち、それでもコーナーをゲット。27分、またコーナーゲット。こぼれを富田が放りこみ、中央に上がっていた菅井がバイシクルを狙うが、中島とかぶって、ヒットせず。菅井の方もゴールに飢えているようだ。

そして30分、広大からのロングボールに、左サイド朴が上がって追いつき、トラップ一発で足裏に収めると、すかさずグラウダーで中央へ。中央でフリーの中島が、左足ダイレクトでシュート、グラウンダーで枠内。キーパー正面。決まれば鮮やかな流れからの1点だったが・・・
31分、熊本の速攻から、ボールを回され、センタリングに競りながら木島に頭で合わされるが、バー上。この後、競り合いで中島の頭の包帯が取れ、再び場外で巻く。10人。その間はやり過ごす。

そして40分、熊本に細かくつながれ、藤田のヒールパスで完全に裏を取られて、林が出た後ろにシュートされるが、エリゼウ?がクリア、決定的ピンチをしのぐ。43分、今度はベガルタがゴール右35mのフリーキックのチャンス。梁のキックは中央でこぼれるが、ファーサイドの平瀬の前に転がり、フリーで胸トラップからのボレーシュート、キーパー触ってコーナー。44分、このコーナーから、ファーサイドの渡辺広大が、ポストぎりぎりからのダイビングヘッドをねじこんで、先制。前々節の鼻骨骨折でフェースガード着用の"バッドマン"広大が、宙を飛んだ。もたついた展開だったが、いい時間に点が取れて、前半終了。

後半。
いきなり中央からのスルーパスに、平瀬がDFを振り切りフリー、キーパーと1対1も詰められて、ゴール逃す。決定的。その後もベガルタが攻勢。3分、菅井が上がってセンタリングを連続放りこみ、弾かれ、コーナーをゲット。そのこぼれをまた菅井がフリーでセンタリングも味方と合わない。5分、コーナーキックのこぼれを、右サイドでフリーの千葉が左足のシュート、枠内もキーパー正面。

この後、熊本がカウンターを仕掛けてくるが、中央でパスカットを次々決めるのが富田。一度失いかけても、うまくローリングして、奪い返す。今日も守りは好調。9分、朴のセンタリングに、中央から走りこんだ梁がキーパー前に突進。故意ではないだろうが、ラリアットを食らって、しばし起き上がれず。頭部への打撃なので、これは主審に止めてほしかった。プレイオンの後、起き上がる梁にほっとする。

11分、ゴール正面左35mのフリーキックのチャンス。ここで平瀬に代わり中原入る。このキックは中央でエリゼウの頭上通過、右から菅井が滑り込んで合わせようとするが、枠外。15分には、相手のパスミスを関口がカット、右サイドからセンタリング、これをキーパーが弾いて倒れ、詰めていた梁の目の前、ごっつぁんかと思われたが、左足のシュートは枠外。決定的。17分、サイドチェンジのパスに富田が折り返し、中原がうまく裏に抜けるが、打ち切れず。こうしてチャンスを逃していると、流れが熊本へ行く。

20分、熊本にボールを回され、最後は正面からフリーでシュート打たれるが、林が反応、弾く。このコーナーからのこぼれ球をシュートされるが、これまた林がセーブ。この2本の連続ファインセーブで、再び流れを引き戻す。26分、中島がセンタリングをミスすると、ボールをカットされカウンターを受けるが、これは朴がクリア。27分、逆にベガルタがカウンター、中島がドリブル前進、最後、中原のシュートはバーの上。28分、中島に代わり永井が入る。中原と関口の2トップか。

28分、朴が上がって、しつこくボールを保持、最後は関口がクロスを入れ、中原のシュートもキーパー。ベガルタは、攻撃では決めきれないが、守備ではシツコさを維持。30分、熊本のコーナー。守る。34分、関口がドリルブルでえぐって、ライン際からの折り返し、クリアされるもコーナー。こぼれ球、関口フリーでシュートもキーパー正面。36分、熊本のカウンター、シュートまで打たれるがヒットせず、林正面。39分、またしても関口のえぐりからコーナーをゲット。しかし、シュートは決まらない。40分、熊本の木島が足攣り。すでに3人交代していた熊本は、ピッチ外に出すだけ、一時10人となる。

42分、永井からの絶妙のスルーパスを受けた関口がフリーで侵入、DFとキーパーのタイミングもはずして、左足で無人のゴールに流し込んだ、はずが、DFに戻られクリアされる。残念。43分のコーナーも打ち切れず。ロスタイムは3分間。44分、富田に代え斉藤を入れて時間を使う。その後は、梁と関口、中原が熊本陣内のコーナーで、相手選手にうまくボールを当てながら時間を使う。最後はベガルタがコーナーのボールをセットしたところで、試合終了。


最初はミスが多い熊本に合わせたような動きだったが、先制し、後半は前に出てきた相手の裏に次々とフリーで抜け出て、決定機を作ったものの、ゴールが割れなかった。

勝利の出応えはそれとして、これから少ないチャンスで決めなければならない試合が多くなる。今日の試合では、スローインやフリーキックの時、ボールに背を向けてだらだらと歩いているFWが二人いるのが残念。そういう姿勢では、中中点は取れないだろう。いついかなる時でも、抜け目無くゴールを狙う気持ちを忘れないで貰いたい。

全ての選手が、集中力とアグレッシブな気持ちを全面に出して、勝ち抜いてほしい。しかしまずは、いい休養を。


シュート数:10-10、CK:9-3、FK:14-15 得点:渡辺広大  警告:ベガルタ無し (相手)山内 主審:奥谷彰男