15節対徳島2-2、梁の3試合連続弾も、追いつかれドロー

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2009年5月16日(土)13:30 ベガルタ仙台2-2徳島ヴォルティス 宮城スタジアム



 ソアレス 平瀬
   (田中→中原) 
梁     関口
  
千葉    永井     
    (斉藤)         
田村 渡辺 エリゼウ 菅井
    

サブは、萩原、一柳、斉藤、田中、中原。徳島は羽地、佐藤晃大の2トップに徳重先発。徳島は3-4-3と形を変えてきた模様。

全治2週間とされていたエリゼウが一週間で、足指の怪我のある菅井がフル出場。

立ち上がりから、前からプレス、ワンタッチの早いパス回しで、ベガルタを翻弄する徳重ヴォルティス。
開始3分、コーナーで先制を許す。これが徳島のプレーに自信を与えてしまう。それでも、相手の隙をついて、16分にソアレス、41分に梁が3試合連続のゴールを決めて逆転したベガルタ。だが、その後も徳島の徳重を中心とした、ワンタッチプレー、サイドチェンジに振り回され、試合を落ち着けることができず、一進一退の攻防へ。

後半途中、セカンドボールが拾えず、徳島の波状攻撃を許していると、後半16分に佐藤に押し込まれ、同点を許す。その後も、カウンターからチャンスを作るが3点目を奪えず、ドロー。

コンディションも悪い中、相手の攻撃も素晴らしく、結果としてはやむを得ないのかもしれないが、上位は勝ってくると思うので、今日の試合の反省を、次の試合の勝ちにつなげなければならない。

薄曇の宮城スタジアム、青葉まつり、運動会のシーズンとはいえ、10,244人はかなり寂しい。徳島サポは20人ほど着ていた。試合開始前にLONG SHOT PARTYのミニライブがあったようだが、着いたときには終わっていた。

先制したが勝ちきれなかった徳島、逆転したのに追いつかれたベガルタ。共に勝ち点2を失い、喜ぶのは他のチームばかり。それでも、連勝が途切れながらも、勝ち点1はあった方がいい。

前半。
2分まではベガルタがやや押すも、ラストパスが出ない。次第に出足のいい徳島が、前からプレス、ワンタッチでの素早い球回しで、自分たちのペースに持ち込む。そしてベガルタがクリアミスでコーナーを与える。3分、徳重のコーナーキックで、ニアに飛び出た羽地を誰も追わず、どフリーでヘッドを許し、林が一歩も動けないゴールを決められ、先制される。この得点が試合の流れを決めた。

5分、梁のパスに関口が中央に切れ込んでのシュート、DF。7分、徳島のカウンター、スルーパスはライン割る。8分、徳島は次々とワンタッチでボールを回して、攻め込んでくる。9分、徳島のロングシュート、林の正面。10分までベガルタはシュート無し。11分、ソアレスが粘ってコーナー付近でスローインをゲット。しかし、千葉が横パス、これを奪われて一気にカウンターを受ける。しかし、徳島のミドルシュートは枠外。12分には、エリゼウのクリアをチャージされ、そのままドリブルで持ち込まれ、シュートされるが枠外。危ない。ここまで徳島の圧力の方が強い。そして、今日は関口を徹底マークされて、二人がかりで止められている。

それでも16分、広大のロングボールを平瀬がうまく頭で前にすらし、走りこんでいたソアレスが、DFの間を抜けて、キーパーと1対1。うまく右に流れて、キーパーを寝転ばせ、無人のゴールに流し込んで、すかさず同点。久々の先発起用にソアレスが応えた。今季4点目。外国人得意のプレーだが、中島にも、こういう1対1を決めてほしい。キーパーを倒してしまえば、ゴールはがら空き、決定率が上がる。さて、ゲームは押されムードをこれで一新できたのか?

18分、田村がエリア内侵入、裏のソアレスにパスが通るが、オフサイド。ここから今日のソアレスはオフサイド取られまくりになる。さらにベガルタは、カウンターから梁のパスに、菅井が上がって中央に切れ込んでの左足シュート、バーの上。菅井も右足指がまだ痛いのか、今日は左足のキックが多かった。20分、徳島のカウンター、ロングボールを入れられ、裏を取られかかるが、エリゼウがクリア。
21分、平瀬にアクシデント。ジャンプ着地で右足腿裏あたりを痛めたか、担架で退場。急遽、平瀬に代わり田中が入る。

これで動揺したか、この後、数分は、ベガルタは徳島にボールを次々拾われて、防戦一方となる。しかし徳島のラストパスは精度を欠き、助かる。26分、ソアレスが右から中央に切れこんでのシュート、DF。27分、そのソアレスが粘って、右コーナー付近でフリーキックを得る。こぼれ球に田中がシュートもヒットせず。29分、ソアレスがDFを振り切り、左サイド裏をついて、ライン際からの折り返し、中央に梁が飛び込むが、もう一歩。31分には、ライン際までえぐった関口の折り返しのパスに、菅井が上がって飛び込むが、ボールは頭上通過。次第にベガルタのリズムも出てきた。

32分、中央遠目ながら、田中が半転シュート、枠内もキーパー正面。33分、徳島がサイドチャンジからクロスを通し、羽地?にヘッドで合わせられるが、林キャッチ。35分、ベガルタが左コーナーのチャンス。ニアに飛び込んだ千葉の頭に合うが、すらしたヘッドは惜しくもバー。決定的。37分、今度はカウンターで、永井と梁がワンツーでエリア内侵入、クロスはDF触ってコーナー。このチャンスにこぼれをソアレス、フリーで打つがDFに弾かれ、さらに永井も打ち切れず。チャンスはあるのだが、2点目が遠い、と思っていた頃。。。

41分、千葉が右サイドの田中にクロスを出す。狙ったのかミスッたのか(笑)、バックスピンのかかるチップキックとなって、田中につながる。これを田中がダイレクトで折り返し、中央にフリーで走りこんできた梁がそのまま、グラウンダーで豪快に決めて、逆転。2-1。梁は3試合連続得点。今季7点目。
さらに、ソアレスがエリア角でDFに囲まれながら、強引に中央へのパス、梁がつめていたが、もう一歩。44分、徳島がロングボールに頭で合わせ枠内シュートも、林が抑える。そのまま2-1と1点リードで前半終了。

後半。
攻守が激しく入れ替わる展開。1分、菅井のロングボールに田中が抜けかかるが、もう一歩。2分、徳島がベガルタゴール右隅25mでフリーキックのチャンス。これは守るが、4分、徳島がスローインから羽地がポストうしろにすらして、飛びこんだ選手にフリーで、至近距離からのヘッド。林が弾いてしのぐ。決定的。今日は羽地などにエリア内でボールをためられ、守りずらくなっている。5分、今度はベガルタが相手ゴール35mでのフリーキックのチャンス。しかし梁のキックはファーサイドに流れる。

6分、田中がボールキープ、落として梁の左足シュート、DF。9分、徳島がベガルタゴール右30mのフリーキック。こぼれをシュートされるが枠外。危ない。11分、田中のサイドチャンジに、田村が上がって、前方へのパス、ソアレスが裏へ入り込んで、角度ないながら、左足ダイレクトの強烈シュート、枠外。13分、徳島がベガルタゴール前で、セカンドボールを拾い、連続シュート。なんとかクリアして、カウンターにつなげるが、ソアレスがキープできず。ベガルタは、中盤でプレスがかけられず、しばしば侵入を許すが、エリゼウらが辛うじてクリアする。そして、15分、徳島は人数をかけて攻め入り、セカンドボールを出足よく拾うと、左サイドから徳重のパスに、最後は佐藤にライン際から押し込まれ、2-2同点。

 17分、田中が侵入、ソアレスに折り返す。ソアレス中央でフリー、ダイレクトシュートを打つがキーパー正面。決定的。21分、カウンター、関口が縦に突破、ソアレスに折り返すが、もう一歩。22分、永井に代え、斉藤が入る。
23分、田村がスローインからエリア内へ、シュート打つもキーパー。24分、徳島がボールキープから最後はミドルシュート、枠外。29分、またしても関口が右サイドを抜け、フリーでのクロス、しかしキーパー直。30分、徳島が、中央で振り向き様のシュート、林が反応。攻守激しく入れ替わる。選手も消耗。この間、ベガルタ中央でボールウォッチャー。

31分、斉藤のクロスに田中が頭で合わせるが、枠外。32分、菅井とソアレスで攻め上がり、コーナーゲット。しかし合わせられず。35分、田中に代え中原が入る。この後、一進一退の攻防。38分、中央から斉藤のロングシュート、バーの上。39分、エリゼウが自陣から持ち上がって、ロングボールを中央へ、中原がDFと競りながら頭であわせるが、キーパーのファインセーブに阻まれる。コーナー。このこぼれを回し、最後は梁が強引なシュート、DFに弾かれる。

42分、徳島のコーナー。こぼれをつながれる。ゴールライン際、守備をしていた梁が振り切られ、フリーを許すが、クロスボールは林がキャッチ。43分、今度はベガルタがカウンターからフリーキックのチャンス。ゴール左30m。梁は直接狙ったのか、曲げたボールはキーパー。ロスタイム2分。さらに相手エリア左30mのフリーキックのチャンスもゴールにつなげられず。ドロー。

後半、勝ちに行ったが、相手のプレスに落ち着いたパス回しができず、そのまま悔しいドロー。
守備がばたつく時間があった。相手の運動量とポストプレーに惑わされた。怪我人が相次いで厳しい日程だが、きっちりと連係を再構築して、この引分けを次の勝ち点3につなげる3日間に。

シュート数:17-14、CK:4-2、FK:20-21  得点:マルセロ ソアレス、梁 勇基 (徳島)羽地、佐藤晃  警告:ベガルタ無し  (相手)ペスンジン、倉貫  主審:牧野明久