42節対広島1-1、菅井先制も、佐藤寿人に同点弾許す

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2008年 11月9 日(日)13:30 ベガルタ仙台1-1サンフレッチェ広島 宮城スタジアム



中島
(中原)
梁   関口

永井 斉藤 菅井
  
磯崎 岡山 木谷 一柳
         (飛弾)

サブは、萩原、宮沢、飛弾、中原、平瀬。ベガルタは千葉、富田の出場停止を受け、菅井を2年ぶりに3ボランチに据え、セレッソ戦の後半以降続けている、守備重視の4-3-2-1。広島は、いつもの3バックだが、佐藤寿人ワントップに高萩、森崎浩司。李が先発。

気温11度、陽も差さず曇天に、寒い宮スタ。動員キャンペーンで23,745人が入ったが、スタジアムの規模からいうと6分の入り。行きは遅めのシャトルバスで、ユアスタから20分で、スイスイとスタジアムについたものの、いっさいグッズは貰えず。帰りは予想通りの渋滞。それでも、今回は座れるバスだったのでよかった。試合開始のコレオグラフィーがきれいだった。

さて、試合は、終始広島がボールをキープ。後ろで回しながらタイミングを計って、ロングボール。そして、時には、クサビのボールから裏を抜け出すという攻撃に、ベガルタは防戦一方。3ボランチが入れ替わり、ボールカットのために前からプレス向かうが、いなされてしまう。ただ、相手の出足をある程度止めることはできた。
ベガルタも、時折、相手ボールカットから、反撃に出るのだが、広島の集散は早く、相手のカウンターに脅えながらの攻撃で、連動して周りの選手が前に出られず、どうしても枚数が足らない。


前半。
キックオフ早々、ボールが動いているのに、岡山が下を向いて靴紐を締めてる。?そういえばこの試合、中島や林がすべるなど、水でもまいたのか、夜露なのか、ベガルタだけが、ピッチに合ったシューズになっていない感じだ。

それはさておき、開始3分、広島のフリーキックから縦1本で寿人に裏取られ、コーナーを与える。こぼれ球を中央からフリーでミドルシュートされるが、大きくバーの上。助かる。さらに広島のコーナーも、なんとかクリア。その後も、ボールはキープされるが、ベガルタも前からプレスで、スピードを抑えようとする。8分、ベガルタがサイドをついてコーナーのチャンス。木谷がファーで頭で折り返し、岡山がつっこむが、もう一歩。最初のチャンス。10分、ボランチの菅井が、相手キーパーに前からプレス。

11分、広島ストヤノフのロングボールから、中央経由で裏で出され、フリーで侵入されるが、林がシュートコースに入ってクリア、コーナーへ。危ない。13分にも、カウンターから一気に広島に展開され、放り込まれるがクリア。ベガルタが攻め込んでいても気が抜けない。15分、ベガルタも関口のクロスに左サイドから菅井が侵入するが、もう一歩届かず。さらにこぼれ球を斉藤がミドルシュート、キーパー正面。

その後は、広島がキープする時間が続く。しつこく守る辛抱の時間。23分、ようやくベガルタが攻撃。左サイドから関口がいいクロスを入れるのだが、中央で永井と中島がかぶってチャンスを逃す。すると、24分、今度は広島が速攻、裏をとられ、林が飛び出てゴールが空くが、広島のシュートはホームラン。29分、梁からサイドに流れた中島にパスが通り、クロスを上げる。ファーサイドにフリーで上がっていた一柳が、ダイレクトでミドルシュート、バーの上。さらに磯崎がエリア内まで侵入、ライン際からのクロス、クリアされてコーナーゲット。この時間は、ベガルタの両サイドが上がっていた。

すると、この時間、なぜか広島の守りの集中が切れてくる。いってこいのクリアや、キックミスが重なり、ベガルタが押し込む。ベガルタもボールが落ち着かなかったが、31分、一柳から斉藤、そしてスルーパスを中央で永井が受け、ヒールパス。これをエリア内で張っていた菅井が、DFをかわして前で受けとり、そのままゴール隅へ流しこみ、先制!ワンチャンスをものにした。

しかし、これで緩みかけた気持ちが戻ったのか、広島が前へ前へと攻勢を強める。34分、広島のロングシュート、ホームラン。36分にもカウンターを食らうが、斉藤がクリアー。40分、左サイドで磯崎がかわされ、ライン際までえぐられるが、中央でクリアー。42分にもミドルシュートを打たれるが、バーの上。

攻められながらも、しのいで、前半は、このままリードで終わるかと思われた、終了間際の44分、ベガルタ右サイドをえぐられ折り返される。その際、ゴールラインを割ったと、セルフジャッジのベガルタDFの間に潜りこんだ佐藤寿人に、ボレーで押し込まれ、同点とされる。痛恨の同点弾。確かに後で映像で見ると微妙だが、そこで動きを止めたり、寄せを緩めてはいけない。1-1同点で前半終了。

後半。
いきなり、広島に押し込まれ、エリア右横からのフリーキック献上、さらにコーナーと攻め立てられるが、ここは守る。3分、永井が上がって、左サイドから早いボールのクロス、キーパー直。おやおや、永井がいつもと違うぞ。その後は、広島がゆっくり回し、ベガルタが様子を見るとという時間が続く。

7分、広島が上がってきて、コーナーを取る。これはしのぐが、8分、磯崎がかわされて、フリーでクロスを入れられるが、中央でなんとか守る。11分、ベガルタが左サイドを上がり、クロス。ファーサイドに一柳がフリーで入っていくが、もう一歩。12分、関口の突進に、広島キーパーがエリア外でファール、ラッキーなフリーキックをエリア隅で得る。これはクリアされ、コーナーとなるが、シュートまでいけず。

その後は、中盤でのせめぎあい。広島もベガルタのプレスに、慎重な球回し。ベガルタも入り込まれても、中央ではなんとかカバーしあってクリア。ただ、反撃の攻め手がない。19分、ようやく粘って、ゴール左30mのフリーキックのチャンス。これはキーパー直。22分、広島のカウンター、中央から振り向きさまのシュート打たれるが、林の正面。24分、関口が縦に抜け、右からの放りこみに、中島飛び込むが、もう一歩。27分には、ベガルタが攻め上がり、岡山が中央からのロングシュート、枠内もキーパー。

29分、中島に代え中原入る。32分、広島に両サイドから次々攻められる。フリーで寿人にヘッドを打たれるが、林がファインセーブ。37分、一柳、裏を取られて、右サイドをえぐられ、フリーのでクロスを許すが、中央で永井が頭でクリア。30分を過ぎると、広島の戻りの早さに攻撃を遅らされて、チャンスがほとんど作れない。ようやく40分、右サイド斉藤から、永井、そしてまたも永井のヒールパスから、梁がフリーとなり右からエリア内侵入、左足で強烈シュートを枠内に放ったが、キーパーに腕1本でかきだされ、コーナー。後半、このシュートが最も惜しかった。

85分、一柳を代え飛弾を入れボランチへ。菅井をサイドバックに回したが、飛弾は守備で追われるのみ。さらに宮沢も用意していたが、結局入れず終い。ロスタイム3分。広島にコーナーからどんぴしゃヘッドを打たれるが、林がキャッチ、なんとかドローで終わった。


今日の永井は攻劇だけでなく、守備でも冴えていた。その分、宮沢の投入がためらわれたのだろうか。宮沢の守備力に信頼があれば、早く入れる手はあっただろうが、そこは50-50。最後まで攻撃の手を緩めない広島の前に、ギャンブルすべきかどうか、いろいろ意見はあるだろう。自分は今日の内容では、勝ち点1でも欲しいと思った。

個人技の違い、連動の完成度や集散の早さの違いを考えると、残念ながら、ドローは仕方ない結果というしかない。勿論、勝つチャンスもあったわけで悔しい結果ではある。

それでも、「J1」レベルの広島相手に3試合敗れることなく、勝ち点5を奪った。これを自信にして、残り試合、全てを勝ちに行くだけ。まず次の横浜FC戦に万全を期す。まだ2位も3位も、何も決まってはない。戦いはこれからだ。

シュート数:10-13、CK:5-5、FK:16-14  得点:菅井直樹 (広島)佐藤寿人 (警告)ベガルタなし (相手)青山、ストヤノフ、佐藤昭大、森崎和幸 (主審)鍋島將起