41節対C大阪4-3、執念の大逆転勝利!中島2、関口、中原

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2008年 10月 26日(日)13:00 ベガルタ仙台4-3C大阪 長居



平瀬 中島
(富田)(中原)
梁    関口
(永井) 
斉藤  千葉
  
磯崎 岡山 木谷 一柳

サブは萩原、富田、永井、田中、中原。 怪我の菅井、ナジソンに代わり、一柳、中島が先発。C大阪は3バック、カイオの1トップに、乾の香川2シャドー。

雨の長居。2万人も入っても、大きなスタンドでは、まばらに見える。ベガサポも少数精鋭でがんばっている。
試合は苦しかった。個々の力では相手が上の面だったかもしれない。それでも、前半1-3の2点ビハインドから、後半の鬼プレスで、自らチャンスを引き寄せ3点取って4-3の逆転勝ち。選手を見直した。監督の起用に選手も応えた。気持ちで勝った。

前半。
試合はスリッピーなピッチで、ボール・コントロールの差が出てくる。2分、C大阪がベガルタのクリアが中途半端なところをついて、コーナーを取る。ジェルマーノに頭で合わせられるが、林の正面。その後は互いパスミス散見。ただ、次第にC大阪がいいリズムでボールを回し始め、ベガルタは防戦一方。3分、ようやくベガルタも相手陣内へ。ゴール左奥35mで、フリーキックのチャンス。これは決まらなかったが、こぼれるところ、一柳が放りこみ、遠めから千葉のヘッド。しかし枠外。5分にも、平瀬と梁でワンツーを繰り出すが、もう一歩。

しかし、その後はC大阪が再び、ボールをキープし始め、サイドからの放りこみ。9分にはゴール前でのキープからシュート性のクロスを入れられるが、林。しかし、12分、左に流れた中島がクロス、相手のクリアミスを、エリア内の平瀬が落として、一瞬フリーの中島が、右足インサイドでしばき上げる、キーパーも見送るだけの技ありカーブシュート。先制。押されていたところで、先制し、ベガルタペースになるかと思われた。しかし、逆にC大阪の前のスピードが上がる。中央で香川らにうまくさばかれて、タメを作られると、裏へ裏へと潜られる。

そして16分、C大阪のクロスが枠内に飛び、林が弾いてコーナー。このコーナーからのこぼれ球を再び放り込まれると、林の前にカイオが足を出して、視界をさえぎり、ボールは林の股間を抜け、そのままゴールへ1-1。。ゴール前に殺到する相手のスピードに、スポーツバーも静まり返る。
さらにたたみかけるC大阪。こぼれ球を拾うと素早いワンタッチプレーで、次々と選手がオーバーラップしてくる。ベガルタの守備がつききれず、裏を取られる。ベガルタは、パスカットから、カウンターで攻めても、どうしても上がりが遅くなって、人手不足。孤立して囲まれ、シュートまでもっていけない。

20分、今度はゴール前で回された後、中央からのパスに、左に走り抜けたジウトンにDFの裏を取られ、フリーでシュートを許し逆転される、1-2。前節の鳥栖戦を知っているだけに、ベガルタに嫌なムードが漂いはじめる。しかし、ここで、梁が中央からドリブル突破、関口が走りこんでおとりになると、ワンツーから梁が左足ダイレクトのシュート、これはDFに阻まれる。惜しい。しかし、ここの時間帯、チャンスはこれくらい。またC大阪の怒涛の攻撃にさらされる。24分、サイドからのクロスに、中央カイオがどんぴしゃヘッドも枠外。ベガルタも、林のゴールキックから、平瀬が落とし、上がっていた斉藤の左足ミドルシュートも、ヒットせず枠外。

その後も、C大阪の早いボールつなぎに翻弄されながら、なんとかクリアの時間。しかし、とうとう34分、中央からジェルマーノにスルーパスを通され、乾のドリブルに、DFがあっさりかわされると1対1。林がやむをえず飛び出し、なんとかはじくが、つめてきたカイオに左足で決めれられ3点目を失う、1-3。C大阪の攻撃に翻弄される守備陣を見ていると、まだ入りそうな気がして暗澹たる気持ちなる。この間、千葉と平瀬にイエロー。しかし、ここでC大阪も勝ちを意識したのか、攻め疲れか、プレスが緩くなる。

ベガルタはカウンターで相手陣内に入れるようになる。しかし、パス回しが遅く、がっちりと守りを固められ、シュートが打てない。攻め込んでも、出し所がない状態。反撃の術は、もはやないのか。。。1-3と2点リードされて前半終了。静まりかえってしまった仙台の某所。しかし、スクリーンからは、「仙台レッツゴー」がかすかに聞こえてくる。。。。

後半。
FWの平瀬に代えMFの富田が入る。中盤でやられ放題だったので、まずそこを修正ということなのか。富田は期待に応え、他の選手とともに、前からプレス。千葉、斉藤も上がって、どんどんオールコート・ディフェンスを開始。これが効いた。前半とうって変わって、ベガルタがボールをキープして、相手陣内で回し始める。C大阪はファールで止める。2分、相手エリア右横でフリーキックのチャンス。これは流れる。

4分、再び右コーナー付近のフリーキックから、梁のピンポイント・フリーキック、中島がDFと競りながら、ニアで頭で合わせ、バー当たってゴールイン。1点返す。2-3。難しいヘッドをよく当てた。中島、今日2ゴール。これで生き返ったベガルタ。前からプレスを続行、ボールを保持する。

6分にも、カウンターから、中島、梁とつなぎシュートも、少し前がつまり、キーパ。互いにカウンターの応酬。C大阪に枠内ミドルシュート打たれるも林がかき出す。10分、富田にイエロー。このあたりから急にベガルタの小さいファールが、カードにつながってしまう。ベガルタ・ゴールやや右のフリーキック。クリア。今度は富田が相手のボールカットから、中島を走らせるが、もう一歩。

C大阪は前半飛ばした過ぎたのか、香川はじめ中盤の連動が失速。中盤省略で、縦ポン攻撃になる。15分、中島が裏とってコーナーゲット。さらに相手ゴール左横のフリーキックのチャンス。岡山が低いボールに頭であわせるが、枠外。ベガルタが押し続けるが、なかなかシュートが打てない。19分、エリア内で中島が粘って落とすが、こぼれ球に梁が反応できず。20分、今度はC大阪がベガルタゴール左奥35mのフリーキック。守る。

25分、C大阪のカウンター、カイオのシュートは林の正面。26分、一柳が上がってのクロス。コーナーゲット。しかし、逆に相手のカウンターを許し裏を抜かれる。香川が中央で、どフリーのヘッド、はずしてくれた!しかし再びC大阪に流れが出てくる。31分にも、C大阪に、ゴール正面やや右30mのフリーキックを与え、グラウンダーで直接シュートがくるが、林が正面で抑える。

そして、34分、相手のクリアボールを中島が左サイドの関口へ。関口が自分でエリア内にドリブルで仕掛ける。DF3人の間をすり抜け、最後は、左足で正面からキーパーの股間を抜くシュート、3-3、ついに同点!

勢いづくベガルタは、35分、中島に代え中原を入れる。すると早速37分、左エリア横からフリーキックのチャンス。梁のキックは相手のオフサイド・トラップをすり抜け、中原中央でどフリー。真正面からダイビング肩でキーパーの頭上を抜いて、これが、4-3の勝ち越し決勝弾。
サインプレーだったのか、スクリーンでは完璧にオフサイドに見えたが。相手に文句言う選手もいなかったので、うまく中原がラインから抜け出したのだろう。

これでセレッソも攻撃を早め、小松を入れてパワープレーに出るが、小松はボールが足につかなくて助かる。40分、C大阪がベガルタゴール正面でフリーキック。これは壁。41分、斉藤、梁にイエロー。さらにC大阪はコーナーから攻める。ヘッドをフリーであわせられるが、林の正面。44分、梁に代え、永井を入れ時間を使う。

ロスタイムは3分。交代しても、ベンチから離れ、立ってピッチを見つめる梁の姿が写しだされる。最早、若き隊長の横顔。ベガルタは攻め込まれても、守備の集中を取り戻し、中央でしのぐ。そして、ボールを蹴りだすベガルタ。時間が経つのが遅い。うまくスローインを取りながら時間を消化。焦るC大阪の攻撃にミスも出て、そのまま試合終了。逆転勝ち。


前半守備が翻弄され、3点取られたが、後半3点取って勝った。得点はいずれも見事なもの。圧倒される時間も長かったが、耐えて、後半は鬼プレス。そして、中島マルチ、関口、中原が持ち味だしての得点。気持ちで勝った価値ある大逆転勝利。

この勝ちを無駄にしないためにも、次節11月9日のホーム広島戦も、なんとしても勝ちたい。ただ、千葉、富田が出場停止。怪我人もいる。またしても総力戦。とりわけ、代わりに出る選手が、強い気持ちで戦うことが必要になる。全員で勝ちに行こう。


シュート数:10-21 CK:4-4 FK:21-21 得点:中島裕希2、関口訓充、中原貴之 (相手)カイオ2、ジウトン 警告:千葉、平瀬、富田、斉藤、梁  (相手)乾、濱田、桑原 主審:前田拓哉