38節対水戸2-3、逆転許す。梁、ナジソン。

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2008年 9月 28日(日)13:00 ベガルタ仙台2-3水戸ホーリホック ユアスタ仙台



平瀬 ナジソン
(中原)
梁    関口
     (佐藤)  
斉藤  千葉
(永井)  
田村 岡山 木谷 菅井

サブは、萩原、富田、永井、佐藤、中原。水戸は、荒田、西野の2トップ。村松も先発。

週末から急に冷え込み、雨も予想されたが、薄日が差し、思ったより暖かいユタスタ。13,683人。しかし、水戸にリーグ対戦での初勝利を献上、試合結果は厳しいものとなった。今季は毎試合3点取られ、相手に余裕があった。
しかし、まだ湘南、山形と勝ち点差1。どこも残り試合を全勝はできない。切替えて、次ぎを取る。それができたチームが最後に生き残る。勢いだけではとうにもならない、底力の勝負。ここからが本当の戦い。

試合は、水戸が運動量豊富に走りこんでから、ロングボールを早めに入れて、前線の選手にシュートさせる攻撃で押し気味に進める。ベガルタも時折カウンターから相手陣内でパスをつなぎ、シュートまでいき打ち合いに持ち込むが、やや手数をかけすぎ。時折イージーなパスミスも出てリズムを作れない。

開始早々の水戸のロングシュートはバーの上。3分、ベガルタが、左サイドライン際からのフリーキック。いいボールが入ったが、DF。5分、今度は水戸がロングボールを入れ、フリーになりかかるが、トラップミス。7分、ベガルタが左サイドで細かくつなぐが、シュートまで行けず。このあたりから、お互いにボールが収まらず、蹴り合い。10分、ベガルタが、相手陣内のスローインからパスをつなぎ、中央から千葉のスルーパス、すかさず梁が振り向き様の早いタイミングのシュート、しかし、バーの上。ベガルタの初シュート。その後は水戸に放り込まれる展開。

13分、カウンターから、平瀬がサイドから上がって来た田村へ。田村、左足のミドルシュートも枠外。16分、水戸が細かくつないで、コーナーキックを得る。クリア。18分、今度はベガルタが、水戸ゴールやや右30mのフリーキック、キックは流れて誰も触れず。19分、水戸の放り込み、中央で西野がどんぴしゃヘッド、しかし林の守備範囲で押さえる。危ない。

攻防が激しくなる。水戸が再三裏へ早いタイミングでクロスを入れてくれば、ベガルタは細かくつないでチャンスを伺う。ベガルタ、相手エリア近くで左右にボールを回し、最後フリーの梁にあわせるが、トラップできず。25分、さらに関口が縦に抜け出し、中央でボールをつなぐが打てず。27分、平瀬が落として、菅井が左足シュート、枠の外。33分、右サイドの平瀬からファーサイドの菅井へクロスを入れるが、走りこみは一歩及ばす。

さらに、千葉が相手ボールをカット、平瀬のパスミスも、さらに回して菅井のクロスからニアの関口がヘッド、枠外。35分、水戸が裏を取り掛かるが、オフサイド。37分、水戸のコーナーからこぼれ球を中からのボレーシュート打たれるが、バーの上。打ち合いの様相。42分、梁のロングボールをファーサイドのナジソンがうまくフリーで受け、DFを引き付ける。そこへフリーで走りこんできた梁へ、ナジソンからのいいタイミングのパス。梁が右足アウトにかける、ダイレクトのビューティフル・ゴールで、先制!3試合連続ゴール。これで、ベガルタのリズムになるかと思われた。

しかし、1分後、水戸がロングボールを裏に入れてくる。木谷がラインを割ると見逃した隙をつかれ、背後から赤星にスピードで追いつから、角度ないところから同点弾を入れられた。これで水戸を元気づけてしまった。前半は同点で終了。

後半。
前がかりのベガルタ。平瀬がクロスをナジソンにあわせるが、キーパー。3分、関口のクロスを平瀬が落として、梁のシュート、バーの上。さらに、斉藤が中央からのロングシュート、枠内もキーパー触って、バーに当たる。惜しい。これで得たコーナーのこぼれを、岡山シュートも、キーパー正面。5分、今度は水戸がベガルタエリア中央でつなぎ、シュート、バーにあたりこぼれを林が触る。このコーナーから、逆にベガルタがカウンター、関口のミドルシュート、コーナーを得る。ファーサイドで木谷が折り返そうとするが、DFと交錯。

さらに、スローインから斉藤のサイドチェンジ、菅井が走りこんで、クロスを入れるが、コーナーへ。ここで、ナジソンから絶妙のスルーパスが、上がっていた千葉へ。裏取った千葉がエリア内フリーとなるが、シュートはポスト。さらに関口つめるがまたポスト。決まらない。決定的。さらに、斉藤の早いタイミングのクロスに、フリーのナジソンがヘッドでゴール、と思ったらオフサイド。15分にも決定機。中央でナジソンが落とすと、サイドでフリーの菅井が上げる、平瀬が飛び込んでヘッドもキーパー。

決めきれないでいると、水戸が盛り返す。17分、水戸がコーナーからボールを回し、ベガルタがクリアの空振り、すかさずシュートされるが、枠外。20分、斉藤に代え永井入る。永井がコーナー付近でキープして相手のあてコーナー取る。ここで平瀬に代え、中原入る。コーナーのこぼれをナジソンがシュートも、枠外。中原ボールに行くのはいいのだが、空回り。すぐ倒れてしまう。このあと関口が異議でイエロー。無駄。24分、水戸に攻められ、シューされるが枠外。 25分、木谷が荒田と1対1。ここで荒田が競りながら、ラグビーのドラインビングモールのように、うまく体を回転されて、左足のシュートを入れられる。あれでは林は見えない。1-2。逆転許す。

久しぶりにリードされる展開で焦るベガルタ。余裕が出て、ワンタッチでボールを回す水戸。前がかりのベガルタの裏をつく。31分、カウンターから、シュートされるが、林が抑える。ベガルタは強引な攻めが目立つ。34分、ナジソンの落としに、田村がエリア内までドリブル侵入、倒されPKゲット、これをナジソンが強いボールで決め2-2、同点。ゴール裏を走りまわるナジソン。だが、まだ同点。
37分、ベガルタがカウンターから、ナジソンがスルー、梁から中原へのパス、頭で合わせるもコーナーへ。その後もサイドも上がって、コーナーを連続して取るのだが、39分の関口のシュートは枠外、42分の岡山のヘッドは菅井とかぶって枠外と決めきれない。

次第に時間がなくなり、勝ちに行っているベガルタは焦る。次第に中盤が大きく空いて、疲れからかパスミス出始める。すると運動量がある水戸が走りこみ、エリア内に入ってくるも、林のセーブ、相手のシュートミスに救われる展開。44分、関口に代わり佐藤が入るが、あまりにも時間がない。 ロスタイム、エリア近くでバウンドしたボールに、岡山より速く寄せた荒田に、またも決められ、勝ち越し点を決められる。 2-3。落ち着きを失ったベガルタは有効な攻めがないまま敗戦。


痛恨の逆転負けだが、サイドが上がってしまったときに、2度DFひとりで荒田に対応するハメになったのが残念。選手交代も相手の勢いをとどめるようなものでなく、斉藤が怪我でもなければ、そのまま続けて、佐藤を先に入れる選択肢もあったかもしれない。ここ何試合か同じ交代のパターンでリズムを変えるどころか失点につながっているので、そこは次ぎに向けて検討の余地あり。
誰かと心中はお断り。サバイバルのための選手を使ってほしい。

攻撃ではいい面もあったので、DF陣は下を向かず、カバーリングをチェック。強気の「守り」を復活させて、次ぎを取ってほしい。湘南もベガルタに敗戦したあと、泥臭く甲府に勝って2位にいる。ベガルタも、できるはずだ。

シュート数:18-19、CK:7-4、FK:19-10 得点:梁勇基、ナジソン(PK)  (水戸)赤星、荒田2  警告:関口 (相手)ビジュ、赤星、大和田、  主審:高山啓義