サテ対柏2-3、次のプレーを大切に

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サテライトAグループ第4日 2007年4月22日(日) ベガルタ仙台2-3柏レイソル ユアスタ



ウィリアン 大久保
(弾)   
金子 フェリッペ
(レアンドロ)(大橋)
細川  富田
   
磯崎 丸山 渡辺 中田
(左山)
小針
サブは萩原、大橋、、左山、レアンドロ、鈴木弾
薄暗い空から、冷たい雨が激しく落ちてくるユアスタ仙台。それでも公式記録によると3300人入場。選手入場が遅れ、降りしきる雨の中、ずぶ濡れで待っているチア・リーダーJr.が健気。選手にとっても厳しいコンディションではあるが、貴重なアピールのチャンス。前半はチームとしても、よかったのだが。。。

経過。前半は、細川が後ろ目で守備的に、富田が前目の指令塔ボランチでスルーパスをびしびし通す。2分、中央から、富田のスルーパスがウィリアンへ、DFに挟まれていたが、プレス緩く、フリーでシュート、キーパー正面。5分、ベガルタゴール正面35mの柏のフリーキック、枠内に飛んでくるが、小針クリア。7分、ウィリアンのキープから、左サイドを上がった磯崎のクロス、しかしキーパー。10分、柏に左サイドから、いいボールを放り込まれるが、ファールで救われる。11分、ウィリアン、中央からミドルシュート、グラウンダーで抑えるが、キーパー正面。12分、富田のスルーパスが相手DF二人の中央の大久保に通り、抜け出してキーパーと1対1、最初のキックフェイントをミスって、決定的チャンス逃す。13分、柏が意表をつくミドルシュート、カーブして枠内へ、小針が辛うじてさわり、ポストにあたって外れる。

直後、13分、柏陣内エリア左やや後ろでフリーキックのチャンス。金子の右足の巻いて落ちるキックをウィリアンが頭で触って、落ちるところ、大久保が頭で触ったか、そのままゴールになだれ込み、入って先制。その後一進一退もベガルタの方が良く動いて、チャンスは作っている。21分にも、フェリペのスルーパスがうまく、ウィリアンに通るのだが、ファーからあがってきた金子がかっさらって右足でゴール。2点目。怪我上がりの金子が1ゴール1アシストの活躍。

27分にも、磯崎のセンタリングにファーの大久保がフリー気味だったが、DFに阻まれる。その後、柏に押し込まれ、ゴール前で細かくつながれるが、ベガルタは人数かけて粘り強く守る。35分、ウィリアンがひとりで持ち込み、キーパー前まで行くが、エリア近くでDFに倒される。ノーファールの判定。37分、柏ゴール前でボールを回し、最後は中田の左足シュート、バーの上。 そして、前半終了直前の43分、、ベガルタゴール前で、ヘッドでつながれ、クリアしきれずにいると、190cm柏の大久保に頭で押し込まれ、1点返される。この辺の課題は、トップと同様。そのまま前半終了。この間、ウィリアン、大久保にイエロー。

後半。磯崎から左山に交代。期待のレフティーの二人だが、今日の左山の調子はいまいち。判断が遅れて、攻め込まれるシーンがややあった。後半柏はスピードを上げ、ワンツー多用で攻め込んでくる。3分、柏が遠めミドルを枠内に打ち込む。ベガルタは相手の寄せに対し、パス出し、連携が少しずつずれはじめ、前半のようなパス回しができなくなる。6分、細川が自分で持ち込み前線参加、パスを受けたウィリアンがエリア内侵入、DFにクリアされ、コーナー。8分、サイドのウィリアンがDFの裏とって、ライン際から、中央フリーの金子に折り返すが、金子のシュートは枠外。11分、柏のカウンターを喰らい、放り込みから中央に飛び込まれるが、小針、腕1本で弾く。

13分、まだパス出しに難はあるが、球際でいいプレーが見られたフェリペから、大橋に交代。(大橋が右サイドバック、中田が前に)今日の大橋は、、左山と同じく判断の遅れから、相手のスピードに振り切られるシーンがあった。中田は前目になると、いきなりオールコートディフェンス。16分には、相手キーパーにプレスをかけてミスキックを誘うなど、ほとんどFW並みのポジション。しかし、17分、ベガルタDF裏にロングボールを通され、バウンドさせると、後半出場のドゥンビアにボレーで決められて、2-2同点とされる

その後、一進一退。この間も、相手パスカットまでは、いい動きなのだが、その後のパス出しで迷ったり、精度も欠いて、なかなか相手ゴールまでいけない。疲れの影響もあるのか、得点の匂いがしなくなってくる。26分、ウィリアンに代え鈴木弾が入る。28分、小針のゴールキックから、大久保が裏を取って、一気にゴール前に。しかし、シュートは、キーパー。惜しい。30分には、スルーパスに中央で、大久保と弾が重なり、チャンス逃す。ベガルタも中田と弾が動きまわり、再び相手ゴール前でのチャンスができてくる。

36分、金子に代わレアンドロ。時間短く、ほとんどボール触れず。その後も一進一退、しばしば柏のカウンターに苦しむが、ゴール前に人数をかけて守り、中央からは進入許さないが、両サイドはずるずると下げられてしまう。43分、ベガルタの速攻、大橋から弾、最後は中田へと鮮やかにボール回るが、シュートはキーパ。直後、今度は、早いリスタートからのクロスに、大久保がゴール前にいいタイミングで飛び込むが、ボールは頭上を通過。 そして試合終了直前のロスタイム、柏のグラウンダーのセンタリングにベガルタDFが重なってしまい、押し込まれて、逆転を許す。2-3。そのまま、試合終了。


内容的には、ボールも人も動いて、相手ボールをカット、とそこまではいいのだが、次のパス出しの判断が遅くなるきらいが。以前のサテライト戦でもコーチに指摘されていたこと。連携の問題というより、ひとひとりのプレーの精度の課題か。
ウィリアンは、ゴールこそ金子にもっていかれて、なかったが、シュートはすべて枠内、ポストプレーや周りを使うプレーもきっちりできていた。足元が柔らかく、球際でのキープ力もある。運動量が多いとはいえないが、走り方がユニークなので、イメージで必要以上に損してるのかも。ベンチに入れてもいい段階だと思う。
大久保はフリーで決められる絶好のチャンスを決めたかった。FWは、ふたり共つなぐ意識が強すぎて、自分が打ってもいい場面でもパスの相手を探してしまう傾向があった。ゴール近くではもっとエゴイストでいいと思う。

目立ったのは、金子と富田、ボールもキープでき、何度もチャンスを作っていた。フェリッペも球際に強いところを見せていたが、パス出しで無理なボールが多いのが惜しまれる。センターバックの丸山、渡辺広大はまずまずかと思うが、トップ同様、クリアが小さくてひやっとする場面も。左山、大橋については、途中出場で厳しい条件かとも思うが、判断を早くするようにして、本来の持ち味を出してほしいところ。弾は時間は短かったが、さすがにスピードでは見せるものがある。もう少し見たかった。

シュート数:13-20、C:K4-7、FK:13-22 得点:大久保剛志、金子慎二 (柏)大久保哲哉2、ドゥンビア  警告:ウィリアン、大久保 (相手)阿部嵩 、ドゥンビア、柳澤  主審:鍋島將起