50節対湘南2-3、完敗。もう一度挑戦者の気持ちで。

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2007年 11月 18日(日)14:00 ベガルタ仙台2-3湘南ベルマーレ ユアスタ仙台



中島  関口
(中原)(ファビーニョ)
ロペス   梁

千葉  永井

磯崎 岡山 木谷 菅井
(田ノ上)     

サブは、シュナイダー、ジョニウソン、田ノ上、ファビーニョ、中原。ロペスが1ヶ月ぶり、シュナイダーが5ヶ月ぶりにメンバー入りした。湘南は、石原、マルケスの2トップに、ジャーン鈴木将太がスタメン。アジエルはベンチ入りしていない。

冬将軍の到来。泉おろしの寒風が吹く中、18,313人を呑み込んだユアスタ。試合前、ベガチアユースが、リフトや前方宙返りの技を披露して、鼓舞する。試合前の激しい応援。しかし、試合では、昇格へのわずかな可能性をこの試合にかける湘南の方が、ボールへの寄せ、果敢さで上回っていた。気持ち=動き出し、反応の速さで負けていた。失点はアンラッキーな面もあったが、内容的には、完敗。ここは潔く切り替えて、京都に挑む。湘南ができたことを、今度はベガルタがやる番だ。

前半。立ち上がりから、出足良く、終始ボールに対して素早いプレスかけてきた湘南。ベガルタの連動を許さず、エドワルドマルケスを楔にして、両サイドに展開、ベガルタの守備陣を翻弄する。ベガルタは単発のクリアのみとなって、流れからの攻撃がなかなか出せない。2分、サイドから放り込まれて、中央からのミドルを打たれるが、枠外。5分、ベガルタも相手のパスをカットして、梁から前方の中島へ、ワントラップしてシュートはバーの上。しかし、すぐ後、湘南にフリーキックからヘッドを合わされる、クリア。さらにコーナーからゴールネット揺らされるが、相手ファール。押し込む湘南。

7分、ベガルタのカウンター、関口が早いタイミングでミドル打つが枠外。しかし、その後は、湘南に中央から、サイドへとワイドな展開を許す。ベガルタが、カットしてマイボールとしても、相手の早いプレスに慌てたパスミスが多くなり、攻め手がない時間が続く。すると、15分、湘南がベガルタ左サイドからの折り返し、一瞬フリーの加藤のバックヘッドが、ループ気味に林の頭上を越えてゴールに吸い込まれ、先制を許す。16分、ベガルタも梁がサイドに流れてクロス、コーナーを得る。この混戦から千葉のヘッド、しかしヒットせず、キーパーが抑える。18分、湘南にカウンターから、一気に侵入を許し、戻った磯崎と林が交錯して倒れている間に、石原にこぼれを拾われて、無人のゴールに入れられる。失点は、事故のようなゴールだったが、押し込まれた後にボールを繋げなかったのが遠因。しかしこれで、、前に行かざるをえなくなったベガルタも反撃。押し込んで得た湘南ゴール右25mからのフリーキック。26分、梁の絶妙のキックに、岡山が高い打点で頭で決めて、1点返す。 ようやく盛り上がるスタジアム。早い時間で1点返せたので、期待が膨らむ。

その後、攻め疲れの湘南を押し込む時間もあった。33分、相手ゴール前でボールを細かくつなぎ、最後は梁のシュート、バーの上。35分には、梁と中島のワンツーから、裏に抜け出す梁、しかしオフサイド。37分、40分にはフリーキックのチャンス、しかし得点できない。40分、ロペスの自陣からのロングパスに、梁が走りこむが、攻めきれず。42分、湘南にクリアボールをカットされ、シュートされるが、林。さらに終了間際、カウンターから磯崎のクロスに中島もう一歩。前半は、そのまま1-2で終了。

後半。前半で1点返せたことでベガルタの流れかと思われたが、湘南のボールへの出足はなかなか落ちない。依然、慌ててパスミスやクリアオンリーのプレーが出て、有効な攻撃連続できないベガルタ。 開始早々、サイドをえぐられ、こぼれをミドルシュートされるが枠外。5分、ベガルタも相手ゴール前でボールを回し、最後は後ろから永井のミドルシュートも、クリアされ、コーナー。このコーナー、岡山の頭にヒットするが、シュートはキーパー正面。さらに中島が中央でふりむきざまのシュートも、枠外。7分を過ぎるとまたも湘南のペースへ。カウンターの応酬の様相になると、前半動かされた分、ベガルタの動きが遅れる。

15分、相手のクリアミスをついて中島が角度ないながら、シュート、しかし枠外。17分、菅井にイエロー。ベガルタエリア左横でフリーキックを与えると、これを、加藤がファーサイド奥に直接入れるシュート。1-3。これは相手を褒めるしかない、絶妙のシュートだった。決定力の差が出てしまった。苦しくなった。ここから、前半からワンタッチの早いプレーで、ベガルタを走らせていた湘南は、ほぼ全員が引いてのカウンター狙い。疲れが見えるベガルタは、ボールを保持しても、パスがなかなかつながらず、ゆるいパスでパスカットを許し、次第に焦るプレーで、ただクリアするという感じに。

それでも、ロペスからのパスで裏取った梁がシュート、ネットを揺らすが、オフサイド。23分ようやくベンチも動いた。関口に代えファビーニョをいれる。25分、そのファビニーニョがシュート、こぼれを永井がシュートするが、キーパー正面。ベガルタもサイドにボールを振ってまわすのだが、カバーの選手との呼吸が合わなくなって、シュートが打てない。33分には、中島を中原に、磯崎を田ノ上に変える。35分、千葉にイエロー。38分、押し込んでコーナーをゲット、こぼれをミドルシュートもポストに嫌われるなど、ツキもなく追撃できず。それでも終了間際、コーナーキックの中で相手が反則。PKを得て、ロぺス決め1点差。ロスタイム3分。まだ同点にはできると、引いた湘南に対してセカンドボールをj拾って、次々放り込むが、焦りからか精度を欠き、中央でヒットできず、最後はファールで相手ボールにしてしまい、痛い敗戦。

プレッシャーなのかどうか分からないが、湘南の執拗なプレスに、1対1の場面で慌て、フリーでボールを持ってもパスの精度を欠いたり、緩いパスで相手にカットされる場面が目立った。気持ち=出足で負けていては、連動するサッカーはおぼつかない。
残り2試合。もう、挑戦し続けるだけである。もっとボールにがつがつ行くプレーを見せて、できることをやりつくしてほしい。札幌京都が引き分け、、セレッソも草津に引分けにより、結京都との直接対決を勝てば、自力3位、さらに2位のチャンスもある。ボールを追って、最後まで積極的にプレーを。残り2試合連勝して、天命を待て。

シュート数:18-9、CK:6-5、FK:17-14 得点:岡山一也、ロペス(PK) (湘南)加藤2、石原 警告:菅井、千葉 (相手)田村、坂本、金  主審:東城 穣